飛騨地方は、今日も雨が降り続いている。
時には激しい雨音で、テレビの音が聞こえないほどであった。
恵みの雨もこれ以上降ると、作物にも良くなし、土砂災害の危険もある。
今年の天候は、程ほどが無くて極端過ぎるように思う。
家から田んぼまでは、片道500mほどの距離がある。
大八賀川に架る橋を渡り、空き家の前を通り、休耕田の池の脇を過ぎた突き当たりに田んぼがある。
しばらくの間は、起きぬけに田の水の様子を見に行き、足りなければ水を当て、畦を一周して異常が無いかを調べる。
まだイノシシが来た痕跡は無いし、罠にも掛かっていない。
去年は田植えの後に、畦を壊されて水が抜けてしまったので、油断は出来ない。
見回りの緊張感を解きほぐしてくれるのが、小道の脇に咲き始めた初夏の花である。
池の睡蓮やあやめが開花し、つつじや野ばらのつぼみも膨らんでいる。
青空が戻ってくれば、辺りをもっと鮮やかに彩り、田んぼへ通う楽しみを一つ増やしてくれる。