Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

南米選手権雑感

2011-07-23 14:48:47 | ワールドサッカー
今日は埼スタに行く予定ですので、甲府戦の即日更新は困難かもしれないので、穴埋めネタを用意しておきます。

日本代表が震災の影響で出られなかった南米選手権ですが、今週末にウルグアイ対パラグアイの決勝、ペルー対ベネズエラの3位決定戦を残すのみとなりました。日本代表の出場を想定していたマスコミはW杯並みの中継体制を組んでいて、日刊スポーツのWEB版には試合展開の速報まで出ているから驚きです。

そのため、情報だけはたっぷり入ってくるのですが、まず驚いたのが、ウルグアイがブラジルとアルゼンチンの2強と思われている南米選手権の勢力図に割って入っていることです。優勝回数はブラジルとほぼ互角のレベルで、もともとブラジルとアルゼンチンが戦争をしないように緩衝地帯として設けられた国にしては驚異的な強さを誇っています。

最近はW杯予選を通れなくなるなど、ウルグアイの勢力の低下は感じていたのですが、前回の南アフリカW杯では久々の4位で沸かせました。もともと、国民の多くが1930年の第1回W杯の優勝を誇っている国ですから、昔の貯金もあるのでしょうが、それでもここ近年のブラジルとアルゼンチンの強さを考えると驚きです。

また、ウルグアイの対戦相手、パラグアイは「5分け」で決勝戦に進む珍記録を作っています。南米選手権がグループリーグ3位でも通過する可能性があるから出た珍記録で、1次リーグ3分けと低空飛行だったパラグアイが、決勝トーナメントでは準々決勝、準決勝ともにPK勝ちで、PK勝ちは公式記録では引き分けになるので、「5分け」ということになるわけです。

しかし、パラグアイはGKビジャールの好守もあってここまで勝ち上がってきた以上、決勝戦がPK戦になれば史上初の未勝利優勝もありえない話ではありません。南米が10ヶ国しかなく、招待国でメキシコとコスタリカを入れて無理やり12ヶ国にして開いている大会ですから、このルールは変えようがないのですが、一つの議論を呼ぶことになるかもしれません。

ブラジルとアルゼンチンが決勝トーナメントの初戦で消えたのは驚きではありましたが、1次リーグで1勝2分けと苦しんだのも理由ではあります。もともと、欧州サッカーの貴重なオフを返上してこの大会に備えている一流選手が、少し気乗りのしない状態で大会に臨んでしまったのかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最弱国脱出(ベネズエラ代表)

2011-07-22 18:50:41 | ワールドサッカー
南米選手権は見たかったブラジル、アルゼンチン、コロンビアが準々決勝で敗退したため、見るモチベーションが落ちてこれまで1試合しか見ていません。その試合は女子W杯がたまたま空いていた日に行われた1次リーグのパラグアイ対ベネズエラという試合だったのですが、3-3というスコアもあって楽しめた試合でした。

残り5分で2点ビハインドを追い付いたベネズエラの粘りが光りましたが、同点ゴールはロスタイムも最後、ベネズエラがCKでGKを上げるパワープレーに出て、そのGKがニアサイドで競り勝って頭で落とし、そこにベネズエラの選手が詰めたゴールとドラマ性も最高でした。

しかし、90年代以前はベネズエラはどの国が通ってもおかしくない混戦の南米予選で、唯一勝ち点3を計算できるカモでした。ベネズエラは野球が盛んな国で、メジャーリーグの給料と当時は安かったサッカーのトップ選手の給料を比較すれば、野球をやったほうが割に合うという考えもあったのでしょう。

そんな弱小チームだったベネズエラですが、近年強化されてきました。南米の中で唯一W杯出場経験がなく、FIFAランキングも三桁台が定位置だったチームが、総当たりの南米予選で最下位にならなくなってきました。

前回の南アフリカW杯予選も通過こそならなかったものの7位と健闘し、今回のブラジルW杯はブラジルが開催国で予選免除という理由で、南米は一つ枠が増えたようなもので、ベネズエラにはチャンスです。

そのサッカーの内容も評価できました。南米に多い堅い守りからのカウンターのチームですが、ベネズエラの場合、前から積極的に追ってきます。二列目の選手の運動量が多く、そこで奪ってからのショートカウンターでいい形を作っていました。

また、エースストライカーのロンドンもスペインリーグのマラガで14得点を奪っており、それより上の南米選手はメッシ、アグエロ(ともにアルゼンチン)しかいません。国内組が多かったベネズエラも、海外進出で力をつけているところは日本とも似ています。

もっとも、ベネズエラを強くするのは日本より簡単な一面もあります。理由は母国語がスペイン語で、スペインリーグに行けば言葉の壁はありません。日本はどこへ行っても言葉の壁がありますから、日本を強くするのは想像以上に困難な作業かもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲府戦プレビュー

2011-07-21 18:50:54 | 浦和レッズ
あさっての土曜日、浦和はホーム埼玉スタジアムで甲府と対戦します。甲府は昇格チームで順位だけを見ると降格圏にいますが、前節は強豪G大阪相手に4-3という相手の得意なはずの打ち合いの展開で金星を挙げた力のあるチームです。

昨年J2得点王とブレイクしたFWハーフナー・マイクはJ1でも得点ランキングトップと通用する実力を見せており、浦和にとっても手強い相手です。たぶんスピラノビッチが見ることになると思いますが、上背はほぼ同じなので、競り負ける可能性もあります。

先日記事にしたダビが出てくるかどうかはわかりませんが、ハーフナー・マイクがこれだけ点を取っている以上、ハーフナー対策にDFラインは大きな力を割かれることになります。また、甲府といえば元清水の伊東がいます。

昨年、清水ではベンチが多かった伊東ですが、今季移籍した甲府ではコンスタントに試合に出場しています。上背はないので直接セットプレーで触ることはありませんが、セカンドボールに対する反応の良さが売り物で、セットプレーのこぼれ球をクリアしているのは大抵伊東です。

浦和側は、今季不振だった柏木がようやく元気を取り戻したのは好材料で、2試合連続得点とはいかなくても、ゲームメークしてくれればリズムも出ます。また、FWは是非デスポトビッチをスタメンで使って欲しいです。

前節の磐田戦、コンビネーションこそ合っていなかったものの、FW陣で一番いいシュートを打っていたのはデスポトビッチでした。セットプレーも合わせられますし、コンディションもいい状態で来日しているので、是非使って欲しいです。

デスポトビッチがスタメンとなると布陣は4-4-2と4-2-3-1の両方の可能性があります。田中達也がウイングで出るかFWで出るかという、大した違いではありませんが、個人的には田中達也にデスポトビッチの周りを動いてもらう4-4-2が希望です。

山田直輝は前節発熱でベンチを外れるという迷惑をチームに掛けているので、ベンチにも入れないかもしれません。本来ならば、暑さで動きが鈍くなるこの試合で、山田直輝の運動量は武器になるのですが、ペトロがどう考えるか次第でしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魁皇引退

2011-07-20 20:49:51 | 他スポーツ
昨日、大相撲の最多勝利記録の保持者の大関魁皇が引退を表明しました。今場所は千代の富士の持っていた1045勝の最多勝利記録への挑戦が話題になっていましたが、今場所後に39歳になる年齢を考慮すると、いつやめても不思議ではないという覚悟はここ数年ずっと持っていました。

魁皇の持っている記録は数知れません。幕内最長在位、幕内最多勝利、大関最長在位、大関以下の力士ではダントツのトップの優勝5回などです。大関が毎場所8勝7敗でしのぐのはどうかと議論を呼んだのも確かですが、30代も後半に入っても上位全員と当たる位置にいることは最高位が関脇以下の力士にはできないことです。

魁皇は格下相手に抜群の安定感を誇っていた訳ではなく、中日を終えて4勝4敗くらいの成績は珍しくありませんでした。しかし、そこから当たる大関陣との直接対決をほぼ五分の星でしのぎ、終わってみると8勝しているというパターンで一場所、一場所をしのいできました。

そのため、今場所の中日の成績の3勝5敗は「いつもよりちょっと悪い」くらいの意識だったかもしれません。しかし、その後平幕の若荒雄戦を落としたことで、いよいよ崖っぷちになり、得意のはずの大関戦も琴欧州に完敗とあっては、もう勝ち越すことはできないという事実とともに、本人にとっては屈辱的な「皆勤負け越し」となります。

今場所はかど番ではなかったので、本人に執念が残っていれば途中休場して翌場所の勝ち越しに賭けることも物理的には可能でした。しかし、魁皇をここまで踏みとどまらせてきた強さを発揮することができなくなった以上、引退という決断は悪くないと思います。

魁皇のかど番の回数はワースト2位の13回ですが、ほとんどが負傷休場で、皆勤しての負け越しはほとんどありません。勝ち越せなくなったときはやめるときと、たぶん本人の中で線を引いていたのかもしれません。

それでも、昭和以降最年長の大関という記録を一気に4歳ほど塗り替えた驚異的な力士生命の長さは称賛すべきです。いつやめるかということはずっと言われていましたが、よくここまで持ちこたえたと、千代の富士の最多勝まで行ったことは評価しています。魁皇関、お疲れ様でした。

追記:会社の節電対策の強制休暇で、魁皇の最後の一番はテレビで見ていました。優勝は土日に決まることが多いですが、引退は大抵平日に決まるので、貴乃花や武蔵丸の最後の一番は見ていません。今回、これを見られたのも何かの縁と、魁皇という力士が思い出に残るきっかけになるかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森孝慈さんに捧ぐ

2011-07-19 15:28:57 | 浦和レッズ
今日は会社が節電対策の一斉休業なので、強制的に休まされています。そのため、昼間ブログを更新しているこいつは仕事しているのかと疑わないでください。浦和の磐田戦、浦和の選手だけ喪章を巻いていることは浦和関係者の誰かの訃報があったのではと思いましたが、ネットで検索すると森孝慈さんの訃報でした。

浦和サポとしては、Jリーグ開幕の時の浦和の初代監督というイメージが強いです。当時、Jリーグに旋風を巻き起こそうと採用したリベロを置かない3-4-3システムで勝負を挑んだ森さんでしたが、結果を出すことはできず8勝28敗という惨敗を喫します。

もっともこのときは外国人選手が戦力にならなかったりと、浦和のフロントが十分森さんをバックアップしたとは言いがたく、サポーターからは逆に森さんを励ますコールが起きたほどです。しかし、元日本代表監督のプライドもあり、「3年分くらい負けた」の言葉を残し浦和を去ります。

もっとも、森さんの指導者としてのキャリアのハイライトは当然これではなく、1985年W杯予選で日本代表をW杯まであと一歩まで導いた代表監督としての功績が大きいです。この当時の日本代表の結束力は、今のなでしこジャパンにも匹敵するものがあり、「森日本会」という当時の代表選手の集まりが何度も開かれたほどです。

あの当時、私はW杯に出るというのがどういうことかは理解していませんでしたが、サッカーなど取り上げたことのない新聞が、突然木村和司のFKを大きく取り上げたことだけはよく覚えています。このとき敗れた決勝の相手が韓国だったのですが、韓国が既にプロチームを立ち上げていたことが取り上げられ、「日本もプロ化するしかない」とJリーグへとつながる道の第一歩になります。

浦和の監督を退任してからは、GMとしてもう一度浦和に戻ってきてくれました。一時横浜MでGMをやっていた時期もあったので、もう浦和からは離れてしまった人なのかと諦めていましたが、やはり浦和への思いはあったようです。

しかし、がんだけに年齢は関係なく発症しますが、67歳の若さで日本サッカーの頭脳と言うべき方が去るのは無念です。もっと、もっとどこへ暴走するかもわからない不安がある浦和を見ていて欲しかったと、そんな思いで今回の訃報を聞いています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消えた雑さ(阪口夢穂)

2011-07-19 10:47:50 | レディース
なでしこジャパン、澤のボランチ起用が可能になったのは、アンカーの阪口夢穂選手が陰で支えていたからです。この阪口も所属チームの消滅という苦労を経験しています。今はなでしこリーグの新潟所属ですが、ようやく安住の地を見つけたという気分でしょう。

阪口を初めて見たのはTASAKIペルーレ時代の鴻巣陸上競技場でした。当時19歳で10番を背負っていた阪口のポジションは右サイドハーフでした。しかし、よく見るとサイドハーフにしてはポジションが低いことに気付きます。そんな後ろにいてどうやって攻撃参加するんだと思っていましたが、阪口の身体能力が高く後ろからでもボールに追い付けるからでした。

その身体能力を評価したなでしこの佐々木監督が北京五輪で澤のサポート役のボランチに指名したことが、阪口の代表定着の大きな一歩になります。しかし、当時の阪口はまだまだパスミスも多い雑な選手でした。ただ、どこまでもあきらめずにボールを追えるひたむきさは当時は勝てない相手だったノルウェー撃破の要因になります。

ただ、なでしこがもっと上を目指すには、この阪口のパスミスは直しておかなければいけない欠点でした。一時、宇津木にポジションを取られていた阪口は、今回の女子W杯でポジションを奪回します。

澤の陰の存在に指名された以上、阪口のプレーはよく見ていないとわからないです。しかし、澤を前に行かせても大丈夫な安定感を、今の阪口は身に付けていました。パスミスは減り、しっかりバランスを取れる選手になっていました。

正直、北京五輪のときはアメリカやドイツに阪口のところを狙われると厳しかったです。しかし、もともと持っていた身体能力に加えて、雑さが消えた阪口は、いい意味で目立たない選手になりました。

澤はロンドン五輪までの現役続行は明言しましたが、なでしこも澤の後継者は育てておく必要があります。私はその有力候補は阪口だと思っています。今回はあまり見せませんでしたが、所属の新潟でもトップ下ですし、攻撃センスはあると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本当に強かった米国(7/18なでしこ対米国)

2011-07-18 20:11:36 | レディース
アメリカは日本にとっては大会前の親善試合のような真剣勝負でない試合に至るまで、まったく勝てなかった相手です。今年5月にもアウェイで対戦するなど、よく対戦している相手なのですが、このときも2度とも0-2で負けています。

スウェーデンやノルウェーなどには勝てるようになってきたなでしこにとってはアメリカは最後の壁というべき存在でした。決勝戦ということで、未明にテレビの前に座った私ですが、U-20W杯の決勝でスペインに0-4で負けた記憶はどうしても引き出されました。

実際、アメリカは強かったです。長身選手が揃いスピードがあって、なでしこにとってはどこまで我慢できるかという戦いになることは開始5分で覚悟しました。サイドを崩されて辛うじてクリア、ワンバクのシュートがクロスバーをヒットするなど、苦しい展開で前半を0-0でしのげただけで満足という試合でした。

前半は大野→安藤のラインでチャンスを作っていたなでしこが、意外にもこの両者を代えて丸山と永里を入れたのには驚きました。このあたりになってくると、なでしこも次第にアメリカの身体能力に慣れてきて、スピードで勝負するという自らの持ち味を発揮できるようになってきました。

勝つとしたら1-0だろうと思っていたので、永里の持ち過ぎからカウンター一発でアメリカに走られて先制されたときには敗戦も覚悟しました。しかし、右からのクロスで丸山が潰れ、そこに詰めていた宮間のゴールで同点に追いついて延長に持ち込んだ展開には、なでしこ本当に強いと、異質の強さを認めている自分がいました。

延長戦に持ち込んだら準々決勝のドイツ戦のように1点先に取れば勝てると思っていましたが、またアメリカに先に点を取られてしまい、今度こそ駄目だろうという気持ちになりかけました。しかし、澤のCKからのゴールで再度同点に追いつき、ついにPK戦にまで持ち込みます。

PK戦になったらもうあとは誰も責められないと思いましたが、GK海堀が大当たりで、アメリカの一人目と三人目を止め、二人目が失敗とあっては、これで本当に世界一になれるという思いがようやく出てきます。最後は熊谷が決めて本当に世界一になったなでしこは、苦しい環境を背負う選手もいる中、誰もが認める結果を出しました。

女子のソフトボールが金メダルを取って人気が出たように、今回の女子W杯優勝はなでしこリーグの活性化という方向に行かないといけません。きっと、放っておいてもそうなるはずと楽観的に考えていますが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出し抜かれる(7/17磐田対浦和)

2011-07-17 22:11:49 | 浦和レッズ
予想に反し、前田についたのはスピラノビッチでした。確かにスピラノビッチの方が人に強いタイプで、一試合通して前田を消せというノルマならスピラノビッチの方が向いているのは確かです。ただ、こういう正直なDFだと前田のような出し抜くタイプにはどこかで出し抜かれる可能性はあるのではと思っていました。

しかし、試合はそんなことを忘れさせるくらい、浦和がリズムをつかんで進みます。右サイドをカウンターで上がった高橋峻希のオーバーラップから、柏木がミドルを叩き込んで先制したあたりは、柏木に調子が戻れば浦和ももっと良くなるとチーム全体の好調さまで意識しました。

この試合は暑さの中の中3日のゲームだったので、浦和も磐田もきつそうでした。前半はDFラインでのボール回しが両チームとも目立ち、このまま両チームがリズムが出なければ浦和は逃げ切れると思ったほどです。

さすがにそうはいかず、磐田がジウシーニョという切り札を切ってくると試合はオープンゲームの様相になります。それでも、スピラノビッチは前田によく付き、前田が肘打ちをしたことでイエローカードを受け、さらに主審に注意を受けるなど、このまま前田が自滅してくれることも期待できました。

浦和の期待の新外国人、デスポトビッチはいい選手でした。高崎の出来に満足できなかったペトロの決断で予想より早くピッチに立ちましたが、まだコンビネーションは合っていないもののシュート力は高く、惜しくもポストに弾かれた強烈な左足シュートなど、FWとしての能力は高そうです。セットプレーでもターゲットになることができていて、これは面白いと期待することができました。

しかし、最後の危惧だったスピラノビッチが前田に出し抜かれる可能性は、最後に的中してしまいました。ロスタイム2分、山田大記がうまく入れたパスが前田の足元に入り、ドリブルで仕掛けたところをスピラノビッチが倒してPKになり、これを決められて浦和は目前にしていた勝ち点3を逃します。

角度のあまりないところのドリブルだったので、そのままドリブルをさせて前田が外す可能性に賭けた方が可能性はあったと思いますが、こういうのも前田の出し抜くうまさなのでしょう。見事にやられました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

磐田戦プレビュー

2011-07-17 14:45:13 | 浦和レッズ
浦和はアウェイのエコパスタジアムで磐田戦です。私はまだ今季の磐田を見ていませんが、ボランチの小林、トップ下の山田大記、FWの金園という大卒新人トリオの活躍で今季は上位にいます。

オフに成岡(→福岡)、上田(→大宮)を放出したときは今季は残留争いかと予想していましたが、世代交代に成功した以上、前よりはいいチームになっているでしょう。浦和にとっては、磐田とのアウェイ戦は勝率の良くない鬼門です。

以前は全然勝てない時期もあったのですが、2007年シーズンにポンテの出場停止で代わりに入った小野伸二の活躍で快勝した記憶もあるなど、近年は克服してきていると思います。

磐田といえば、Jリーグ2年連続得点王の前田が有名です。身体能力で勝負するよりは相手を出し抜くタイプで、点を取られたときに「なぜそのスペースが見えていた」と驚く選手です。こういうタイプにはカバーリングタイプの永田が見た方が消せる可能性は高いと思います。

浦和はデスポトビッチがこの磐田戦から出場可能になりますが、ペトロは「スタメンはない」と公言しています。しかし、帯同メンバー入りはするので、途中出場の可能性はあると思います。185cmの上背はありますが、ポストプレー型かどうかは情報がないので、短い時間でも出ればチェックしてみたいと思います。

高崎、原といったウイングには不向きなタイプはこの磐田戦でアピールしたいところです。デスポトビッチがFWの一角を占めてしまうと、彼らのアピールチャンスはかなり減ってしまうので、FWの場合点を取るというわかりやすいアピールがありますから、それを見せて欲しいです。

磐田は五輪代表の山崎、新人の金園が台頭して、ジウシーニョをベンチに追いやるほどです。柳下監督は財政危機でオール日本人で若手主体だった当時J2の札幌を率いた経験があるので、こういう若手を育てる状況には慣れているでしょう。

しかも、その若手が結果を出して自信をつけている時期ですから、磐田は想像以上に強いかもしれません。浦和としては、最初は慎重に入ってもいいですから、勝負を後半に持ち越したいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バランス重視(平川忠亮)

2011-07-15 22:42:53 | 浦和レッズ
6月の広島戦、それまで前に掛かり気味だった宇賀神に代えて左SBに平川を入れてからチームがバランスを取り戻したのはさすがだったベテラン、平川忠亮選手の思い出です。平川は2002年入団のユニバーシアード金メダル組の一人で、同期では堀之内、坪井が今でも浦和に在籍しています。

平川といえば、清水商業で小野伸二の同期生だったものの、小野伸二がフェイエノールトに移籍して一緒にプレーすることはかないませんでした。本人は「高卒でプロ入りしていたらとっくに駄目になっていただろう」と未練はないようでしたが。平川は左SBのイメージが強いですが、本来の利き足は右で、浦和にも右SBとして入団しました。

しかし、当時のオフト監督は山田を右アウトサイドで固定し、平川には左アウトサイドという未知のポジションを与えました。右利きの平川にとっては初めてのポジションでしたが、右足のアウトサイドでクロスを上げるなど工夫して、「チーム一の身体能力」を左サイドで生かします。

ギドの時代は左右両方で出ていましたが、平川も左で使われることから左足のキックも相当練習したようです。オジェック時代は相馬を押しのけて左サイドで起用されることもあり、努力で作った左足にしては良いと、オシム監督の雑談のネタになり、「平川代表入り?」の記事も出たほどです。

平川は浦和のサイドプレーヤーにしては珍しく、後ろへも速い選手です。宇賀神のように前に速い選手は結構いますが、セットプレーで居残り要員にしても走り負けない走力があります。ベテランになってからバランス重視の選手になりましたが、それでも広島戦で抜群の身体能力を誇るミキッチにクロスを上げさせなかったプレーは評価しています。

正直、宇賀神が出ているときは戻りが遅れるため、永田が左サイドに引っ張り出されて鈴木啓太が最終ラインに入るような危ない場面もありましたが、平川が入ると永田が引っ張り出されるケースが減り、しっかり最終ラインのバランスを保つことができます。宇賀神のようなマイナスのクロスは送れなくても、平川の存在は間違いなく効いていると思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする