名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

ミツバチ巣箱の盗難

2010年05月01日 | セカンドルーム

 

今頃の時期の田んぼは、表情がそれぞれ違うので面白い。
収穫が終わってそのまま稲株が残った田や、荒起こしが済んだ田、水を張った田など、次の予定日にあわせて作業が進められている。
水を張った田は、鏡のようにまわりの景色を映して風情がある。

昨日の新聞地方版に、雑木林に置いてあったミツバチの巣箱5箱が盗難にあったと報じていた。
全国で巣箱の盗難が相次いでいるようだが、この集落でも被害を耳にするようになった。


ほとんどが楽しみで、ミツバチの巣箱や巣桶を大木の根元や、岩場などに置いて蜂蜜を採取している。
一抱えもあるような、サワラの幹をくりぬいて作った巣桶は、簡単に運べないし、巣を仕掛けた人たちも、山奥で盗難に遭うとは思っていないので、警戒する人はいない。
熊が担いで持って行ったんだろうと、冗談を言っていたが、どうやら人間の仕業のようだ。


熊は蜂蜜が好物で、蜜の入った巣箱や巣桶を、鋭い爪や牙で壊された痕をよく見かける。
巣桶の蜜を食べる熊に悪意はないが、箱ごと持ち去る人間の行為は許せない。
世の中も世知辛くなって、農産物の盗難や山野草の盗掘もよく耳にする。
ごっそり盗っていくプロ?以外に、僅かばかりの家庭菜園のトマトやキュウリ、花壇のチューリップなどを持ち去る人もいるようだ。
それを食卓に並べて、どんな気持ちで食べるのだろう。まさか飢え死にするほど、食うに困った果ての所業とも思えない。
持ち帰ったチューリップを庭に植えたり、花瓶に飾って愛でる気持ちになれるだろうか。
高級車を乗り回している人が、給食費を払わないとか、公費を使って自分の女房を秘書に雇うとか、心の貧しさばかりが、やけに目立つ。


私も近所の人からサワラの幹で作った巣桶を2個もらって、裏山と軒下に仕掛けてあるが、幸か不幸かまだ蜂が入らないので、盗難にあう事も熊に壊されることもない。
畑も毎年野生動物に荒らされるが、彼らの自然の行動と思って心底憎めない。
もし、人に盗られたら、けだもの以下の仕業だと哀れに思うことだろう。

  「飛騨の山里暮らし」 5月号をUPしたのでご覧ください。

コメント (6)
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