こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

赤城山を眺める(渡良瀬川にて、2022年10月)

2022-10-28 | 渡良瀬川

市内を縦断するように流れている渡良瀬川で見る赤城山の姿に魅せられて、季節や時間帯を変えて、わたくしは赤城山の眺めを楽しんでいる。今回の画像は先週末に撮ったものである。

 

川に架かる橋、錦桜橋(きんおうはし、長さ 261 m)にて。橋では車道と歩道・自転車路が防護柵で区分されている。車の通行量が少ないときに、わたくしは赤城山の大きさをを感じながらゆっくりと散策する。

赤城山において、右端の山頂が黒檜山である(1,826 m、赤城山での最高峰、桐生市の最高地点)。矢印右側から黒檜山、鳥居峠(車でアクセスできる雲海見物の名所)、地蔵岳・長七郎山、荒山、鍋割山。

 

反対方向では、飛行機雲が太陽の方向に伸びていた。わたくしには、その雲は幾分か虹色を帯びているように見えた。

 

そして、すじ雲、うろこ雲、そして淡色の彩雲。なお、反対方向にも低い山が連なっている。

 

赤城山と市の中心部、そして市街地を囲む山並み。このときは、赤城山から市街地上空まで帯状雲が伸びていた。

 

「赤城山、渡良瀬川、雲」の組み合わせに惹かれて。

 

 

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10月23日朝、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光(昼光)。

 

 


初冠雪の浅間山と冠雪の八ヶ岳連峰を望む(2022年)

2022-10-26 | 山を眺める

今日は天候が回復し「秋晴れ」の空模様になった。さて、浅間山が冠雪の姿になったとのニュース(昨日)に誘われて、近くの展望台(300 m)でその姿を遠望してみた。今年の初冠雪は昨年のそれよりも6日早いと報じられている。これからの時季、冠雪の浅間山そして赤城山は、自分達の街にとって広大な庭園での借景のような役割を担ってくれる。

 

ここでは、浅間山(2.568 m)から、妙義山(奇岩峰)、荒船山(テーブル状)、そして蓼科山(北八ヶ岳)をカメラアングルに入れている。手前(麓)の日差しで明るい市街地は桐生市である。

 

冠雪の山体をクローズアップする。白い薄絹の布をまとっているような姿はこの時季ならでのものである。

 

展望台で望む八ヶ岳連峰

秋晴れのもとでは、雪を被った赤岳などの高峰がひときわはっきりと見える。ちなみに、展望台から八ヶ岳連峰まで100 km以上も離れている。

カシミール展望図

 

赤岳(2.899 m、最高峰)、横岳、硫黄岳、天狗岳などをクローズアップする。

 

荒船山(1,422 m)、蓼科山(北八ヶ岳、2,530 m)のクローズアップ。ビルが建ち並ぶ市街地は高崎市である。

 

 

ところで、夕刻に見た浅間山のライブカメラ映像では、山体を覆う雪が消えていた。夜明け直後のそれでは、冠雪の山頂が朝日に染まる姿が印象的であったが。ともかく、早起きは三文の徳とは至言である。

 

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庭の花から、朝日を浴びはじめたノコンギク(今年の花は色が濃い)。

 

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10月26日朝、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光(昼光)。

 

 


透明な空でひつじ雲と飛行機雲が朝日に染まって(2022年)

2022-10-22 | 飛行機雲での彩り

透明な空と朝日・夕日に染まる上層雲の組み合わせは自然からの美しい贈り物である。先月下旬での贈り物は、透明な空を背景ととして「ひつじ雲」と「飛行機雲」が朝日に染まる場面であった。

 

日の出の時刻を過ぎると、長く伸びて浮かんでいた飛行雲が朝焼けの色を帯びた。

 

長く伸びる飛行機雲は各地で見られたようだ。例えば、富士山のライブカメラ映像では山頂の上に伸びる飛行機雲が画面全体を横切っていた(富士五湖TV.ライブカメラ「朝霧高原」午前5時過ぎ)。

 

また、ウェザーニュース(お天気ニュース、26日)には「東京などの連休明けの朝焼けの空に長くのびる飛行雲」とのニュースが報じられている。なお、そのニュースでは、「飛行機雲が長くできることは雨が近いと言われますが、今日の関東は晴天となる見込みです。」との説明が添えられていた。

 

一枚目の画像では山頂の左側(北東方向)をアングルに入れていないが、その方向では一群のひつじ雲が浮かんでいた。

飛行機雲に次いで、ひつじ雲の群れが朝日で輝きはじめた

 

群れは段階的に朝日に染まった、広大な牧場でヒツジの群れがつぎつぎと朝日の染まる場面を想像させるかのように。

 

この美しさをいつまでも手持ちのディスプレイで再現したい。そんな思いで、何回かシャッターボタンを押した。

 

群れ全体が優しい朝焼けの色に染まった。

 

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朝日を浴びる庭の花から。

シュウメイギク(秋明菊)の変わり咲きである。この変わりものは他の咲き方のものにくらべて早めに咲く。

 

ツユクサ(露草)、「露草の青が濃くなる空よりも(古屋秀雄)」。

 

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9月26日午前5時過ぎ、ホワイトバランスは太陽光。

 


10月10日の満月(2022年)

2022-10-15 | 月、月光彩雲

今月の満月は、月日と時刻の各々で同じ数字が並ぶ天体イベントであった(望(満月)は10月10日午前5時55分)。もっとも、月の出(群馬)は午後5時36分であり、前日に昇った月も10日午前4時39分(群馬)に沈んだので、語呂合わせをしてみたくなりそうな「望」の姿は望んでも望めないものであった。余談ながら、当方の語呂合わせ(駄洒落)は、イロイロ(雲、当地にて)とゴろゴろゴろ(上州名物「雷」)になりそうだ(苦笑)。

 

それはさておき、10日午後7時頃、満月に近い形の月(擬満月(当方の造語)、月齢14.2(正午))を何とか撮ることができた。

 

なんとかと前置きをしたのは、月が昇る直前に上空が雲で覆われたからだ。月の昇る位置に浮かんでいた雲に切れ間が生できたときは、年甲斐もなく「ラッキー!」と思わず呟いてしまった。小学生であったとき、海外での皆既日食・ラジオ実況中継で聞いた観測担当者の呟き「何と言うことだ!」がいまだに耳に残っているからだ。その呟きは皆既食の直前に現れた厚い雲に対するものであった。

 

 

これらの画像では月光彩雲に露出条件を合わせているので、月表面に対しては露出オーバーになっている。「中秋の名月」の記事でも触れたが、カメラセンターのダイナミックレンジは使い古した我が眼のセンサー(網膜)にくらべて著しく狭い。アップした画像は、カメラに対する苛立ちと我が眼に対する安心感が入り混じった状況で撮ったものである。

 

 

 

 

このときは、ある種の感慨にひたってシャッターボタンを押した。

 

薄い雲が流れて来ると、満月のときならではの月光環が現れた(その色は薄かったが)。

 

ある高さまで昇ったとき、月が薄いカーテン(雲)を通してのように輝くことがあった。

 

10月10日午後6時半頃から、桐生市にて。ホワイトバランスはオートに設定した。太陽光条件で現像すると、月の色が肉眼で感じたそれよりも幾分か赤味を帯びる。

 

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翌日も雲の影響を受けたが、陰暦16日目の月(十六夜の月、月齢15.2(正午))が輝いた。なお、画像で感じるよりも、肉眼では前日の月との間で満ち欠けがはっきり感じられた。

 

半径の大きな月光環は現れなかったが、このような光環がときどき夜空は明るくした。

 

比較のために、前夜での画像を並べてみた。

 

10月11日午後8時頃から、桐生市にて。ホワイトバランスはオートに設定した。

 

 


秋景 昨日の鮮やかな夕焼け(その2)(2022年)

2022-10-11 | 夕景

前記事(その1)に続いて、8日(土曜日)の画像をアップする。画像はその1の反対方向(北東)の光景である。この方向では、高くはないが奥深い山並み(300 - 1,100 m)が市街地まで迫っている。ちなみに、今朝は深い霧が山並みの方向を覆っていた(日中は晴れ、最高気温 26℃ と予想されているが)。

さて、並みの上空では、積雲、うろこ雲、そして波状雲の順に、これらの雲が夕焼けの状態になった(午後5時20分頃から)。

 

積雲の夕焼けが後半になった頃に、高い位置で波状にならんでいた「うろこ雲」も夕日に染まった。青空を背景する優しい彩りと輝きは、当方にとっていつまでも記憶にとどめておきたい自然からの美しいプレゼントであった。

 

 

 

夕焼けの光景は刻々と変化した。

山並みに沿って浮かんでいるにように見える「波状雲」が輝きはじめた。

 

その輝きは穏やかな光を放つ明かりを想わせるようであった。

 

 

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対比(お口直し(?))の画像は昨日午後4時過ぎの空模様である。午後4時頃、上空を覆っていた雲が去った直後に撮った。

 

余談ながら、月が昇る頃には雲が再び上空を覆った。しかし、10月10日の満月を何とか画像に残すことはできた。

 

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夕焼けの画像: 10月8日午後5時過ぎ、ホワイトバランスはその1の場合と同じである(曇天)。

 

 


秋景 昨日の鮮やかな夕焼け(その1)(2022年)

2022-10-09 | 夕景

今日、午前中は弱いながらも日差しが周囲を明るくしたが、夕刻はどんよりとした暗い雰囲気の空模様になった。一方、昨日は早朝から夕刻まで、秋らしい変化に富んだ天気によって、当方は撮影ポイント選びで振り回された

 

アップした画像は、西南方向での夕焼けである(午後5時半頃から)。最高潮に達したときの彩りは年に数回しか見られないほど鮮やかであった(日の入り(群馬)、午後5時20分頃)。

 

 

放射状に広がる波状雲の夕焼けが極に達したときである。

 

 

別の位置に現れた波状雲による一瞬のきらめき。このような夕焼けに再び出会うチャンスはあるだろうか。

 

山並みが市街地方向からの反射光をさえぎるので、夕焼けは一層、鮮やかに目に映る。

 

午後5時40分頃、夕焼けは退色しはじめた。

 

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10月8日、桐生市にて、撮影時でのホワイトバランスは曇天(6,500 K)、RAW → JEPG。EF 17-40 mm F4L、EOS 6D。

(画像を入れ替えました。10日)

 

 


秋景 桐生川上流で咲くシュウカイドウやダイモンジソウ(2022年)

2022-10-06 | 桐生川・紅葉{桐生川)

現在、当地の気温は12℃(湿度は98%)である。肌寒い小雨の天気を反映して、周囲の山並みでは霧がたちのぼっている。さて、先日、桐生川上流で川沿いを散策してみた。

 

日差しが部分的に急流を照らし出したき、今の時季ならでの映り込みが目の前に現れた。

 

流れの幅が僅か 2,3 メートルまで狭くなる箇所である(撮影では細心の注意が求められている)。

 

この清流はわくしたちの街の貴重な水源である。

 

川沿いでは、シュウカイドウ(秋海棠)が花を開いていた。

 

 

山側の高い崖の崩落防止壁(コンクリート壁と金網)はシュウカイドウの群れにとってパラダイスである。群れは年々大きくなっている。

 

盛りのときは過ぎたようであったが、幾つかの花々を望遠でクローズアップしてみた。

 

 

 

 

シュウカイドウの群れの中で、ダイモンジソウが花を開いていた。花びらでのデフォルメが目立つものを探してみた。

 

花から花へと忙しく飛び回る「花粉媒介者(送粉者、ポリネーター)」にも焦点を合わせてみた(シャッター速度、1/640秒)。

 

 

 

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10月上旬、桐生川(桐生市梅田町)、ホワイトバランスは太陽光、EF 100 mm F2.8L、EF70-200 mm F4L, EOS6D、RAW → JPEG。

 

 

 


秋景、「秋晴れ」(2022年)

2022-10-03 | 

気象庁が公表している解説「天気予報で用いる用語」によると、「秋晴れ」は秋のよく晴れた天気とのことである。この時季、高気圧と低気圧が3〜4日位で交互に通過する。高気圧の中心付近では雲がなくなり風も弱くなるので、さわやかな秋晴れとなる(同ホームページから)。

現時点において、当地の天気は薄日が差す状況であるが、昨日までは「秋晴れ」の状態になることがあった。

 

9月29日午前。この日、朝夕においてうろこ雲やひつじ雲で覆われたが、ときに透明で抜けるような青空も現れた。

 

 

昨日(2日)、夕刻での空模様である。

 

透明な空に、羽衣を思わせるような雲が流れてきた(午後5時過ぎ)。

 

夕日で、羽衣は優しい色に染まった(午後5時半頃)。

 

 

余談ながら、当地(桐生)は絹織物の産地である。

 

 

9月29日、10月2日。 ホワイトバランスは太陽光。

 


秋景、うろこ雲が広がって、桐生川にて(2022年)

2022-10-01 | 

先月29日は、うろこ雲やひつじ雲が秋の訪れを知らせるかのように朝から広がった。ウップした画像は、午後4時過ぎに近くを流れる桐生川の堤防で撮ったものである。この時季、整備の行き届いた堤防は爽やかな風を浴びて秋の景色を楽しむ上で格好の散策路になっている。

 

上流側を向いて。うろこ雲と積雲に間に見える青空の色も印象的であった。

 

日が傾く頃を待って。うろこ雲が低い日差しで部分的に輝いている

 

下流側では、うろこ雲の配列と川の流れの方向を意識しながら。

尾根筋は散策路として整備されている。三角錐形の山は観音山と呼ばれている(308 m)。

 

真夏、当地の最高気温は気象庁の全国ランキングに数回ほど登場したが、先月下旬から最低気温は20℃を下回るようになった。そのため、山並みも幾分か衣替えをはじめている

 

うろこ雲が近くの尾根に沈む夕日に染まった。

 

 

9月29日、桐生川中流域にて。ホワイトバランスは太陽光、RAW (撮影)→JPEG(アップ画像)、EF 15-43 mm F4L、EOS 5D、CPL フィルター使用。