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空いていたバイタルエリア(9/12日本対トルコ)

2023-09-13 20:50:12 | ワールドサッカー
昨日の日本代表の親善試合、トルコ戦は4-2で日本の勝利に終わりました。序盤はトルコが、4-3-3のウイングにボールを出して押し気味に試合を運びますが、日本が一つ、トルコの弱点を狙えたところから試合が動きました。トルコは4バックのラインが深く、バイタルエリアにはアンカーの1枚しか残っておらず、ミドルシュートが狙える中央のエリアが空いていました。

そこを狙えたのが、写真の伊藤敦樹の代表初ゴールとなるミドルシュートでした。左足を振り抜いたシュートはうまくゴール右隅に決まり、ゲームの流れを大きくひっくり返す一撃になりました。その後もトルコのバイタルエリアでフリーになった久保建英のシュートを相手GKが落球する間に、詰めた中村敬斗が2点目を決めたことで日本優位は決定的になります。

前半終了間際には初代表の毎熊が相手SBにフィジカルで競り勝ってドリブルで独走し、ペナルティーエリアまで入ってからのパスを中村敬斗が決めて3-0と大差をつけます。このあたりになってくると日本のパス回しは機能し始め、トルコにボールを持たせずに2次攻撃、3次攻撃を繰り出す日本の良さが出せるようになってきます。

しかし、試合はそのままでは終わりませんでした。相手FKからの混戦でGK中村航輔がつかみ損ねたところをCBカバクが押し込んでトルコが1点を返します。このプレーで中村航輔が負傷し、シュミット・ダニエルと交代したことでゲームの流れが変わります。日本としては親善試合なので6つ交代枠がありますが、一つをGKで使ったことでマネジメントが難しくなりました。

後半、ボールを支配したのはトルコでした。ベンチにいたインテル(イタリア)のMFチャルハノールが出てきたことで中盤でボールが持てるようになり、サイドを広く使うトルコの良さが出て、ユルドゥルムのゴールで1点差となりわからなくなります。日本にとって嫌な流れですが、途中出場の伊東純也がハーフウェイライン付近からドリブルで突き進み、相手ファウルをもらってPKを得たことでようやくゲームを落ち着かせました。

このPKは伊東純也が自ら決め、最後の交代枠ではDF冨安を入れて守りを固めた日本は、4-2でこのゲームを勝ちます。序盤にトルコの弱みを見つけられたことが、この勝利の要因でした。2002年W杯のベスト16で、0-1でトルコに敗れた、昔のリベンジはできた試合になりました。

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