東京五輪の招致で喜んでいるように、ミーハーな私はこういう大掛かりなスポーツイベントは大好きです。以前スウェーデンにオリエンテーリングの大会に出るために出かけたことを書きましたが、その旅のもう一つの目的はF1のドイツGPを見ることでした。
当時の旅は目的地もホテルもその場で決める、今思うと大胆な旅でしたが、このF1の前後だけはホテルもレースのチケットも日本から押さえておきました。私が旅した1994年はちょうどアイルトン・セナが事故死した年で、シューマッハの時代へと移っていく過渡期でした。
ドイツGPのホッケンハイムサーキットにはカールスルーエとマンハイムの間を結ぶ鈍行列車で行きました。当時、ティレル所属の片山右京が予選で5位と好位置につけ、英語のアナウンスで「Ukyo Katayama good race」と叫ぶので何が起こったのかと、国際電話で弟に確認しました。
ドイツGPのホッケンハイムは森の中にあるサーキットで知られます。私の席は最終コーナーの立ち上がりの位置だったので、ちょうどマシンが森から出てくるところが見える位置でした。ホッケンハイムはスピードを落とすシケイン(急角度のカーブ)が少なく、エンジンのパワーのあるマシンが有利なサーキットです。
そのため、地元優勝を狙ったシューマッハにとってはマシンがベネトンで戦闘力が足りず不利でした。実際、予選の順位も4位でした。しかし、このレースが忘れられない理由はスタートのアクシデントでした。無理に斜めに走ろうとしたマクラーレンのハッキネンが引き金になって多重クラッシュを起こし、10台くらいが巻き込まれました。
これで、気の早い私は隣のドイツ人に「Schumacher will be win(シューマッハは勝つだろう)」と話していましたが、返ってきた答は「Just a beginning(まだ始まったばかりだ)」と落ち着いたものでした。事実、シューマッハのエンジンはトラブルを抱えていて、煙を吹いているのがスタンドの私からも見えたほどでした。
シューマッハのリタイヤ後は、私も片山右京のスピンで頭を抱えて悔しがり、隣のドイツ人も一緒に残念がってくれました。結果はフェラーリのベルガーが逃げ切って勝利しますが、静まり返ったスタンドで淡々と結果を見ていた印象です。当時、海外のF1はよく日本人が見に来ていて、帰りに見かけた日本人に「スタートで何が起こったかわかります?」と聞きましたがよくわからないという回答でした。
当時はブンデスリーガは開幕していなかったので、F1という選択になりましたが、これだけのスポーツイベントを生で見たのはいい経験になりました。
当時の旅は目的地もホテルもその場で決める、今思うと大胆な旅でしたが、このF1の前後だけはホテルもレースのチケットも日本から押さえておきました。私が旅した1994年はちょうどアイルトン・セナが事故死した年で、シューマッハの時代へと移っていく過渡期でした。
ドイツGPのホッケンハイムサーキットにはカールスルーエとマンハイムの間を結ぶ鈍行列車で行きました。当時、ティレル所属の片山右京が予選で5位と好位置につけ、英語のアナウンスで「Ukyo Katayama good race」と叫ぶので何が起こったのかと、国際電話で弟に確認しました。
ドイツGPのホッケンハイムは森の中にあるサーキットで知られます。私の席は最終コーナーの立ち上がりの位置だったので、ちょうどマシンが森から出てくるところが見える位置でした。ホッケンハイムはスピードを落とすシケイン(急角度のカーブ)が少なく、エンジンのパワーのあるマシンが有利なサーキットです。
そのため、地元優勝を狙ったシューマッハにとってはマシンがベネトンで戦闘力が足りず不利でした。実際、予選の順位も4位でした。しかし、このレースが忘れられない理由はスタートのアクシデントでした。無理に斜めに走ろうとしたマクラーレンのハッキネンが引き金になって多重クラッシュを起こし、10台くらいが巻き込まれました。
これで、気の早い私は隣のドイツ人に「Schumacher will be win(シューマッハは勝つだろう)」と話していましたが、返ってきた答は「Just a beginning(まだ始まったばかりだ)」と落ち着いたものでした。事実、シューマッハのエンジンはトラブルを抱えていて、煙を吹いているのがスタンドの私からも見えたほどでした。
シューマッハのリタイヤ後は、私も片山右京のスピンで頭を抱えて悔しがり、隣のドイツ人も一緒に残念がってくれました。結果はフェラーリのベルガーが逃げ切って勝利しますが、静まり返ったスタンドで淡々と結果を見ていた印象です。当時、海外のF1はよく日本人が見に来ていて、帰りに見かけた日本人に「スタートで何が起こったかわかります?」と聞きましたがよくわからないという回答でした。
当時はブンデスリーガは開幕していなかったので、F1という選択になりましたが、これだけのスポーツイベントを生で見たのはいい経験になりました。
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