今朝はこの時季にしては珍しいほど穏やかな空模様でスタートした。雲一つ浮かんでいない青空を散策路の展望所で見渡すことは心地良いが、雲ファンとしては少し残念な気分が残っている。アメダスデータ(2月5日11時)晴れ、気温 9℃、湿度 50%、南南東の風 1-2 m。
冬晴れの朝
冬晴れの朝
昨夕は、明日に望となる月(月齢 13.3)がやや夕焼け色を帯びた空に昇った(4日17時頃)。
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メモ: 冬晴れ → 冬の穏やかに晴れた日(冬の季語)、冬日和(広辞苑、岩波書店)
暦の上で明日は節分、明後日は立春であるが、当地では厳しい寒さの天気が先月下旬から続いている。今日も午後において上空が厚い雲で覆われ、気温は5℃まで下がった。
さて、昨朝はそのときまで雲一つ浮かんでいなかった青空に「ひつじ雲(高積雲)」が発生し、その雲は数分間のうちにズームレンズの広角側(17 mm)でも収まり切れないほど広がった。
自然が創り出した造形の美しさに惹かれて、当方は首が痛くなるほどまでに見上げながら、この造形を見回した。
間もなく、ひつじ雲は太陽が見える位置まで広がった。
そのとき、太陽の周りには虹のような輪が現れた。雲を構成する細かい水滴によって太陽光が回折されたためであろうか。
直視できないほどまで太陽光が眩しくなったときには、青色などを帯びた彩雲が太陽の周辺に現れた。
ひつじ雲は波状に配列することもあったが、間もなく厚い雲の広がりに変化した。
ひつじ雲は、大気が不安定な状態(前線や低気圧が接近)のとき、高度2.000〜6,000 m において大気の上昇と降下が繰り返されると、
対流と温度差による水の状態変化サイクル(水蒸気 → 水滴(氷粒)→ 水蒸気 )に起因して発生するといわれている。
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2月1日正午頃、桐生市にて。