昨夜、少し時間があったので、アジア最終予選のA組、シリア対イランのビデオを前半25分ほどまで見ていました。今日続きを見ようとしましたが、どうもDAZNの中継は試合後1週間でハイライトのみになってしまうので、残り時間は見られませんでした。それでも、その25分でもわかったことはあるので、ネタにします。
イランはスピード型FWのアズムンを1トップに置く4-2-3-1です。この試合は、シリアのホームゲームですが、皆さんご存じの通りシリア国内の政情不安のためシリアでは開催できず、中立地のヨルダンで行われていました。このグラウンドは各地で水はけが悪くぬかるんでおり、そのピッチ状態の悪さからイランといえどボールコントロールをミスすることもあります。
シリアがチャンスをつかめたのはそれにつけ込んだ場面だけですが、それでも個人技のあるアルマワス(10番)が個人で突破してシュートした場面もあります。それでも、ゲームはほとんどがイランのペースで、シリアは苦し紛れのクリアでしのぐのがやっとでした。イランはサイドハーフのゴリザデ(17番)とアミリ(11番)のところまではほぼ100%つなげる、優位なゲームでした。
試合はその後、トップ下のハジサフィ(3番)のスルーパスにアズムンが抜け出して、GKとの1対1を落ち着いて決めて先制すると、イランの左サイドからのクロスにシリアDFがハンドしてPKとなります。そのPKをハジサフィが決めて、ハーフタイムは2-0とある程度余裕のあるスコアで折り返します。ヨルダンのグラウンドの悪さがシリアに幸運するリスクは、これでほぼ解消できたと言えます。
最後はゴリザデにも個人技からのゴールが決まって、試合は3-0とイランの勝利に終わりました。チームの力にはだいぶ差があった印象ですが、それでもシリアは最下位とはいえ3位争いが混戦になっており、連勝すれば一気に3位に上がる可能性もあります。日本が3位になるとこのヨルダンで試合をする恐れもあるので2位以内を確実にしたいところです。