鳴神山でのカッコソウについては既に記事をアップしているが、ある年に撮った画像(RAW)を再現像してみた。このときの花は当たり年のものである。ちなみに、今年は早春での不順な天候による被害を受けた花が少なくなかったようである。
移植地での花から。移植地は尾根(椚田峠付近)に設けられている。
移植地では、雌しべが短い短花柱花のみならず、雌しべが長い長花柱花も見られる。画像のものは長花柱花である。カッコソウでは、種子繁殖が異柱花間で行われとされている。
以下のものは短花柱花である。かつて、花期には山頂付近で花の色が目立つほど、カッコソウは生えていたと聞いている。しかし、人為的原因によって、近い将来に絶滅するだろうと危惧されるまでに、自生地は激減している(桐生市ホームページから)。
画像の花は鳴神山系の険しい箇所で咲いていたものを望遠レンズで撮ったものである。しかし、この年以降、私はこのような花の群れを見ていない。
撮影、2013年5月。