福岡戦プレビュー

明日、浦和レッズはホーム埼玉スタジアムで、アビスパ福岡と対戦します。ご存知の通り、福岡は国立競技場で対戦したルヴァン杯決勝戦で敗れ、目前のタイトルを逃した因縁の相手です。当時は福岡が5バックで自陣にブロックを引きながら、サイドのウイングに早めに出して個人技で仕掛けさせた戦術が当たった、戦略の勝利でした。

もちろん、その手は浦和も知るところとなったので、対策は立ててくるでしょう。前回のリーグ戦の神戸戦から2週間ほど時間が経ち、前節負傷などで出られなかった選手が間に合う可能性もあり、負傷者続出で野戦病院状態だった浦和のチーム状態が改善している可能性があります。もちろん、岩尾が出場停止、伊藤敦樹が負傷でダブルボランチがそっくり入れ替わるので、その不安はありますが。

福岡は14勝6分12敗の成績で8位です。34得点40失点のデータを見ると、得失点差がマイナスのチームがこれだけの中位につけているのは異例で、少ない得点を守り切ることでこの位置につけているチームと思われます。過去3節のスタメンを見ると、DFの選手が5人出場しており、ルヴァン杯決勝戦で見せた5バックはどうやらいつもの戦術のようです。

堅守の要因はGKで、村上と永石を併用していますが、福岡相手にはシュートに行ってもGKに止められるイメージがあります。浦和としては、ボールが持てる展開になるのは間違いないので、序盤に失点せずに前半を最低でも同点で推移することです。ルヴァン杯決勝戦では前半で2失点して、ゲームを苦しくしてしまったので、少なくともサイドの攻防である程度勝つことを要求したいです。

この試合は今季のリーグ戦ではホーム最終戦です。ACL武漢戦が残っているものの、セレモニーなどは行われるでしょう。ACL優勝という成果は出たものの国内では無冠だった今季の総括は微妙な結果ですが、今季限りで退任のスコルジャ監督への感謝の気持ちは、サポーター的には示したいです。