覚満淵(中間・高層湿原、標高 1360 m))(ズミ)、大沼、そして五輪尾根(左奥)
小沼(標高 1470 m、周囲 1Km)と黒檜山(山内の最高峰、標高 1828 m)
小沼にて(ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、ダケカンバ)
小沼にて(シロヤシオ)
小沼にて(レンゲツツジ)
見晴山展望台下(ヤマツツジ、レンゲツツジ(咲き始め))
5月29日午後
覚満淵(中間・高層湿原、標高 1360 m))(ズミ)、大沼、そして五輪尾根(左奥)
小沼(標高 1470 m、周囲 1Km)と黒檜山(山内の最高峰、標高 1828 m)
小沼にて(ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、ダケカンバ)
小沼にて(シロヤシオ)
小沼にて(レンゲツツジ)
見晴山展望台下(ヤマツツジ、レンゲツツジ(咲き始め))
5月29日午後
活きのいい蕾や花などを見つけると、これらを露出補正プラスの条件で撮ってみたくなる。肉眼ではついつい見逃してしまうような透明感、構造、質感が、ときには画像に現れるからだ。今回はトウゴクミツバツジジとシロヤシオの蕾、花、そして葉の画像をアップする。
トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
蕾と葉の柔らかな質感、蕾の先に外皮が残っている姿
雌しべのふくらんでいる部分(子房)には線毛
シロヤシオ(五葉躑躅)
花びらでの緑色の斑点、斑点と同じく緑色を帯びている雌しべの先端(柱頭)。花びらと相俟って、これらは花の清楚感を増す。
蕾と花柄での質感と造形
夕日を逆光としたときに、浮き出る質感と造形
5月22日午後、赤城山小沼とその周辺にて。
EOS 6D、EF 100 mm F2.8L(Macro)、EF 70-200 mm F4L、EF 17-40 mm F4L。RAW、現像ソフト: キヤノン DPP 4、撮影と現像でのピクチャースタイル:ニュートラル、ホワイトバランス: 太陽光、露出補正 +1 程度。
今週日曜日の午後、私達は小沼の西岸 → 南岸 → 茶の木畑峠 → 横引き尾根への分岐 → 茶の木畑峠 → 南岸 → 東岸の経路でトウゴクミツバツツジなどの花に目を奪われた。茶の木畑峠付近の尾根筋に出るまで、赤城山においてならではの展望は期待できないが、道沿いにトウゴクミツバツツジやシロヤシオが多く自生している。
小沼の西岸にて
日差しを浴びると、これらの花々の色彩がより美しくなる。撮影と現像ではピクチャースタイルをニュートラルに設定した。他のスタイルで彩度を上がると、花n色が濃くなり過ぎる。ともかく、今年の花は彩りが豊かである。
シロヤシオでは、まだ蕾が開いていないものが多い。限られた手持ち画像から判断すると、2014年と15年ではシロヤシオの花付きが良くなかった。しかし、今年の状態は花付きが見事であった2013年のそれを彷彿させるだろう。
南岸からの経路にて
このスポットでは、間もなくミツバツツジとシロヤシオのコントラストがはっきりとするに違いない。
南岸から目的地に至る小道では、ツツジの花の景色が実に美しい。私達はついついツツジに気をとられながら歩いた。不用意に石車に乗って転けることだけは避けたが。
歩いていると、ミツバツツジの花が必ず視界に入る。
シロヤシオに出会った地点にて。
背景の峰は荒山である。荒山の姿に合いそうなアングルを見つけてみる。
ヤマツツジの蕾や花について、頻度はところどころで蕾や花に出会う程度であった。まあ、この日、道はミツバツツジロードであった。
この分岐には30-40分で着くとされている。私達の場合は約60分を要した。ここで、オトギの森にも迂回したかったが、花を撮りながらの午後遅出組にとって、欲張りは禁物。私達は茶の木畑峠に直行した。
ここから茶の木畑峠まで、荒山などを眺めつつひとのぼり。ツツジの花とシラカンバ、ダケカンバ、ミズナラによって醸し出される森の雰囲気が魅力的であった。
花の色が濃くて枝振りが良いツツジを探して。
この地点の標高が小沼よりも低いためであろうか、シロヤシオの開花は進んでいた。
ここでの背景は荒山である。
茶の木畑峠を経てひとくだり。
横引き峰に至る道では、ミツバツツジ、シロヤシオ、そしてヤマツツジの花々が午後の日差しを浴びていた。
眼前の彩りを眺めて、RGB(red, green, and blue、三原色の混ぜ方)を想ってみる。
展望が開けるスポットにて。自分達が住んでいる市街地を含めて、遠景はかなり霞んでいた。
さて、横引き峰まで歩こうと予定していたが、途中でタイムオーバーとなった。何時ものことながら、時間配分の悪さを反省する。ところで、道ではほとんど人に出会わなかった。帰路では、熊鈴を大きく鳴らしながら、私達は小沼に戻った。
この先でのツツジの有様は、bookmarksにリストしている、でんさんのブログ「季節を感じて♪」(ツツジの花園)をご覧いただきたい。
小沼南岸にて(帰路)
撮影、5月22日13-16時。
「昨日の画像から」
赤城山の小沼(この)の岸辺には、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)、トウゴクミツバツツジ、レンゲツツジ、ヤマツツジ、ドウダンツツジなどが自生している。
小沼の南岸にて。左の山頂は地蔵岳であり、右奥の山頂は黒檜山である。
昨日午後、私達は小沼の西岸 → 南岸 → 茶の木畑峠 → 横引き尾根への分岐 → 茶の木畑峠 → 南岸 → 東岸の経路は歩いた。新緑の木陰を通る経路は真夏日での暑さとは無縁であり、トウゴクミツバツツジなどの花が美しい道となっていた。
午後4時を過ぎると、夕日は地蔵岳の方向に沈み始める。そして、ツツジの蕾や花に、日中とは異なる雰囲気と美しさが現れる。
夕日を浴びるシロヤシオの蕾。背景(中央奥)は黒檜山である。
地蔵岳と水面を背景として。 赤城山では、水面を背景として自生のシロヤシオが撮れるのは小沼の岸辺においてのみである。
夕日を逆光とする花と葉(五葉)
夕日によって、花びらの透明感が強調される。花びらでの緑色の斑点や雌しべの先端の色についても同様である。
白い花が白く見えるのは、花びらに無色透明な色素が含まれているのみならず、含まれている空気の小さな泡が透過する光を乱反射するためであると言われている。シロヤシオの別名はゴヨウツツジ(五葉ツツジ)、葉も入れてと。
夕日の位置が次第に低くなる。地蔵岳山頂のアンテナ群がシルエットの単調さを幾分か拭う。
夕光を浴びて、ダケカンバの幹と枝振りが目立つ。そして、その中にトウゴクミツバツツジとシロヤシオが見え隠れする。
夕光を浴びて一際目立つ、一株のトウゴクミツバツツジ
水面の輝きを眺めていたかったが、時間切れ(無念)。
撮影、5月22日午後4-5時。
南岸 → 茶の木畑峠 → 横引き尾根への分岐でのツツジは次の記事で。
鳴神山の固有種であるカッコソウ(サクラソウ属、Primula kisoana)の花期が終わりに近づいている。それでも、昨日はクローズアップで撮ってみたくなるような花が残っていた。
椚田峠付近の移植地にて、5月13日
木陰に入っている花から
木漏れ日を受けて。
移植地において、花期の前半は濃色系の花が多いが、後半になると淡色系の花が目立つようになる。この淡色系は雌しべが短いために外からは雄しべのみが見える短花柱花である。
只者でないことを思わせる彩り、形、そして質感を感じて(100 mm、絞り開放、トリミング)。
昨日、私はこつなぎ橋登山道を往復した。登山道沿いではヤマブキソウの花が木漏れ日を浴びていた。今年はヤマブキソウの花も美しい。なお、山頂に至る尾根道は新緑とヤマツツジの花によるトンネルとなっていた。
撮影、13日午後。100 mm マクロレンズ、ピクチャースタイル(撮影および現像)ニュートラル。
ヒイラギソウ(柊草): シソ科キランソウ属の多年草であり山地の木陰を生える。花は5月頃に咲くが両性である。鳴神山では、カッコソウ、ナルカミスミレ、ヒメイワカガミなどとともに、このものが清楚な花を開く。花(花冠)は青紫色であると表現されるが、色の濃淡は周囲の明るさによってかなり変化する。ヒイラギソウの名は葉がヒイラギ(柊)のそれに似ていることからつけられた。なお、ヒイラギの花は冬の季語になっている。
撮影、5月5日午後、鳴神山にて。EOS 6D、EF 100 mm F2.8L(Macro)、絞り開放。撮影と現像(DPP 4)ではニュートラル設定。
赤城山神社(群馬県前橋市)の参道松並木(約3キロメール)の根元には、約四千株のヤマツツジが植えられている(参道松並木を守る会の資料から)。先日、そのヤマツツジの花が夕日を浴びて輝いていた。
松波木はアカマツとクロマツで構成されている。これらの樹齢は80-400年とのことにて、大木が多い。
望遠レンズの絞り開放で撮った画像から。
ヤマツツジは半日陰を好むと言われている。マツとの組み合わせはツツジを活き活きとさせるのであろう。花の彩りは魅力に満ちていた。
撮影、5月4日17時頃、EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、RAW、ニュートラル設定、現像ソフトDPP 4(スタンダード設定)。
赤城山、山麓の新緑、そして紺碧の背景
この時季、赤城山と山麓との対比が面白い。前者はまだ新緑で覆われていない。この日は、赤城山の上空は紺碧の空であった。赤城山の各山頂は、左から鍋割山、荒山(鋭峰)、地蔵岳、黒檜山(最高峰、ここでは僅かに山頂が見える)、そして長七郎山などである。
鳥居峠での展望から(東方向)
鳥居峠は山内の東端にある展望台である。展望台で利平茶屋方面でのアカヤシオの群れと東側の山々を一望する。中央奥に見える山(左側が急傾斜)は、カッコソウの花が咲く鳴神山(980 m)である。
鳥居峠での展望から(東南方向)
市街地と新緑のエリアは自分達が住んでいる街や周辺の山々などである。
アカヤシオの花(篭山にて)
篭山は鳥居峠のそばにある小さな岩山(溶岩の集積地)であり、ここでのアカヤシオの群生密度は高い。
アカヤシオの花で飾られた篭山
篭山での彩りを覚満淵から見上げる。アカヤシオの群生とダケカンバ林との組み合わせは、赤城山ならでの風景であるかもしれない。
撮影、2016年5月4日午後。
左から 剣ヶ峰、浅間山、榛名山(鋭峰は相馬山)、草津本白根山、草津白根山、そして横手山(長野県)
浅間山(標高、2560 m)が夕日で染まる。
榛名山から横手山までのシルエット。草津白根山や横手山は花と展望の山である。
落日が終わった後のトワイライトタイムにて。左から、剣ヶ峰、浅間山、篭の登山、湯の丸山、角間山、浅間隠山。浅間山(山腹)の前には鼻曲山などがある。
この頃、晴れていても霞んでいることが多いので、透明感に満ちた落日の光景を見るチャンスが少ない。新緑の季節にて春霞もたけなわかと思いたいが、落日の時間帯が近づくと、浅間山、榛名山、そして草津白根山のシルエットがはっきりと見えることを、夕焼けハイカー(私)はついつい期待する。
今回の画像は先月中旬に撮ったものである。このときは、落日が迫ると強い風が吹き始めて春霞が去り、視界は驚くほど良くなった。そして、太陽は榛名山と草津白根山の間に沈んだ。なお、春分の日の前後には、太陽が浅間山に沈む。ところで、この日以後、春霞のみならず黄砂の到来などのために、撮ってみたくなるような夕景にハイカーは出会っていない。
撮影、4月17日午後6時頃、白葉峠にて(群馬県桐生市)。Lightroom CC(2015)、RAW画像のHDR現像。