Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

トップ下のタイプ(7/13浦和対川崎F)

2011-07-14 18:55:57 | 浦和レッズ
この試合は、トップ下をマルシオから山田直輝に代えたことで動き出しました。得点になった原口の豪快なミドルの印象が強いですが、その前のラストパスを送っていたのは山田直輝です。

マルシオが良くなかったというより、暑さの中のコンディション、1トップの高崎が思うようにキープできなかった事情もあって、周りを使うマルシオより自分で行く山田直輝がマッチしたと思っています。

マルシオというトップ下はポンテのような急所をえぐるスルーパスを出すタイプではなく、キープして周りの上がりを促すタイプです。ただ、前半は周りがあまり動いていなかったので、マルシオの良さは出にくい展開でした。

確かに効いていないもののFKを得たときのことを考えると代えにくい存在なのは確かですが、ペトロは思い切って代えました。この決断が正解でした。マルシオほどのキープ力はなくても、暑さできつい試合で動ける山田直輝が途中から出てくるのは川崎Fにとっても嫌だったと思います。

また、トップ下というポジションも山田直輝に合っていました。いくらでも広い範囲を動ける代わり、サイドの守備などの負担を課してしまうと持ち味が出ない山田直輝は、トップ下に置いて味方の攻撃を極端な話、全部フォローしろという指示を出してもこなしてしまえるだけの運動量があります。

永田は自らのバックパスのミスをジュニーニョにさらわれる致命的なプレーをしていたので、点を取っても帳消しという訳にはいきません。ただ、浦和のCBが層の薄いポジションということと、人に強いタイプのスピラノビッチのカバーリングができるのが永田しかいないので、何とか修正して磐田戦ではいいプレーをして欲しいです。

川崎側から見るとやはりジュニーニョの不振は痛かったでしょう。永田からボールを奪った決定機のほかにも、彼が好調だったら決められたチャンスはありました。また、原口相手にあそこでフリーにしたら危ないという意識も欠けていた感もあります。

浦和にとっては、今まで取れそうでなかなか取れなかった勝ち点3を強豪川崎Fから奪ったのは価値があります。とにかく一刻も早く降格圏を出なければ苦しくなるところでしたが、少し楽になりました。磐田、甲府と連勝して、星を五分にして欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログ5周年

2011-07-13 18:51:42 | 雑記
今日は浦和の川崎F戦ですが、平日夜の試合の即日更新は例によって勘弁していただき、今日は穴埋めネタです。

来週の日曜、私のブログが5周年を迎えます。それ以前も書きたいという意欲に溢れていて、最初は友人のブログにまめにコメントをしていましたが、ブログというものが比較的簡単に作れるものだと知ってから、1日平均1000字という長さで毎日書くようになりました。

遠距離通勤をしている私にとっては、仕事を終えて帰るまでの時間の使い方は課題でした。以前は仕事のストレスで悶々とした時間を過ごしたこともありましたが、そういえば携帯メールの原稿を自宅のPCに送ってブログにすれば、帰りの電車内も好きなスポーツのことを考えて楽しくなるのではというのがこのブログを続けていられる理由です。

たまに情報が足りない他チームのネタを書いて他チームサポから指摘を受けることもありますが、浦和についてはサポ歴ももうすぐ20年で、だいぶ書けるようになったと自分では思っています。もちろんサッカーのプレー経験はないので、シュートの難易度やGKのポジショニングなどわからないこともありますが、可能な範囲では綴ってきたつもりです。

私は少年時代、短気で落ち着きのない子供でした。大人になってもなかなかその性格は直りませんでしたが、いろんな経験をして、だんだん自分の考えていることに文章の方が追い付いてきました。これは大人になって良かったことのトップで、このブログも可能な限り熱くならないという方針で書くことができました。

その結果、毎日1000pvを超えるほどのアクセスをいただけるまでになり、読者の皆さんには温かく見守っていただき感謝しています。このブログで学んだことは、わからないことは無理に推測しようとせず、正直にわからないと言った方がトラブルにならないことです。

めったにコメントがつかない当ブログが12コメントもついたときはさすがにびっくりしました。まだまだ完成したサッカー観は持っておらず、サッカーを学びながら書いている立場なので、まだこれからもミスをするかもしれませんが、こんなブログで良ければお付き合いのほど、お願いいたします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダビ戻る

2011-07-12 18:40:04 | 他チーム
今日のサッカーニュースでは、カタールのウンムサラムに所属していた元Jリーガーのダビが甲府と契約を結んだのには驚きました。ダビといえば札幌から名古屋に行き、次はカタールと少しずつお金をもらえるチームに移籍していったので、J1では資金力では下から数えた方が早いチームの甲府移籍には、お金でない何かがあったのでしょう。

理由として考えられるのが宗教的な理由です。ブラジル人のダビはキリスト教徒の可能性が高く、断食月などのイスラム教の習慣に辟易してしまった可能性があります。実際、中東のチームはキリスト教徒には辛いという噂はよく聞きます。

もう一つの可能性は、ダビのカタールでのプレーが良くなかった可能性もあります。札幌時代に守備的な布陣で1トップのダビにはほとんどフォローがなかった孤立状態から、ドリブルで左足のシュートコースを空ける強引さで二桁得点を得た能力が評価されて名古屋に移籍しましたが、名古屋でも強引なプレーをしていました。

カタールがどういうプレースタイルの選手を評価するかは残念ながらわかりませんが、持ち過ぎで取られたとすれば評価を落とした可能性もあります。たぶん、ダビ自身はブラジル時代はまったくの無名選手ながら、当時J2の札幌で二桁得点を挙げ、のし上がった縁起の良い日本なら再起できると思っての移籍でしょう。

浦和は来週末に甲府と当たるので、これは決して対岸の火事ではありません。ベストコンディションのダビが出てくる可能性は低いと思っていますが、もし札幌時代の絶好調の彼がきた場合の対策は立てておく必要はあります。

基本的に右足ではシュートを打たないので、DFはとにかく左足のコースを消して、左方向のドリブルで遅れを取らないことが大事です。無理なドリブルをさせて奪ってから速いパスでカウンターも有効だと思います。

ただ、孤立していた札幌時代とは違って、今回は長身のハーフナー・マイクと組むことになりますから、以前とまったく違うプレースタイルを見せてアシストするFWになっているかもしれません。スピードなら相当のレベルなので、視野が広くなっていたら手ごわい相手になるかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異質なアプローチ(7/9なでしこ対ドイツ)

2011-07-11 20:52:38 | レディース
この試合は結果を知ってから見たので、夏バテ気味の私はつまらない試合だったら寝てもいいかくらいのつもりで見ていました。しかし、なかなか女子サッカーの世界トップレベルを見る機会はないので、ドイツがどんなチームかに意識が割かれ寝ることはありませんでした。

なでしこが組織と戦術のサッカーでここまで来たのとは対照的に、意外にもドイツはあまり連動性や速さは感じられず、個人のパワーとテクニックで力任せに点を取っているチームという印象です。ドイツと北京五輪の3位決定戦で対戦したときはなでしこがこの強さに対抗できずに敗れています。

1対1は相手の方が強いので、なでしこは次々と相手のアーリークロスを浴びます。ただ、なでしこも170cmのCB熊谷が加わって真ん中の強さは増しています。一度でもCBが競り負けたら終わりの厳しい展開を、DF陣が粘り抜いたことが、この試合を勝利に持ってきました。

かつて、川淵キャプテンは日本サッカーを強くするには女子の方が早いと言っていました。これほどのレベルの方なら海外のトップレベルのサッカーを見ていたと思いますが、確かに先日のドイツのサッカーを見ると女子のトップレベルは強引なサッカーをしていて、日本の速さとパス回しのスタイルが通用するという確信があったのでしょう。

決勝点の丸山は東京電力マリーゼでプレーしていた選手で、現在は千葉所属ですが今回の原発事故で辛い思いもしたでしょう。一度もスタメンがなくても、佐々木監督から好調を評価され、後半の頭からという長時間チャンスをもらったので、結果は出したかったでしょう。

マスコミでも再三言われていますが、この場面は出した澤とスペースに走り込んだ丸山の連係が見事に取れていて、これしかないチャンスを見事にものにしたなでしこの集中力は評価できます。一度も勝ったことがなかったドイツに、相手の満員のサポの前で勝利を収めるなどという経験はなかなかできるものではありません。

しかし、ここまで来ると我々サポーターにも欲が出てきます。女子初の決勝進出となれば、また応援のしがいがあります。スウェーデンは強いですが勝利を期待したいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川崎F戦プレビュー

2011-07-11 18:54:54 | 浦和レッズ
なでしこのことも書きたいですが、とりあえずこのブログは浦和系ということでミッドウィークの川崎F戦のネタを優先します。今年は震災の影響でキックオフの時間が揃っている週が多く、なかなか他チームの情報は集め切れていません。

川崎Fも最後に見たのが震災前の開幕戦の山形戦なので、当時とはメンバーも戦い方もだいぶ違っていると思いますが、今までの堅守速攻型のチームを相馬新監督が自ら仕掛けるサッカーに変えようとしているチーム改革の途中ということはわかりました。

攻めてくるG大阪相手にいいサッカーができたことを考えると、川崎Fが出てきてくれれば面白い試合になるかもしれません。浦和キラーの左SB小宮山の裏を取って仕掛ければ最高のリベンジになりますが、右MFはスピードはそれほどではないマルシオなので、アシストの起点になれば十分でしょう。

また、川崎Fといえば今季得点ランキングに入る活躍をしている小林悠も注目選手です。開幕戦は出場していないので、私の目ではプレーを見ていませんが、川崎サポの友人から仕入れた情報ではポジショニングで勝負する、全盛期の武田のような選手という話です。

以前、川崎F対仙台の試合を見たときに「ジュニーニョの不振は気になる」と書いた記憶があります。しかし、ジュニーニョもスタメンを奪回することはできたらしく、点も取り始めています。サッカーを一度も見たことがなかった知人を驚かせたスピードが戻っていれば、スピードに難がある浦和の永田、スピラノビッチの両CBは徹底的に仕掛けられることになりそうです。

浦和にとっては、この試合は新外国人デスポトビッチが出場可能になる前の最後の試合になります。デスポトビッチが試合にいきなり出られるコンディションかどうかはわかりませんが、原、高崎といったトップしかできない選手にとっては、最後のアピールチャンスになるかもしれません。

彼らが点を取り、デスポトビッチが不調ならいつでも取って代わるぞというアピールをしてくれることでチームが活性化して欲しいです。また、前節アピールに失敗した山田直輝は今節はベンチスタートかもしれません。しかし、膠着した展開なら彼の力を必要とする場面はあるでしょう。負傷明けでへばっていない山田直輝には、それまでの離脱分を取り戻すくらいの活躍を期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デスポトビッチとマリッチ

2011-07-10 10:45:57 | 浦和レッズ
あるレッズサポのブログに、「デスポトビッチがマリッチみたいな選手だったらいい」というような記述がありました。確かに、マリッチの得点力があれば、浦和の決定力不足を救ってくれそうです。ただ、プレースタイルなどは試合を見るまでわからないので、今のところは記録面から探ってみるしかありません。

デスポトビッチは昨季のスペイン2部のジローナで30数試合で18得点というのが評価されていますが、実はこれは彼の最高成績です。スペインの1部でプレーした経験もありません。Rマドリードやバルセロナのことを聞いてもわからないでしょう。キャリアの中で二桁得点は他にはセルビア1部リーグで17得点があるだけです。

キャリア的にはマリッチの方が上で、マリッチはドイツ2部で得点王の経験があり、1部でのプレー経験もあります。ただ、マリッチの場合は2部で好成績を出して1部へ移籍すると結果を出せず逆戻りという連鎖を続けていたので、勝負強くはなかったです。浦和に移籍するときも移籍金はゼロでした。

また、デスポトビッチはかつてジローナに所属していた元U-20日本代表の指宿と交流があるらしく、日本の情報はこの指宿から得たらしいです。今、指宿は3部のサバデルへレンタル移籍中なので、デスポトビッチが指宿を弾いた格好なのですが、海外ではそういうことは気にしないようです。

デスポトビッチのキャリアで、目につくのはセルビアとスペイン以外ではプレーしていないこともあります。初めての海外も26歳と遅く、そろそろキャリアの終盤をどこか環境の違った国でやりたいと希望しての浦和移籍でしょう。J2千葉のオーロイも「どうせ海外でやるならまったく文化の違うところでやりたい」と希望して日本を選んだので、デスポトビッチも同じ心境だったと推測しています。

デスポトビッチの去年の得点が、最大の輝きになってしまっては困るという気もしますが、それでもキャリアを見る限りノーゴールのような極端な不振はありません。ある程度は結果は出してくれるはずという期待はしてもいい選手だと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

復活まであと一歩(山田直輝)

2011-07-09 18:27:05 | 浦和レッズ
今週末は浦和の試合がないので穴埋めネタで、長い負傷離脱から今季ようやく復帰を果たした山田直輝選手を取り上げます。山田直輝はフィンケ監督が抜擢した若き才能で、運動量の多さとポジショニングのセンスが売り物という選手です。

1年目は当時の岡田監督の目に留まり、代表にも選ばれるなど順調なスタートを切りました。ボランチの位置でボールを落ち着かせることもできれば、トップ下で攻撃の中継点にもなれるユーティリティプレイヤーでした。

山田直輝といえば、浦和ユース時代の高円宮杯優勝メンバーですが、当時のポジションはボランチでした。ただ、山田直輝のプレースタイルを考えるとポジションに制約を与えるより、自由に広い範囲を動かした方が持ち味が出るのはユース時代の堀監督も理解していて、山田直輝はボランチでありながら高円宮杯得点王という活躍でした。

かつての日本代表、森島寛晃を彷彿させる活躍で、あとは森島の決定力が身につけば代表でも中心選手になれるだろうと浦和サポーターは大いに期待しました。それが暗転したのが、オフ期間の2010年の1月6日に行われたため若手主体で出かけたアジアカップ予選のイエメン戦でした。

このイエメン戦でスタメン出場した山田直輝は、前半途中で腓骨を骨折する重傷を負います。浦和に戻り懸命のリハビリで復帰を目指しましたが、リハビリ中に同じ場所を骨折する不運で、2010年のシーズンを棒に振ります。

今季、山田直輝はようやく戻ってきました。復帰前は体が小さすぎて相手のカウンターを体で止められないという課題がありましたが、一回り体が大きくなって帰ってきました。まだ、完全には復帰前の驚異的な運動量は戻り切っていませんが、是非マルシオや原口をサポートできる選手になって欲しいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最遅球速の抑え(牧田和久)

2011-07-08 19:55:55 | 他スポーツ
先発投手陣はそこそこいますが、ブルペン(リリーフ陣)の弱さが低迷の原因になっている西武ライオンズですが、交流戦の終盤に一つの改革を打ちました。開幕からローテーションを守る活躍も、打線が打てず先発では思うように勝てなかったドラフト2位ルーキー牧田和久投手の抑え転向です。

渡辺監督は「抑えは皆が納得できる投手でなければならない」ということで、先発で結果を出している投手からコンバートという考え自体はよくある発想です。しかし、藤川(阪神)を代表格に抑え投手は速球とフォークが武器のタイプがほとんどです。

しかし、牧田のストレートは120km台で、球威でねじ伏せられるタイプではありません。確かに本格派の先発投手が投げていた直後に下手投げの牧田が出てくれば相手は戸惑うと思いますが、今までは先発だから結果を出していたと思っていました。

西武のリリーフ陣は四球から崩れる投手もいますが、牧田は四球を出さないことと、120kmのストレートで内野フライを打たせる能力があります。早いカウントから勝負できるのも牧田の魅力で、抑えになったことで相手に球筋を覚えられる前に打ち取れる能力を発揮しやすくなったとも言えます。

今のところ2回連続リリーフ成功と、抑えのコツをつかみ始めた牧田ですが、今は牧田につなぐ前のリリーフ陣が機能しておらず、なかなか牧田をいい形でマウンドに送り出せません。しかし、この西武球団史上最遅球速の抑えという試みは成功するか、注目しています。

渡辺監督は逆転優勝を狙うには大きな連勝が欲しいということなので、牧田の登板機会が増えるとそれもあるかもしれません。メジャーリーグにはストレートはほとんど投げないというナックルボーラーが抑えをやっていたチームもありましたし、牧田という異色の抑えは流行りになる可能性もあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪循環(7/6山形対浦和)

2011-07-07 18:56:28 | 浦和レッズ
先日のG大阪戦が、ペトロが勝負手を打ったと同時に相手の動きが落ちる好循環だったのに比べると、昨日の山形戦は相手に引いて守られ打つ手が空回りした悪循環の試合でした。特に残念だったのは、いい位置でFKをもらえたときで、「そういえばマルシオいないんだな」と無念の思いでした。

ただ、ペトロは内容の悪さを指摘して悔しそうでしたが、采配を見る限りでは引き分けは最悪の結果ではなく、山形に勝ち点3をやらないことも重要という意図が現れていました。高崎、マゾーラと攻撃的なカードを切りましたが、下げたのは原と田中達也で、清水戦で鈴木啓太を下げたような無謀な手は打ってきませんでした。

もちろん勝ちたい試合ですが、山形を上に行かせないことも重要で、ペトロもそろそろ残留争いの影がちらついているのかもしれません。本来ならば3連勝で5割なので、ここまで行けば勝ったり負けたりでも降格することはないのですが、現実問題引き分けが続く以上、少しは意識しておかないといけないということなのでしょう。

この試合は浦和ユース時代に高円宮杯で優勝したメンバーの高橋峻希、山田直輝、原口が初めて同時にスタメンに並ぶということが注目されていました。しかし、彼ら3人の出来は会心とは行かず、高橋峻希は盆地の暑さにやられたような動きの重さが目につきました。

山田直輝は好調だったので期待していましたが、人を抜くよりスペースに反応するタイプなので、引いている山形相手にはあまり有効なプレーはありませんでした。原口は気負いすぎで、みんな動けないなら俺が全員まとめて抜いて点を取ってやるという気持ちがテレビ越しにも伝わってきて、無理に突破を挑んで相手DFに取られる場面も目立ちました。

原を高崎に替えたのは妥当な采配と思います。原のシュートを打つ思い切りは評価していますが、これだけ長い時間チャンスを与えてノーゴールなら、他のFWにチャンスを与える時期だと思います。彼ら二人はFWしかできないので、デスポトビッチの加入はまさに試練で、この山形戦で結果を出したかったと無念の思いでしょう。

マゾーラも相手がドリブルを横へ行かせると脆いという弱点を研究されていて、カウンターで走る展開にしないといい形ではボールを出せないです。左足のキックは強烈だということがわかったのは良かったですが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

代表キャプテンの浦和時代(長谷部誠)

2011-07-06 18:54:16 | 浦和レッズ
今やベストセラーの「心を整える」で一躍時の人の代表キャプテン、長谷部誠選手ですが、彼にも下積み時代はありました。長谷部が浦和に入団した2002年、当時は前年にオランダへ移籍した小野伸二の移籍金を使って次世代の才能を集めていた時期でした。

当時はサテライトリーグが有料公開試合で行われていて、トップチームがアウェイに出かけている週は浦和に飢えていたサポーターは埼玉県内のいろんなところで行われるサテライトの試合を見に行くのが楽しみの一つでした。

当時、長谷部の名前はもちろん知っていましたが、当時長谷部はU-19日本代表に呼ばれることが多く、サテライトは「留守」にしていました。見たくてもなかなか見られない選手というのが当時の長谷部のイメージでした。

そんな長谷部をようやく見ることができたのは、サテライトも最終戦でした。基本技術はしっかりしていてセットプレーは全て任されていましたが、保守的な起用をするオフト監督が抜擢するかまでは確信できるほどの出来には見えませんでした。

しかし、そんな長谷部にチャンスが来ます。当時トップ下として期待していた元ブラジル代表のエジムンドが突然退団して、開幕戦のトップ下が空きました。代役に指名されたのは長谷部でした。このチャンスに、長谷部は視野の広さを見せ、永井や田中達也に正確なパスを供給します。

この試合は1-3で敗れた浦和でしたが、長谷部は使えるという意識を我々サポーターに与えます。この年は前半戦は負傷離脱中の山瀬の代役のトップ下に座り、山瀬が復帰すると今度はボランチとして準レギュラーでいつでも投入できる選手になります。

それでも、翌年の浦和は長谷部に試練を与えます。ボランチ候補として名古屋から元五輪代表の酒井を補強して、マスコミも開幕戦のボランチは鈴木啓太と酒井のコンビを予想し、長谷部には定位置は約束されていませんでした。

しかし、監督がギドになってボランチに攻撃力が期待されるようになったのも追い風になって、鈴木啓太と長谷部のコンビは長谷部がドイツに渡るまでほぼ不動のコンビになりました。それからの活躍は浦和サポーターなら誰でも知っていると思います。

長谷部の海外志向の強さは浦和フロントも知っていて、移籍金がもらえる時期に放出することも可能だったのですが、どうしてもACLで優勝したかった浦和が2007年末まで長谷部の力を必要としたため、結果的にゼロ円移籍になりました。ケンカ別れのゼロ円移籍ではないので、浦和に戻ってくる可能性はあると思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする