大相撲九州場所は、写真の横綱照ノ富士が15戦全勝で6回目の優勝を果たしました。照ノ富士は今年1年間で6場所中4場所を優勝していますが、意外にも全勝優勝は初めてで、これから強い横綱への道を歩んでいく途中です。照ノ富士の良さに、外四つで勝てるというものがあります。インタビューで本人が言うには「器用ではないので大きな体をぶつけていくしかない」と、上体の力を軸に相撲を組み立てています。
これだけ、相手にもろ差しを許しても危なくない力士は初めてで、外四つで両上手を引き付ければ十分な形にできます。相手が小兵なら「きめ出し」でも勝てる力士で、そういう「大きな相撲」で勝てるのは彼の武器にしていって欲しいです。今の照ノ富士に勝つには、2日目に大栄翔が健闘したように、低い突き押しで持っていくしかないように思えます。
九州場所は涼しい気候もあって波乱が起きにくい場所で、かつての大横綱千代の富士が得意にしていた場所でした。照ノ富士と貴景勝のマッチレースになりそうなところに、平幕阿炎が割り込む健闘を見せましたが、結果は順当でした。照ノ富士は優勝回数二桁を目標にしており、一時的でも「照ノ富士時代」を作れれば、横綱として十分な成功でしょう。
大関貴景勝は9日目まで全勝をキープして意地を見せましたが、照ノ富士より先に下位相手に星を落として優勝争いから脱落してしまいました。貴景勝は押し一本の力士なので相撲を安定させにくいですが、本人はこだわりを持っており、今照ノ富士に対抗できそうなのは貴景勝だけです。今年の初場所で横綱昇進のチャンスがありながら途中休場した苦い過去もありましたが、まずは優勝して足がかりを作りたいところです。
大関正代は9勝6敗と「いつもの成績」に終わりました。地元の九州場所で勢いがあるかに思えましたが、今の正代では大関を守るのが手一杯な印象は受けます。かつての魁皇が8勝7敗が続いたこともありましたが、当時魁皇は晩年で、正代はまだ若いのですからこの状況を抜け出せるようにしないといけないはずです。
三役争いでは、小結逸ノ城が5勝10敗、霧馬山が6勝9敗で平幕落ちします。明生が7勝8敗で小結に止まりそうで、空く枠は二つになりそうです。そこに入るのは西前頭2枚目の隆の勝が11勝4敗、東前頭筆頭の大栄翔が8勝7敗で有力視されます。西前頭筆頭の若隆景は8勝7敗ですが、番付運が悪く東前頭筆頭に止められそうです。
これだけ、相手にもろ差しを許しても危なくない力士は初めてで、外四つで両上手を引き付ければ十分な形にできます。相手が小兵なら「きめ出し」でも勝てる力士で、そういう「大きな相撲」で勝てるのは彼の武器にしていって欲しいです。今の照ノ富士に勝つには、2日目に大栄翔が健闘したように、低い突き押しで持っていくしかないように思えます。
九州場所は涼しい気候もあって波乱が起きにくい場所で、かつての大横綱千代の富士が得意にしていた場所でした。照ノ富士と貴景勝のマッチレースになりそうなところに、平幕阿炎が割り込む健闘を見せましたが、結果は順当でした。照ノ富士は優勝回数二桁を目標にしており、一時的でも「照ノ富士時代」を作れれば、横綱として十分な成功でしょう。
大関貴景勝は9日目まで全勝をキープして意地を見せましたが、照ノ富士より先に下位相手に星を落として優勝争いから脱落してしまいました。貴景勝は押し一本の力士なので相撲を安定させにくいですが、本人はこだわりを持っており、今照ノ富士に対抗できそうなのは貴景勝だけです。今年の初場所で横綱昇進のチャンスがありながら途中休場した苦い過去もありましたが、まずは優勝して足がかりを作りたいところです。
大関正代は9勝6敗と「いつもの成績」に終わりました。地元の九州場所で勢いがあるかに思えましたが、今の正代では大関を守るのが手一杯な印象は受けます。かつての魁皇が8勝7敗が続いたこともありましたが、当時魁皇は晩年で、正代はまだ若いのですからこの状況を抜け出せるようにしないといけないはずです。
三役争いでは、小結逸ノ城が5勝10敗、霧馬山が6勝9敗で平幕落ちします。明生が7勝8敗で小結に止まりそうで、空く枠は二つになりそうです。そこに入るのは西前頭2枚目の隆の勝が11勝4敗、東前頭筆頭の大栄翔が8勝7敗で有力視されます。西前頭筆頭の若隆景は8勝7敗ですが、番付運が悪く東前頭筆頭に止められそうです。