Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

蔚山現代レポート

2006-08-05 23:03:05 | 他チーム
蔚山現代は、3-5-2の布陣で、中2日の強行日程の影響を考慮して、W杯韓国代表のイ・チョンスをスタメンから外してきました。FWには元神戸のレアンドロ(神戸時代はレアンドロン)と、元柏のチェ・サンク(崔成国)を並べてきました。

レアンドロが前線に残ってポストプレーをしたり、裏へ抜け出したりする役目で、チェ・サンクが引き気味の位置からドリブルで仕掛ける役目でした。攻撃パターンは決してポゼッションしてトップ下のスルーパスに頼る形を取らず、カウンター主体でロングボールやアーリークロスが主体です。

実際、最終スコアが0-6だとは思えないくらい、最初はG大阪の方が攻めていました。マグノ・アウベスのプレッシャーでGKがクリアミスして、前田のシュートがポストに当たっていなければ失点の場面でした。

しかし、蔚山現代は韓国人特有の体の強さがあり、ミドルシュートを積極的に狙ってきました。このミドルシュートで先制点を得ると、クロスをレアンドロが頭で合わせて2-0としました。これで攻めざるを得なくなったG大阪は、左アウトサイドの家長を下げてFWの播戸を投入して、4-4-2に布陣を変えてきました。

しかし、結果的にはこの交代が裏目に出ました。攻撃が単調になってしまい、前線にボールが納まらなくなりました。それでも、G大阪は無理して攻めざるを得なかったので、どうしても後ろにスペースを空けてしまいました。

このスペースを活用したのが、後半から入ったイ・チョンスです。イ・チョンスと言えばドリブラーのイメージがありますが、強引にこじ開けるタイプではなく、相手陣内の空いているスペースを見つけだす能力が優れています。そのスペースを突く動きで、後半の開始早々に3点目を決めて試合を決着付けると、その後も2ゴールでハットトリックの活躍でした。

さて、このレポートの目的は浦和がACLで蔚山現代に当たったらどう戦うかなので、その話題に入ります。まず、イ・チョンス対策は、とにかくバランスを崩さないことで、最終ラインに3枚きっちり残っていることが必要でしょう。チーム全体で狙ってくるミドルシュートも、トップ下やボランチが早めのプレッシャーで潰す必要があります。

ただ、弱点も見つかりました。それは最終ラインの連係が比較的まずく、簡単なミスをすることがあります。田中達也あたりを走らせれば有効です。また、スタミナ不足も目につきました。後半の20分には、5バックダブルボランチが完全に自陣に引いていました。3点リードしたから無理をしなかった面もありますが、G大阪より早く足が止まった事実は突きどころでしょう。アジアの相手はバルセロナではないのだから、攻略ポイントはあるので、それを試合で実際に出せるかが鍵になるでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする