青空の眩しい名古屋を出て、いつものように東海北陸道・郡上八幡ICを下りて、せせらぎ街道経由で高山に向かった。
せせらぎ街道の路面は、峠付近の日陰以外に雪は無く、普通の走行ができた。
渓谷も真冬の厳しさが消え、陽射しが温かく感じられる。
お昼前に着いた高山も晴天で、乗鞍岳など飛騨山脈の山々がよく見えた。
買い物を済ませて集落に着いたが、名古屋へ行く時に比べると、雪がずいぶん少なくなっている。
心配していた屋根の雪も薄くなり、雪下ろしをすることはなさそうだ。
聞くところによると、雨が降って雪がかなり溶けたとのことだ。
部屋の気温も0℃と高く、水道も湯沸かし器も凍結は無く、復旧作業なしですぐに使えた。
ユキはいつものようにあたりを嗅ぎまわり、異常が無いことを確かめて小屋へ入っていった。
午後遅く、久しぶりに雪道を散歩したが、昼間の陽射しで溶けた雪が早くも凍り始めていた。
街歩きの調子で散歩をしていると、ツルツルに凍結した道で転倒してしまう。
夕方になり、西から雲が流れ込み、風も急に冷たくなってきた。
ツルツル道と肌を刺す風で、少しずつ山里モードに変わっていく。