今週から、季節の変わり目に特有の天候が現れるようになった。今日は青空と雲による優しい空模様が、朝夕必ず体温を測るほどまでに神経質になっている自分の気持ちを和らげてくれた。もっとも、夕刻には、上空が厚い雲で覆われてしまったが。
薄いハロ(日暈)が現れた。
日差しを浴びるジンチョウゲ(沈丁花)。
2月29日午前、群馬県桐生市にて。
今週から、季節の変わり目に特有の天候が現れるようになった。今日は青空と雲による優しい空模様が、朝夕必ず体温を測るほどまでに神経質になっている自分の気持ちを和らげてくれた。もっとも、夕刻には、上空が厚い雲で覆われてしまったが。
薄いハロ(日暈)が現れた。
日差しを浴びるジンチョウゲ(沈丁花)。
2月29日午前、群馬県桐生市にて。
今朝、庭のゲンカイツツジ(玄海ツツジ)において、一輪の花が開いた。あたかも、一輪ほどのあたたかさを示すかのようにである。今年はサクラの開花が昨年にくらべて2週間ほど早くなるだろうと予想されている。このツツジの開花も例年より早い。
このツツジでは、花が葉の展開に先がけて咲く。そのため、このものはアカヤシアオの花であるかと、通りがかりの人々からしばしば問われる。
このものは玄海つつじの園芸種(光源氏)である。それにしても、今年の花は色が濃い。
そばで、ホトケノザも春の訪れが近いことを告げている。
撮影、2月27日、自宅にて。
花を接写すると、その場ではあまり意識しなかったような個性に気付くことがある。木を見て森を見ず(物事の一部分や細部に気をとられて全体像を見失う)とのことわざに逆らうつもりはないが、わたくしはマクロレンズで撮った画像をディスプレイで拡大しながら一喜一憂する。喜びは花びらやしべでの彩り、美しい造形、そして独特の質感に気付くことであり、憂いは撮り直ししたい部分をしばしば見つけてしまうことである。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)の花
開きつつある花(雌花期)。雌しべは中心部で他の花から花粉が運ばれてくるのを待っている。花びら側に開いている、雄しべ(葯)からは、花粉がまだ放出されていない。ここで、写人は自家受粉を避ける仕組みの見事さを再認識させられる。
開花が進むと(雄花期)。
雄しべ(葯)から花粉が放出されている。雌しべは雄しべで囲まれている。花びらは花粉の飛散を防ぐ役割も担っている。
透明感に満ちた花びら。この質感が蝋梅と呼ばれる所以である。
画像を拡大して気付いた場面から。
撮影、桐生川ダムの湖畔にて。レンズ、EF 100 mm (F 2.8L)。
セツブンソウの花が落ち葉の中で日差しを浴びている。そのような雰囲気をもつ自生地が栃木県佐野市にある。セツブンソウ(節分草)は石灰岩の土壌を好むキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草である(日本固有種)。
花びら(萼)としべ(蕊)が新鮮である。
このもののの花茎は白い(白軸品?)。抗酸化色素であるアントシアニンが含まれていないのであろうか。
2月19日11-13時、栃木県佐野市柿平(自生地)にて。
上空に雲が浮いていると、時間帯に応じて変化する光景が現れる。そして、その光景は一期一会である。このときは、居室の窓がいつものときよりも赤く染まり始めた。上空を覆う、うろこ雲が夕日に染まったのであった。
西南西方向にて。
数分間で、雲の彩りは大きく変化した。
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北方向ではうろこ雲が優しい色に染まった。印象派に憧れている者としては、この光景がしばらく残ってほしいと願わざるをえなかった。
山並みは標高300-1,000 mである。
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2月14日、桐生市にて。
山の斜面で、フクジュソウの群れが午後の日差しを浴びていた。昨年、この群れの存在に気付いたとき、花は盛りのときを過ぎていた。今年は数十株のフクジュソウが鮮やかな色の花を開いている。昨年にくらべて、この群れは大きくなっている。鹿による食害を受けなかったためであろう。
群れの一部を撮ってみた。
撮影:2月13日、群馬県内にて。
今日は、最高気温が20.3℃であり、4月下旬の暖かさになった。フクジュソウ(福寿草)が、乾ききった環境にかかわらず芽を出して、一輪の花を開いた。昨年から放置していたので枯れてしまったかと思っていただけに、その逞しさに感動するとともに、内心忸怩たる思いで、花にマクロレンズを向けた。
日差しがやや弱くなった頃に(閉じ始めた花びら)。
花びらと雄しべのたたみ方が面白い。
昨日からの暖かさに誘われたのであろうか。さらに、花芽が出てきた(2月14日)。
フクジュソウ(別名、元日草、報春花、長寿菊):キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草、原産地は東アジア、欧州である。和名、福寿草は新年を祝う花として床飾りなどに用いられたことに由来する。ところで、このものは有毒であるために鹿の食害を受けないと言われている。結果として、群生地がときには生まれる。
今週は気温が低いためであろうか、月が美しく輝いている。このときは、旧暦で十五夜にあたる月が近くの山頂から昇った。最近、月に大量の水が存在し、さまざまな鉱物資源もあることが判明し、月開拓時代とのタイトルが現れるようになった(NHK BS1、コズミック フロント NEXT「ムーンラッシュ、月開拓時代の幕開け」、2020年1月16日)。しかし、常に月から影響を受けている身としては、月に対して感傷的ロマンをこれからも感じていたいと思う。
この里山は「雨降山」と呼ばれている(標高 300 m)(月が昇る前に撮影)。
パール雨降山とでも言いたいが。
暗くなる直前での輝き。
撮影、2月8日夕刻(月齢 14.2、満月の前日)。
今朝は、上空を覆う薄い雲が紅に染まった。
朝日に染まる西側の山並み(標高 500 m)(モルゲンロートの里山版(?))
朝日に染まる遠方の山並み(秩父連山など)
朝日を受ける市街地南側の山並み(200-300 m)
撮影、2月11日、桐生川周辺にて。
冷たい北風に逆らって散策しながら、落日の光景にレンズを向けてみた(南西方向に長く漂っている厚い雲が夕日に染まることを期待して)。
北西方向で山並み(標高500-1,100 m)。山並みの中央に鳴神山(980 m、花(固有種、カッコソウ)と展望の山)がある。
南西方向にて。
街並みの奥に、80-120 kmほど離れた山並み(埼玉県、山梨県、群馬県西部)が夕日で浮き出てきた。
2月5日午後5時頃、桐生川の堤防(桐生市)にて。
余談: 帰りに、花が終わりに近づいたコチョウラン(胡蝶蘭)を、ワンコインで入手した。来年での開花に向けて、このランを育てる宿題(楽しみ or 苦労)が増えた(苦笑)。
「ランには「虚栄心に訴える何か」があるらしい。見栄っぱりは、他に二つとない、最後の、そしてもっとも美しいランを手に入れることに喜びを感じるのだ。」(Natalic Angler著、相原真理子訳、嫌われものほど美しい(The Beauty of the beastly)、草思社、1998年)