Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

イングランド対アルゼンチン

2019-10-05 23:37:33 | 他スポーツ
日本戦が始まる前の時間で、イングランド対アルゼンチンも見ていました。イングランドは2連勝でトップで、勝てば決勝トーナメント進出が決まります。これに対し、1勝1敗のアルゼンチンは負けると1次リーグ敗退が決まる一戦です。この両者は、1982年にフォークランド紛争で戦争をしたこともあって仲が悪く、この試合にもそういう因縁カードらしさは出ました。

試合はいきなり、アルゼンチンのPGで先制点が入ります。36歳で初めてのW杯という、SOウルダピジェタのキックでした。もっとも、イングランドというチームはバランスが良く、FWにもバックスにもいい選手が揃っている強さがあります。その3点のビハインドは気にならないと、左ウイングのメイに回してのトライで5点を取って逆転します。

このゲームがイングランド優位に動くことになったのは、序盤で出たアルゼンチンLOラバニーニの一発退場でした。相手CTBファレルに対し、首付近にタックルに行ったという理由でTMOになり、危険なプレーは取り締まるというレフェリーの方針ということもあって退場となり、アルゼンチンは残り60分以上を14人で戦うことになります。

これでイングランドに余裕が出ました。このカードは両者の仲の悪さも出て、乱闘寸前の小競り合いもありましたが、それも時間を使える手段のうちと、イングランドは割り切っていました。リスクは冒さずピンチになったらタッチキックで逃れ、ラックからサイドに展開すると数的優位が使えるというメリットを生かして、試合巧者ぶりを遺憾なく発揮しました。

また、イングランドは左WTBメイの陸上選手並みのスピードや、LOイトジェの接点の強さなど強みもはっきりしています。そういう長所を使いながら、無理せずに試合を運んだイングランドが、39-10でこの試合をきっちり勝ち切りました。

イングランドに課題があるとすれば、名キッカー、ファレルのキックの不調です。序盤、PGやGを4度外しキッカーの変更もあり得ましたが、ベンチは信頼して最後までファレルに任せました。最後の2本が入ったので復調のきっかけはつかんだかに見えますが、フランス戦などの接戦ではマイナス要素になり得るので、それは課題として残りましたが。
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準備でつけた差(10/5ラグビー日本対サモア)

2019-10-05 22:41:51 | 他スポーツ
今日はラグビーW杯からいいニュースがありました。日本代表が、サモアを38-19で破り通算成績を3戦全勝としました。4トライのボーナスポイントも最後できっちり取り、日本としては狙い通りのシナリオに持ち込んでいます。サモアはFWの当たりの強さが武器のチームで、日本も最初はやりにくそうにしていました。

序盤は相手反則で得たPGの蹴り合いになりました。日本のキッカー、田村優は安定しており、前半の3本のPG、1本のGをすべて決めて流れに乗せました。日本にとって、効いたのは相手7番、イオアネのシンビンによる10分間の一時退場でした。この、一人多い時間でのトライは必須条件でしたが、注文通りリーチのジャッカルから左に展開し、ティモシー・ラファエレのトライを得て流れに乗ります。

それでも、サモアもFWが強い相手で、日本としては混戦になったときにサモアの圧力の前にノットリリースザボールの反則を取られるという課題もありました。そのため、日本がPGで点を取ってもすぐに取り返される展開で、前半を終えた段階では1トライ1ゴール差の16-9とまだまだわからない展開でした。

後半、サモアはPGでさらに3点を返して詰め寄ります。サモアとしても、ボーナスポイントなしの敗戦なら1次リーグ敗退が決まる試合なので必死です。もっとも、サモアというチームは代表チームの資金力に課題があり、本当のベストメンバーはW杯のときにしか揃えられないというチームです。テレビから見える範囲でも、ユニフォームの背番号がはがれており、ユニフォームの替えをなかなか用意できないという苦しさも表れていました。

日本は長い年月をかけて計画的に代表チーム強化のスケジュールを組んでいますから、時間が経つほどに差が出てくるのではと思っていました。その予感は当たりました。モールを押し込むという、FWの強さを誇るサモアのお株を奪うプレーで姫野がトライを得ると、その後は姫野のジャッカルやリーチマイケルのタックルなど、FW戦でサモア相手に優位に立ちます。

最後はFW陣の頑張りにBKも応え、福岡と松島のトライで4トライを得て快勝しました。ラグビーというスポーツは身体能力があれば試合になりますが、それ以外の準備や戦術でカバーして、これだけの差をつけた日本チーム全体の総合力を見せた試合だったと感じます。
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