ACLの戦いでは、相手チームがわからないので、まず最初に相手チームの布陣、キーマン、そして攻め方をチェックします。アル・カディシアの布陣は4-4-2のボックス型の中盤で、14番のベンアシュールはFWに入れてきました。チュニジア代表ではトップ下のベンアシュールを中心にゲームを組み立ててくるはずと思っていた私は、一瞬虚を突かれました。
アル・カディシアのキーマンは、長身ボランチの15番でした。ここからパスが出てきて、右サイドハーフの24番、FWの17番とベンアシュールが、浦和の3バックの両サイドのスペースを突くのがアル・カディシアの攻め方でした。この攻め方は、クウェートで行われた第1戦と同じ形でした。
正直、同じ手を2度食うとはと、ベンチワークに少し疑問が出ました。急造4バックなどの手はなかったのかとも思いましたが、ポンテがトップ下しかできない以上、4バックにはしにくいということに気付き、ちょっとがっかりしました。
しかし、アル・カディシアにはDFに弱点がありました。アル・カディシアの4バックは、左SBの13番が3バックのアウトサイドの如く上がってきて、逆に右SBの2番はほとんど上がらない、変則的な4バックです。この最終ラインのバランスは悪く、CB2枚の間に比較的容易にスペースを与えました。
そこに、浦和はターゲット役の高原、エジミウソンを置いて、クロスで点を取ろうとしてきました。事実、彼らはうまくターゲットになって、エジミウソンはクロスバー直撃のシュートも放っています。今まで合ったためしがなかったこの2トップが、アル・カディシア攻略にはベストと見抜いたエンゲルス監督の判断はさすがです。
浦和の先制ゴールは、ベンチの想定外の形の、相馬のボレーシュートでした。この1点でアル・カディシアが0-0を狙えなくなったことで、相手に守備的な交代を許さない効果がありました。ただ、それでもアル・カディシアのカウンターは効いていて、まだまだ予断を許さない展開でした。
それを変えたのは、ハーフタイムの修正でした。細貝に15番をマークさせ、山田のパスの精度も上がり、闘莉王のゴールまで決まって見事に浦和の流れになりました。最後の15分は相手が3トップに変えてきて押し込まれてしまいましたが、今度はポンテが交代していたこともあって、平川を最終ラインに入れる急造4バックでしのぎました。
ただ、アル・カディシアは強かったです。ベンアシュールは、浦和が誇る守備のスペシャリストの阿部勇樹を、フェイント一発でかわしています。また、縦に速い攻めをするというチームの意志は、全員に浸透していました。こういう相手と当たれることが、ACLに出場した意義ですから、その経験をこれからの戦いで活かして欲しいものです。
アル・カディシアのキーマンは、長身ボランチの15番でした。ここからパスが出てきて、右サイドハーフの24番、FWの17番とベンアシュールが、浦和の3バックの両サイドのスペースを突くのがアル・カディシアの攻め方でした。この攻め方は、クウェートで行われた第1戦と同じ形でした。
正直、同じ手を2度食うとはと、ベンチワークに少し疑問が出ました。急造4バックなどの手はなかったのかとも思いましたが、ポンテがトップ下しかできない以上、4バックにはしにくいということに気付き、ちょっとがっかりしました。
しかし、アル・カディシアにはDFに弱点がありました。アル・カディシアの4バックは、左SBの13番が3バックのアウトサイドの如く上がってきて、逆に右SBの2番はほとんど上がらない、変則的な4バックです。この最終ラインのバランスは悪く、CB2枚の間に比較的容易にスペースを与えました。
そこに、浦和はターゲット役の高原、エジミウソンを置いて、クロスで点を取ろうとしてきました。事実、彼らはうまくターゲットになって、エジミウソンはクロスバー直撃のシュートも放っています。今まで合ったためしがなかったこの2トップが、アル・カディシア攻略にはベストと見抜いたエンゲルス監督の判断はさすがです。
浦和の先制ゴールは、ベンチの想定外の形の、相馬のボレーシュートでした。この1点でアル・カディシアが0-0を狙えなくなったことで、相手に守備的な交代を許さない効果がありました。ただ、それでもアル・カディシアのカウンターは効いていて、まだまだ予断を許さない展開でした。
それを変えたのは、ハーフタイムの修正でした。細貝に15番をマークさせ、山田のパスの精度も上がり、闘莉王のゴールまで決まって見事に浦和の流れになりました。最後の15分は相手が3トップに変えてきて押し込まれてしまいましたが、今度はポンテが交代していたこともあって、平川を最終ラインに入れる急造4バックでしのぎました。
ただ、アル・カディシアは強かったです。ベンアシュールは、浦和が誇る守備のスペシャリストの阿部勇樹を、フェイント一発でかわしています。また、縦に速い攻めをするというチームの意志は、全員に浸透していました。こういう相手と当たれることが、ACLに出場した意義ですから、その経験をこれからの戦いで活かして欲しいものです。