スピードスケートの「亜種」である、ショートトラックも冬の五輪で話題の競技です。タイムを競うスピードスケートとは違って、次のラウンドに進むにはシビアに2位以内に入ればどんなに遅くてもいい競技です。ショートトラックはスピードスケートより小さな曲率を回る競技で、リンクはフィギュアスケートと共用します。そのため、前半戦でフィギュアスケートで盛り上がった後に、後半戦で行われることが多い競技です。
この競技は競輪のような駆け引きが重要とされます。どんなにゆっくり滑っても2位以内なら良いということなら、力のある選手をマークして最後に出し抜くような戦略も考えられます。また、1998年長野五輪で男子500mで金メダルを取った「浪速の弾丸」西谷岳文選手のように、スタートダッシュで差をつけて逃げ切る手ももちろんあり得ます。
しかし、この手は西谷選手の活躍で世界に知れ渡ったので、その4年後のソルトレーク五輪では各国ともスタートダッシュを重視するようになり、西谷選手もメダルを取れずに終わりました。また、駆け引きを重視するスポーツ故に、接触による「失格」やその接触で予選落ちした選手が審判の判定で復活するなど、傍からは見えにくい要素も左右するスポーツです。
また、スピードスケートと違ってタッチすることができるので、リレー種目があることもショートトラックの面白さです。もちろん、リレーでも2位以内に入ることが次のラウンドへの進出条件というのは同じですが、陸上のリレー競技のように次走者が勢いをつけた状態でタッチを受けるので、チームワークが重要な競技でもあります。
印象に残っているのは2002年ソルトレーク五輪での「世界一幸運な選手」です。豪州のある選手は、決勝戦で最下位の4位で滑り、メダルは絶望的に見えました。しかし、ゴール目前で前の選手3人が絡む転倒が起こり、その転倒に巻き込まれなかった豪州選手がラッキーな金メダルを得たという、五輪では語り草のエピソードです。もちろん、決勝戦に残っていたことが価値なので、すべて運だけで得たメダルではないですが、駆け引きや位置の取り合いが重要なスポーツらしく、そういうドラマ性も見せてくれる競技です。
この競技は競輪のような駆け引きが重要とされます。どんなにゆっくり滑っても2位以内なら良いということなら、力のある選手をマークして最後に出し抜くような戦略も考えられます。また、1998年長野五輪で男子500mで金メダルを取った「浪速の弾丸」西谷岳文選手のように、スタートダッシュで差をつけて逃げ切る手ももちろんあり得ます。
しかし、この手は西谷選手の活躍で世界に知れ渡ったので、その4年後のソルトレーク五輪では各国ともスタートダッシュを重視するようになり、西谷選手もメダルを取れずに終わりました。また、駆け引きを重視するスポーツ故に、接触による「失格」やその接触で予選落ちした選手が審判の判定で復活するなど、傍からは見えにくい要素も左右するスポーツです。
また、スピードスケートと違ってタッチすることができるので、リレー種目があることもショートトラックの面白さです。もちろん、リレーでも2位以内に入ることが次のラウンドへの進出条件というのは同じですが、陸上のリレー競技のように次走者が勢いをつけた状態でタッチを受けるので、チームワークが重要な競技でもあります。
印象に残っているのは2002年ソルトレーク五輪での「世界一幸運な選手」です。豪州のある選手は、決勝戦で最下位の4位で滑り、メダルは絶望的に見えました。しかし、ゴール目前で前の選手3人が絡む転倒が起こり、その転倒に巻き込まれなかった豪州選手がラッキーな金メダルを得たという、五輪では語り草のエピソードです。もちろん、決勝戦に残っていたことが価値なので、すべて運だけで得たメダルではないですが、駆け引きや位置の取り合いが重要なスポーツらしく、そういうドラマ性も見せてくれる競技です。
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