こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

雲が生み出す光景、夜明けでの彩り、2020年4月

2020-04-27 | 

この頃は、寒さで凍えることもないので、ときどきは早起きして夜明けのときを待つ。上空にレンズを向けたくなるほど、美しい朝焼けが現れることを期待してである。

このときは、夜が明けるともに、東から北西方向に浮かぶ雲が朝日に染まった。

 

東方向の山並み(標高300 m程度)が陽光を遮断するので、

朝焼けは一段と鮮やかになる。

自分が住んでいる街は関東平野の山際に位置している。

望んでいる方向に雲が浮かんでいるからこそ、現れる光景である。

 

 

タイトルは、NHKBSP番組「ニッポン印象派」に倣って、「グンマ印象派」にしょうか。

稀に出逢う光景が、次第にいつものそれへと変化する。

 

余韻のときに。

 

 

 

撮影、4月19日午前5時頃、桐生市にて。


今日の日常的風景から、2020年4月

2020-04-23 | 雑感

朝夕に体温を測って、今日はOKであったかと安堵感を覚える。この頃、わたくしたちはこのパターンを繰り返している。そして、周囲の山肌の彩りが日々、変化する過程を眺めることが多くなった。今日は、新緑、青空、そして雲が織りなす風景の変化に、レンズを向けてみた。

変化、日差しが雲で部分的に遮られて(1)

 

変化、日差しが雲で部分的に遮られて(2)

 

ときには、浮かぶ雲の姿から、水の三態変化(気体、液体、固体)を意識してみる。

 

ヤマツツジの花の彩りが濃くなっている。左奥は鳴神山である(別名は嶽山、山頂付近は岩峰にて広くない)。山頂まで登ってみたいが、今は3密状態を避けるときである。

 

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「余談」狭い部屋で、同居している仲間(コチョウラン、デンドロビウム)。これらに促されて、窓を開けて換気をすることが多くなった。「朝顔に釣瓶とられてもらいひ水(加賀千代女)」を思い出して、迷句「われランに誘惑されて片隅へ」。

 

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撮影、4月23日。


新緑と青空、桐生川散策にて、2020年4月

2020-04-19 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今日、桐生川沿いにおいて、この季節には珍しいほどの透明感に満ちた景色が広がった。そこで、何時ものように、カメラと交換レンズを入れたザックを背負い堤防を歩いた(もちろん、マスクスタイルで)。外出自粛のためであろうか、途中で出逢った人とは軽く会釈をするが、以前のように会話することもなくなった。

 

上流側(北西方向)では、新緑の山並みが強い日差しを浴びていた。そして、昨日、上流ではかなり雨が降ったようだ。

 

河川敷きは、昨年の台風19号での豪雨によってかなり荒れたが、次第に緑を取り戻している。山並み(尾根)は、自分にとって浅間山や八ヶ岳連峰などを望む散策コースである。

 

薄い雲(高層雲)がたなびく(変化を求めている写人の希望を聞き入れてくれたかのように)。

 

さて、下流側(西南の方向)では、夕方の太陽が眩しかった。そして、太陽とほぼ同じ高度の位置に、虹色の輝きが現れた。

 

多分、これは「幻日」と呼ばれる大気光学現象であろう。なお、太陽の周りには、薄い日暈(ハロ)が現れている。

 

数分後に、虹色の輝きは消えた。

 

しかし、数条の飛行機雲がただよいはじめた。

 

航跡をながめながら、かつてブルーインパルスが上空で展示飛行を行ったこと思い出した(桐生夏祭りにおいて)。

 

 

 

 

今回も、帰る途中で花屋に寄って、花が盛りのときを過ぎたラン(デンドロビュウム、コチョウラン)を格安品として入手した。狭い自分の居室がさらに狭くなるのを覚悟してである。

 

撮影、4月19日午後5時頃、桐生市にて。


今日の新緑、雨に濡れ夕日を浴びて、2020年4月

2020-04-18 | 雑感

今日は、天候が強い雨、突風、そして突如の日差しとの順で激しく変化した。あまりにも強い風では、葉を展開し始めたレンゲショウマやキレンゲショウマなどの草花がなぎ倒されそうになった。しかし、これらは何とか厳しい試練に耐えてくれた。

さて、周囲の山々では、落葉樹の新緑が雨に濡れて一段と目立つようになった。山城跡が残されている山(城山)において、桜は葉桜に変わったが、ヤマツツジによる彩りが見えるようになった。

 

新緑と薄い霧。奥に見えるはずの鳴神山(980 m)は霧に覆われている。

 

夕刻(午後5時頃)、風が止み、西方向の厚い雲に切れ間が生まれた。

 

そして、雲間からの強い日差しで、眼を見張るような新緑の景色が現れた。左奥の山頂は鳴神山である。

 

ここでは、斜めからの日差しによる効果が印象的であった。

 

 

 

つい先日まで、山肌は茶色を帯びていたが。

 

わたくしのないものねだりは、新緑に変身した大木から明るい月が現れることである。ちなみに、今日の月の出は午前3時、月の入は午後2時頃であった。

 

 

撮影、4月18日午後、桐生市にて。

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群馬県においても、外出自粛が出されている。また、他県への移動も自粛することが求められている。まあ、許されている範囲で新緑を眺めながら近くを散策し、運動不足による免疫力の低下を避けるようにしたい。手強い敵の性質を知るために、インターネットで公開されている最新の報告を読み始めた。しかし、情けないことながら、その試みは辞書をめくることに終始している(苦笑)。


あるときに眺めた、浅間山と八ヶ岳連峰、鳴神山にて

2020-04-17 | 蔵出し

鳴神山(桐生市、980 m)は、花と展望の山である。わたくしたちは、この山でカッコソウ(固有種)、アカヤシオ、ヒイラギソウ、ヒトツバエゾスミレ、ヒメイワカガミ(白花))などの花や山頂からの広大な展望に心を動かされてきた。ここでは、かなり以前に撮ったものであるが、山頂で眺めた浅間山と八ヶ岳連峰の画像をアップする(撮影、2008年)。

 

浅間山(2,568 m)、榛名山、四阿山(あずまやさん、2,350 m、群馬・長野県)そして赤城山(鍋割山)

赤城山の裾野は広い(富士山のそれに次ぐ)。

 

噴煙たなびく浅間山

 

 

このときは、浅間山の活動が活発であり、山頂からの噴煙が長くたなびいていた。

 

 

八ヶ岳連峰(長野県)と県境(群馬・長野)の山々(荒船山など)

 

撮影、2008年12月中旬

 


春の花、アラカルト(その5)、シコクカッコソウ、2020年4月

2020-04-14 | 

シコクカッコソウの花が朝日を浴びていた。その清楚な姿と質感は木漏れ日で際立っていた。ところで、シコクカッコソウ(四国カッコソウ)は、近くの山(鳴神山)の固有種であるカッコソウの変種とされている。

このものは二段咲きである。

花は、雌しべが短い短花柱花である。

 

 

シコクカッコソウは、四国の限られた地区に自生している絶滅危惧種である。ここでのカッコソウは、どのような経緯で、群馬で花を開いているのだろうか。園芸種であろうか。

 

花茎は白毛で覆われている。鳴神山のカッコソウでは、これほどまでに茎が白毛で覆われていない。そして、鳴神山で白花のカッコソウを、わたくしは見たことがない。

 

 

 

撮影、4月上旬。 EOS 6D、EF 100 mm F2.8L(Macro)。


屋外灯で浮かび出る、キャンパスの枝垂れ桜、2020年4月

2020-04-13 | 

今夜は、枝垂れ桜とポストスーパームーンにレンズを向ける。そんな動機で、わたくしたちは大学のキャンパス内を歩いた。平年ならば、若者たちが足を止めて、スマートフォンを向けているだろう。しかし、5月の連休明けまで、彼らは自宅待機を余儀なくさせられている。ともかく、このとき、桜のそばに立っていたのは、わたくたちだけであった。

 

長く垂れ下がった枝は穏やかな風で揺れていたが、家族の者から借りた明るいレンズ(F 1.2)の力を借りて、屋外灯で浮き出る花の群れを撮影してみた。

 

奥の建物(木造)は創立時(100年前)の学舎である(現在は、記念会館として保存されている)。

 

 

 

 

ベンチに座って、静かにビールを味わいたかったが、今は非常時である。

 

 

 

LED灯とポストスーパームーンに照らされて。

 

 

 

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キャンパスの中庭でも、花が見頃を迎えていた。

 

桜花とマスクをつけたシニアモデル。もちろん、シャッターボタンを押したのは、マスクをつけたシニアカメラマンである(苦笑)。

 

 

 

灯火で浮かび出る桜が醸し出す雰囲気に、心を動かされる。

 

 

近くの山から昇る、ポストスーパームーン

 

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撮影、4月8日、群馬大学桐生キャンパスにて。EOS 6D、EF 50 mm  F1.2L。

 


今週の月、スーパームーン、ポストスーパームーン(赤い月)、2020年4月

2020-04-11 | 月、月光彩雲

7日、18時半頃

 

7日、19時頃

 

7日、21時頃

 

7日、22時半頃

 

「今回のスーパームーンについて」 

計算上は8日午前11時半頃に最大になると予想されていた。しかし、この日において、月の出(群馬)は18時23分であった。

4月でのスーパームーンは、今後10年間において2029年(4月下旬)まで見られないと言われている

 

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ところで、翌日(8日)には、赤い月が近くの山から昇った。その色と明るさは、思わずみとれてしまったほど、印象的であった。

 

ポストスーパームーン(8日、20時頃)

 

明るい月(露出条件を、屋外灯で浮かび出る、枝垂れ桜に合わせて)

 

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撮影、4月7、8日、桐生市にて。


今週の月、プレスーパームーン、2020年4月

2020-04-09 | 月、月光彩雲

明るく輝く満月がサクラの時季に現れる。今年のスーパームーンは季節感が溢れる舞台に登場した。先ずは、前日の月(プレスーパームーン、個人的造語)が近くの山から昇ったときの画像をアップする。

 

まだ太陽が沈まないうちに、月齢13の月が近くの山頂から昇り始めた。

 

 

場面に入れたソメイヨシノの大木では、花が盛りを過ぎていた。しかし、桜花とスーパームーンとの組み合わせは、自分にとって絶対に撮り逃したくない場面であった。

 

 

このところ、夜になると気温が花冷えを思わせるほど低い。そのため、今年のサクラの花期はやや長めである。

 

 

撮影、4月6日17時過ぎ、桐生市にて。

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山頂付近の展望台(標高 300 m)は、尾根に沿っている遊歩道(群馬県が整備し、桐生市が管理している)に建てられている。次の記事では、翌日に撮ったスーパームーンの画像をアップする。

「余談」この展望台で、当方は冠雪の浅間山や八ヶ岳連峰、ダイヤモンド浅間山、ダイヤモンド赤岳(八ヶ岳連峰)、夕日で浮き出る秩父連山や群馬県西部の山々などを撮ってきた。

 


早春の桐生川ダム(2)、2020年4月

2020-04-06 | 桐生川ダム湖

「ダム湖・湖畔での景色から」

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(1)。水面が滑らかになるときを待って。広葉樹が萌葱色になると、橋の上から周囲を眺める人々が増える。

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(2)

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(3)

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(4)

 

上流側の湖畔(梅田緑地台公園)にて(5)。公園にはミツマタが移植されている。

 

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橋を渡り対岸から(1)

 

 

橋を渡り対岸から(2)

 

橋を渡り対岸から(3)。上流側の湖畔は緑地台公園である。

 

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ダムの全景写真

 

 

撮影、4月4日午後。

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明日は、新型コロナウィルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が出されるとのことである。

 


早春の桐生川ダム(1)、2020年4月

2020-04-05 | 桐生川ダム湖

桐生川(一級河川)は、桐生川ダムで上流と中流に分けられている。ダムおよびダム湖(梅田湖)は市街地から車で20分程度の場所にある。そのため、折あるごとにダム周辺において、わたくしは四季の変化を撮ってきた。アップした画像は、昨日午後に撮影したものである。

ダムの堰堤から

 

 

 

 

ダムの概要

 

ダムの下流での彩り

 

 

ダムの堰堤に向かう道にて

 

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ダム湖周辺の広葉樹は、間もなく萌葱色を帯びる。

 

 

桐生川は、根本山(栃木県)を水源として幾つかの支流が集めている。

 

 

撮影、4月4日14-16時、桐生市梅田町。 EOS 6D、EF 50 mm F1.2L。

 


春の花、アラカルト(その4)、アカヤシオの花、2020年4月

2020-04-03 | 

桐生川ダムの上流部(桐生市梅田町)では、春の花による彩りが次第に濃くなってきた。今日は、川沿いで一株のアカヤシオ(赤八汐)の花が木漏れ日を受けていた。アカヤシオ(ツツジ科)は、近畿地方から西に自生するアケボノツツジの変種である。このものでは、花が葉の展開に先がけて咲く。

 

雄しべは10本である。

 

先日の雨と強い北西の風によく耐えたものである。

 

軟らかい逆光のもとで、印象派を想わせる色と質感。

 

 

アカヤシオは山地の岩場に自生するツツジである。赤城山や日光いろは坂などに多く自生している。赤城山では、アカギツツジとも呼ばれている。桐生地区では、鳴神山(980 m)やその周辺の山々に自生地がある。福島県いわき市の山地が分布の北限とされている。日本固有種である。

今回撮ったものは、移植されたものであろう。

 

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散策中に見つけた、フデリンドウ(筆竜胆)の花

 

 

撮影、4月3日午後、桐生市梅田町にて。


春の花、アラカルト(その3)、山城跡での桜、2020年4月

2020-04-02 | 

城山(361 m、桐生城跡)での桜花、4月2日午後。

城山の背後(右)の山頂は鳴神山(980 m)である。

 

桐生川に架かる橋の上では、静止しているのが困難なほどの北西の強い風が吹いた。それでも、開いたばかりの花は強い風に耐えたようである。

 

昨日は、花の雨にて、花の群れが霧で覆われることもあった。4月1日午後。