昨夜はかなり激しい雨が降り、雨樋から溢れた水が軒下をえぐるほどだった。
短時間で止んだが、最近はスコールのような雨が突然襲ってくる。
たっぷり水気を含んだ野山からは、日が昇ると霧が立ち上っていく。
薄日が差し始めても一頃の暑さは和らぎ、ユキは日向でも平気で寝そべっている。
田んぼに入って雑草を抜き取っているが、稲の出穂と競いながらタベも穂を出している。
種を落とす前に取らないと、稲に混じったり繁茂してタベだらけになってしまう。
今年は、中耕除草機を使ったので、去年に比べて雑草はずいぶん少なくなったように思う。
タベ以外の雑草は、稲の勢いに負けて消えていく。
農薬を使わないので、田んぼにはいろいろな昆虫が集まってくる。
立秋を知ってか、アキアカネが稲に止まって羽を休めていた。
稲穂を狙って、イナゴも急に目立つようになった。
子供の頃は、イナゴの佃煮をよく食べたが、今は食べる人を見かけない。
カマキリは身を潜めて、近づいてくる昆虫を捕食しようと身構えている。
小さな蜘蛛も巣を張って、ウンカなどを捕らえようと、手ぐすね引いて待っている。
カマキリや蜘蛛は、カメムシやイナゴ、ウンカなど、稲の害虫を食べてくれるので、大発生は起こらない。
雑草や昆虫たちは、静かな田んぼの中で、微妙なバランスを保ちながら活発に動いている。