名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

飛騨のヤブ山で滑ったり穴にはまったり

2010年02月18日 | セカンドルーム

 

家の南東方向に「でんでん平」と呼ばれる、お椀を伏せたような山が聳えている。
集落のどこからも見えるなじみの山であるが、たまにきのこや山菜のシーズンに訪れる人もいるが、わざわざ登る人はいない。
午前中は天気がもちそうだったので、でんでん平から小ピークを3つ越えて、松が洞山までミニ縦走をしてきた。
正面からは傾斜が厳しく、直登は無理なので左手の尾根から取り付くことにした。


伐採現場の谷を抜けて、潅木の密生した尾根を登っていった。


山腹は、3~40年程の杉や檜の人工林も散見され、ヒメコやカラマツ、アカマツ、ブナ、ナラなどの混合林も大木は少なかった。


視界が開けて前方に、やや広い平地が現れ、そこが「でんでん平」であった。
まわりを木が囲み、見晴らしは利かなかったが、昔、日照りが続いたときに、ここで雨乞いをしたと伝えられている。
太鼓や鉦を打ち鳴らし、雨が降るまで焚き火の煙を絶やさず、雨乞い祈願をしたと言われている。


ここから東の方に一旦下り、次のピークを上りきると、視界が開けて、眼下の集落が箱庭のように小さく見えた。


望遠で撮ると、我が家もGoogle earthで見るように、はっきり写っていた。
3年ほど前に、この一帯が伐採されて、見晴らしが良くなっている。
前に登った時は、白山や乗鞍岳が見えたが、今日は雲に隠れていた。


登り下りを繰り返しながら、ようやく松が洞山(1.167m)たどり着いた。
登山道の無いヤブ山は、山頂の目印も標識も無いので地図上で特定するのが難しいが、木の枝に古い登頂記念の木札が吊るしてあったので確認できた。
下山コースは、南西方向へ下れば、岩井林道に合流することを地図と磁石で確認して、なだらかな尾根を選んで取り付いた。
この選択が後で思わぬトラブルに見まわれ、もう一度山頂に引き返すことになってしまった。
状況は、後日機会があったら書こうと思うが、3時間ほどのコースと読んでいたのが、倍以上の時間を掛けたて下山する結果となった。
飛騨のヤブ山は、低山でも侮れないことは分かっていたが、見慣れた前山に油断をしてしまった。

コメント (4)
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