こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

糸魚川市のヒスイ(翡翠)峡を訪ねて、2011年

2016-06-29 | 旅(国内)

明日で6月が終わる。さて、6月が終わる頃になると、私は2011年6月に糸魚川市のヒスイ峡を訪ねたことを思い出す。利用料金の上限が1,000円であった高速道路・ETC休日割引の最終日に、私達は北関東・関越・北陸自動車道を利用して糸魚川市の小滝ヒスイ峡と橋立ヒスイ峡に向かった。

小滝ヒスイ峡は姫川の上流(小滝川)に位置している。明星山(標高 1189 m)の南麓にある。明星山は石灰岩から成る岩峰である。

明星山と高浪の池(標高 550 m)

ヒスイ峡に向かう道路にて

 

小滝ヒスイ峡は国指定の天然記念物として保護されている。


ヒスイ峡では長さ約150 mの範囲に蛇紋岩の大きな転石が点在している。そして、転石の近くにヒスイの原石がある。どれが原石であろうか。

原石についての案内図


原石のクローズアップ

 

 

ヒスイ峡では、僅かながら残雪があった。

岩の割れ目では、ホクリクネコノメソウ(北陸猫の目草、ユノシタ科ネコノソウ属の多年草、日本海側に分布)が花を開いていた。

 

 つづく。 


月の出の経時変化、2016年夏至

2016-06-22 | 夕景

昨夜の月の出にて

梅雨の晴れ間になるだろうか。夜になると上空を覆っていた厚い雲が去り始めた。この日、当地での月の出は20時20分頃であった。

東側に連なる低山の背後から月が昇るときを待って。

20時27分

20時28分

20時29分

20時30分

20時32分

20時33分

20時34分


月は上空に漂う雲に隠れたが、再び雲間に現れた。21時22分

 

 

月齢は17.0、昨夜の月は言わば「擬ストロベリームーン」であろう。

撮影と現像での色温度はすべて6000 Kに設定した。


月五景、2016年初夏

2016-06-21 | 夕景

気が向くと、私は月を撮ってみる。月齢、月の出の時刻、日の入りの時刻、空模様などによって大きく変化する姿に、ある種の郷愁が感じられるからである。月を眺めながら、私は子供時代に小遣いを貯めてレンズの原体を買い、それらを磨き自作した屈折望遠鏡で、クレーターを初めて眺めたときの喜びを思い出す。

 

幾分か赤味を帯びた月(6月17日19時半頃)

 

自宅の東側にある尾根の背後から月が昇った直後に(6月18日18時頃)。

 

落日直前の日差しで雲が染まり始めたときに(4月中旬18時頃)。雲がさらに染まることを期待してみたが。

 

満月ならではの朧月(5月下旬19時半頃)。

 

昇り始めて間もない月(5月下旬20時頃)。

昨夜はストロベリームーンが見られたとのことであった。自分達のところでは月影が雲で遮られた。

 

 

撮影、EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、焦点距離 180-200 mm、設定色温度 6000 K、トリミング。


フォトアルバム(10)、初夏の赤城山での雲海(続き)

2016-06-13 | 赤城山

地蔵岳で赤城山を囲む広大な雲海を眺めていると、学校登山のグループが登ってきた。この時点で私の山頂独り占めは終わった。しかし、グループの小学生達からの感動の歓声は私にとって印象的であった。自分が同年代であった頃の体験を思い出したからである。いくかの雲海についての質問を受けたことも、私にとっては嬉しい出来事であった。

雲海に浮かぶ榛名山や子持山など。このとき以降、私はこのような光景に出会っていない。

 


雲海と小沼、小地蔵岳、そして長七郎山(1579 m、矢印)。雲海を間近で眺めるため、私は地蔵岳から長七郎山に移動した。

長七郎山との山名は他の峰のそれらと一線を画している。名の由来ははっきりしていないが。

左奥の峰は黒檜山(最高峰)である。

地蔵岳で俯瞰的に眺めるよりも、雲海には波打ち際に立つとのような迫力が感じられる。

山頂では、トウゴクミツバツツジやヤマツツジが花の盛りとなっていた。これらのツツジの入れて雲海の光景を撮りたかったが。

 

ところで、この年はは6月に入ってから、ミツバツツジやシロヤシオの花が見頃になった。

 

 

 

 

 

今年は、赤城山で広々とした雲海に出会えるだろうか。とくに、紅葉の時季においてである。

撮影、2012年6月中旬、午前と午後

 


フォトアルバム(10)、初夏の赤城山での雲海、2012年

2016-06-11 | 蔵出し

赤城山を構成している峰は標高2,000 mに満たない。そのためであろうか、赤城山で山全体を囲むほど広範囲な雲海を眺めるチャンスは多くない。ここでの画像は2012年6月中旬に撮ったものである。このときは、赤城山が大海原に例えてもよいほどの雲海で囲まれた。地蔵岳(1,674 m、旧中央火口丘)の山頂で撮った雲海の画像をアップする。

黒檜山(1,823 m、旧外輪山、最高峰)や駒ヶ岳(右側)などの背後に広がる雲海。水面は大沼である。雲海の奥に見えるのは袈裟丸山や日光連山である。


雲海は日差しで輝き始めた。正面奥の尾根は五輪尾根、右端は黒檜山(1,828 m)である。かなり霞んでいたが、燧ヶ岳、至仏山、武尊岳、谷川岳などが雲海での対岸になっていた。


南方向の雲海。近くの前橋市、高崎市、伊勢崎市などは全く見えなかった。これらの市街地での天候は曇りであったと、後日に聞いた。雲海の上に富士山や奥秩父の山波などが見えることを期待したが.....。たまたまのことであろうが、山頂に登ってくる人はしばらくの間いなかった。


雲海で囲まれた荒山(左)と鍋割山(右)。


北東方向(駒ヶ岳、小沼、長七郎山、覚満淵、鳥居峠、小地蔵岳など)

左奥には、袈裟丸山が見える。

 

鳴神山(980 m)など、自宅近くの山々は雲海に沈んでいた。雲海が標高1,000 m以上で広がっていたのであった。このとき、家人から自宅付近(東、約 40km )の上空は厚い雲で覆われているとの知らせを受けた。

 

鳥居峠付近での雲海

 

西方向では、子持山(1,296 m)(手前)、小野子山(1,208 m)(奥)、そして榛名山(1,450 m)などが雲海での島となっていた。

 

この後、私は長七郎山で雲海の光景を眺めた。つづく


RAW画像を再現像(2016年6月11日)。


花点描、サラサドウダンとベニサラサドウダン、赤城山小沼にて

2016-06-09 | 赤城山

鐘形の花が星空の如く咲く。サラサドウダンやベニサラサドウダンの花は彩りが美しい。小沼の岸辺には、これらのツツジが自生している。

サラサドウダン(更紗満天星)はツツジ科ドウダンツツジ属の落葉性低木である。葉の縁には小さい鋸歯がある。

 

 

ベニサラサドウダン(紅更紗満天星)はサラサドウダンの変種とされている。

 

雄しべ(10本)と雌しべ


撮影、5月31日

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他の年(2011年6月)にて

 

いまだに忘れられない場面から(2011年6月)

 

 

 


ネジバナの冬葉、夏葉、蕾、そして開花

2016-06-08 | 

 

芽生えと冬葉 (3月下旬)

 

 

 夏葉(6月上旬)

 

 (6月上旬)

 

開花(6月上旬)


ネジバナ(ラン科ネジバナ属)

共生菌が存在する。このものは単独でよりもコンパニオンプランツ(共存植物)と共に育つ。

ここでの共存植物はサクラソウとヒゴスミレである

共存するヒゴスミレ(4月上旬)


小沼での夕暮れ、赤城山にて

2016-06-06 | 赤城山

 

夕日が地蔵岳の背後に向かう。


岸辺にて

 

突然、周囲を照らし出すかのように、水面が輝く

 

落日の時刻まで、自分はこの場にとどまりたかった。しかし、カーブが連続している下山路での運転が心配になり、このことを諦めた。

そして、下山し始めて間もなく、急カーブで1台の乗用車が横転し仰向けになった直後の場面に遭遇した。


5月22日17時過ぎ。

 


今日は梅雨入り、でも突然の陽光

2016-06-05 | 雑感

今日は、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると、気象庁から発表された。そして、当地でも朝からどんよりした空模様となっていた。しかし、近所の尾根(250-300 m)を歩いているとき、突然にも夕日が差してきた。このような天候のときだからであろうか、木漏れ日の輝きが自分にとって印象的であった。

 

 

 

自分達の街の近くには山が多い。左奥の山頂は花の山とされている鳴神山(980 m)である。

 

6月5日午後5時頃


霧が漂う覚満淵とそこで咲く花

2016-06-04 | 赤城山

この日、私達が周回したとき、覚満淵には鳥居峠を越えた霧が流れ込んでいた。覚満淵は赤城山で唯一つの中間・高層湿原である。かつて、湿原ではあちらこちらでモウセンゴケなどが見られるほど、植生が豊かであった(数十年前)。現在は笹と低木の侵入が進行しているが、植生にはある程度そのころの面影が残っている。撮影、5月31日。

霧で覆われた湿原と黒檜山


覚満淵散策、霧が漂う方向の景色

 


 

 

湿原で出会った花

クサタチバナ(山地に生えるキョウチクトウ科の多年草、高さ 30-50 cm)の蕾と花。赤城山にはこのものの群生地がある。



午後の日差しを浴びるマイズソルソとウマノアシガタ

 

 

ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科サギゴケ属の多年草)

このものは田のあぜなどで見られる低地植物である。なぜ、この湿原に生えているのだろうか。それにしても、花の姿は興味深い。

 

 

レンゲツツジ

 

 

 

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 霧が漂っていないときの湿原。周辺ではズミの花が目立つ。左奥は大沼である(5月29日)。

 


花点描、今週のシロヤシオ(ゴヨウツツジ)、赤城山小沼にて

2016-06-02 | 赤城山

小沼周辺に自生しているシロヤシオ(ゴヨウツツジ)やトウゴクミツバツツジが有終の美を飾ろうとしている。 自分達を含めて岸辺を歩く人々からは、異口同音に花の美しさに対して感嘆の声が出る。

 

 


「花び らのうすしと思ふ白つつじ(高野素十)」。この句において、つつじがシロヤシオであるかどうか、私は知らない。しかし、シロヤシオの花は背景に応じてその 清楚な美しさを発揮することを、この句は如実に表現していると解釈したい。小沼での背景は水面のみならず他のツツジ、新葉、そして樹林である。


 

 


ツツジの野生種は20種類以上、園芸品種は数百種類であると聞く。赤城山の一角では、僅か周囲1キロメートルの旧火口湖の岸辺にシロヤシオ、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジ、サラサドウダン、ベニサラドウダンなどが自生している。そして、これらの花が時季に応じて同時にあるいははつぎつぎと見頃になる。


撮影、5月31日


晴れていても、赤城山で出会った景色

2016-06-01 | 赤城山

赤城山は関東平野の北端で平野から迫り上がる山容となっている。平野からの吹き上がる風は山上で急激に冷やされる。そのため、晴れていても山内では霧がしばしば発生する。

東側の山腹が霧(雲海)に包まれる黒檜山(左)と駒ヶ岳(右)


北方向では武尊山を望む(中央奥)


晴れていたが、鳥居峠は濃い霧に包まれていた霧が薄くなったときに、覚満淵、大沼、そして五輪尾根)。


対岸のズミと紅一点(ツツジ)、覚満淵にて


小沼の北岸にて


小沼北岸のツツジとズミ、そして黒檜山


5月31日(午前から午後)