Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

宇賀神友弥、浦和退団

2021-11-21 21:53:46 | 浦和レッズ
先週には、DF宇賀神友弥選手の浦和退団という残念なニュースもありました。33歳という年齢もあり、次第に出番が減少してきたことで、世代交代して若手に切り替えるということなのでしょう。浦和のユース育ちではありますが、トップチームに上がれず流通経済大学でプレーし、一時は流通経済大学の三軍の「クラブ・ドラゴンズ」でもプレーした苦労人です。

プレースタイルは体力型で、何度も繰り返しオーバーラップできる攻撃が売り物でした。SBとサイドハーフの中間ぐらいが得意なポジションで、彼が12年という長い期間プレーできたのは、3バックを基本形とするミシャが長く浦和の監督だったことも大きいです。また、ミシャ時代は体力型の平川、宇賀神と技術型の関口、梅崎が左右のアウトサイドのポジションを争っていましたが、ミシャがどちらかと言えば体力型が好きだったのも追い風でした。

宇賀神は少年時代から天才と言われた原口のように、昔から有名だったのではなく、本人曰く「戸田市で一番上手い程度」だった少年時代でした。ユース時代の評価は堤俊輔や西澤代志也の方が上でしたが、本人の努力で彼らより長くプレーできました。何度か肉体改造を試みて、体力レベルを上げることでJ1の激しいサッカーでプレーできる力を維持していました。

また、左右のアウトサイド両方でプレーできることも彼の長所です。利き足は右ですが、左足でも十分な精度を持っており、左アウトサイドが主な出番でしたが右もできました。もっとも、4バックのSBはあまり得意ではない様子で、2011年のゼリコ・ペトロヴィッチ監督時代に頭上を抜かれるミスをして、一時は「DFではない」という評価になり左MFの控えだった時期もあります。

そのため、4バックの監督が続くと苦しいかなとは思っていました。4バックのロドリゲス監督の来季続投ということになれば、宇賀神の出番は少ないことになり、今回の退団ということになったのでしょう。地元出身で長く浦和でプレーしてくれたことで、サポーター的には思い入れはありますが、新天地でプレーできることを願うばかりです。
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槙野智章、浦和退団

2021-11-21 20:02:53 | 浦和レッズ
先週、電車の中で見ていたスマホから、槙野智章選手の浦和退団を知りました。個人的にはもう一年やれるのではと思っていましたが、今季の後半にショルツとCBコンビを組む選手が岩波で固定化されてきており、彼の代わりに若いDFを獲得して成長に賭けるという考えも理解できます。浦和で10年プレーし、2017年のACL優勝で浦和を引っ張ってくれました。

槙野は広島市の出身で、ジュニアユースから地元のサンフレッチェ広島の下部組織でプレーしていました。浦和でもチームメイトになった柏木陽介とは、この頃からの旧知の仲です。その広島でトップチームに昇格してプロになり、2007年のワールドユース、カナダ大会では柏木らとともに出場し、ゴール後のパフォーマンスから「調子乗り世代」と異名を取ることになります。

海外挑戦は2011年、ドイツ1部のケルンで実現させました。もっとも、ドイツではわずか5試合の出場にとどまり、広島時代の恩師で浦和の監督になっていたミハイロ・ペトロヴィッチ(ミシャ)の誘いで、1年間のレンタル移籍で2012年に浦和に加入してきました。このあたりから、攻撃力のあるDFとして憧れていた闘莉王に迫る活躍を見せることになります。

槙野は当時のインタビューで「世界のDFの3本の指に入るくらいシュート練習をしている」と攻撃力には自信を持っている様子で、当時のミシャの戦術でストッパーをSBのごとく前に出すサッカーに適応しました。上がったときはMF並みのパスセンスがあり、自分で「原口、宇賀神、槙野の左サイドは浦和のストロングポイント」と言い切るほどでした。

また、槙野はプロとしては名前を憶えてもらうことを意識しており「目立つこと」をモットーにしていました。ゴールが決まったときはテレビカメラの位置を意識してそちらの方向にパフォーマンスをする、左右違う色のスパイクを履いて遠目からでもわかるようにするなど、独自の哲学を持っていた選手です。槙野、森脇、柏木ら、旧広島勢が一時期の浦和を支えてくれました。

退団に伴い、「(敵チームとして)埼スタに来たときはブーイングして欲しい」とサポーターに最後のメッセージを送っていました。体力的にはまだやれる力は持っており、J1の他チームに入って浦和相手にリベンジされるかもしれません。清水とのリーグ最終戦で挨拶もあるので、ちょっと寂しい別れですがそこで彼の言葉を聞けるのを楽しみにしたいと思います。
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