名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

山里の一日

2010年05月08日 | セカンドルーム

 

夜明けが早くなり、毎朝5時に起きて、近所を1時間ほど散歩をしている。
コースは決まっていないが、犬を連れて上流へ向かう林道を歩くことが多い。
道すがらに生えている山わさびや山ウド、アズキ菜などを採って、朝食のサラダの材料にしている。
その間に畑や田んぼを見回り、今日の作業内容や段取りなどを決めている。


8時までに、炊事、洗濯、掃除などの家事と、メールのチェックなどを済ませて、11時頃まで仕事をする。
今は、田畑と山仕事など、外の仕事がほとんどで、作業場で家具作りをする時間がなかなか取れない。
これから畑ではキュウリやトマト、カボチャ、ジャガイモ、ナスなど、夏野菜の植え付けが始まる。
山では、椎茸やなめこ栽培の「ほだ木」の本伏せや天地返し、薪作りなどの仕事がある。


11時から1時までは、食事と休憩をしたあと4時ごろまで仕事をして、再び犬を連れて下流の家並みのある方を散歩する。


この時間帯は野良仕事をしている人たちも多いので、集落の人たちとコミュニケーションをはかる場にもなっている。
ここで得た田畑や山仕事に関する知識は計り知れない程多く、集落で暮らす上での決まりごとや慣わしなども知ることが出来た。
時には不合理に感じることもあるが、何百年に亘って地域コミュニティを支えてきた決まりごとは、大切にしなければならないと思えるようになった。


6時までに夕食を終え、後片付けを済ませた後は、10時の就寝までがフリータイムである。
その日の出来事をブログにまとめ、新聞を読んだりテレビを見たりしているうちに、睡魔が襲ってくる。


決まった休日はないが、雨降りや気分の乗らない日は、町へ出て買い物をしたり、外食や温泉を楽しんでいる。
スーパーの店内をかごをぶら下げて買い物をしたり、一人でレストランの食事に多少の抵抗はあったが、今は慣れて単調な暮らしの息抜きになっている。
5時間前後は働いているが、主夫の仕事もやっているので、おおむね8時間労働と思っている。
まわりでは、70や80過ぎの農家の人や土建屋の親方などが、早朝から日暮れまで汗まみれで働いている。
遊びと仕事が判然としない一人親方が、生涯現役の人たちの前で肉体労働者を名乗るのは、ちょっとおこがましい気がしないでもない。 

こんな毎日でも、贅沢な時間の過ごし方だと思ったりしている。

コメント (4)
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