今日の名古屋は朝から雨で、午後には本降りになった。
高層ビルにはもやがかかって、あたりは夕暮れのように暗い。
パソコンで、サラリーマン川柳の優秀作100句を見ていたら、あなたのお気に入りの1句を選んで投票してくださいと出ていた。
第一生命が募集している、「私が選ぶサラ川ベスト10」の投票で、景品も用意されていた。
さっそく「コンカツは ロースか?フィレ?かと 父は聞き」を選んで投票した。
マスコミ報道には、取り上げられていなかった句だが、おやじギャグ的な言葉の遊びが気に入って選んだ。
「サラ川」の歴代第1位作品集を開くと、サラリーマンの目から見た、世相や暮らしの移り変わりが、見事に17文字で表現されている。
中でも、時代に取り残された人たちの哀歓と笑いは、寅さんの世界と共通していておもしろい。
第15回 「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」
第14回 「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」
これに近いことをいつもやっているので、もう寅さんを笑えない。
先日、作業場でNHKのラジオを聞いていたら、「ヘルパーに年を聞いたら三つ上」という句を紹介していた。
思わず笑ってしまったが、高齢化社会ではあり得ることと、笑えない現実だ。
デジタル商品や取説に出てくる専門用語はさっぱり分らないし、解説書を読めばますます混乱してしまう。
これでは、遠からず年上のヘルパーさんの手を煩わせることになりかねない。