先月24日に、赤城山の鳥居峠、地蔵岳、小沼周辺を、わたくしは歩いた。前回の記事は鳥居峠に限定したので、ここでは地蔵岳で撮った画像をアップする。
地蔵岳の山頂では、黒檜山の背後になる山(たとえば、日光白根山や皇海山など)を除いて、360°の展望が楽しめる。この日、吹き上げてくる風がかなり冷たかったが、眼前に広がるパノラマは自分にとって寒さを補って余りあるほどのものであった。
ちなみに東方向を眺めると。筑波山は見えなかったが、自分達が住む街などでは、ある地点を同定できるほどくっりと見えた。 おとぎの森や銚子の伽藍では、ツツジなどの紅葉が目立つ。
南西の方向から北方向での眺めも印象的であった。これらの山々を眺めているとき、偶然にもかつての同僚に出会った。同僚はデジイチ、焦点距離500 mmの望遠レンズ、そしてがっちりとした三脚を携えていた。聞けば、地蔵岳や黒檜山でこれまでに登ってきた山々を撮っているとのことであった。
それにしても、赤城山で眺める八ヶ岳連峰(南八ヶ岳・北八ヶ岳)の姿は優美である。眺めを邪魔する山頂の立木は南と北のバランスをとる支点と思うことにする。
八ヶ岳連峰の右(北側)には、浅間山と四阿山が見える。視界の良さを反映して、穗高(奥)、槍ヶ岳、北アルプスの稜線、そして鹿島槍が岳が見えた(矢印、左から)。
穗高と槍ヶ岳
榛名山の特異な山容が眺めに立体感を与えている。
草津白根山方面
本白根山には旧火口があり、その周辺でコマクサが咲く。草津白根山には湯釜としての火口がある。渋峠は国道最高地点である。
苗場山については、200 mmで撮ったものをトリミングしてみた。山頂での草紅葉は終わったのであろうか。
苗場山の右(北側)には、谷川岳が聳える。このときは山頂などに雲がかかっていた。500 mmでは肩の小屋が見えるとのことであった。なお、武能岳が三角錐型に見えることが面白い。
カシミール3Dによる山座同定
笠ヶ岳、朝日岳、巻機山など。
上の山並みの右(東方向)には、武尊山、笠ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳が位置している。
赤城山は、堂々とした山容をもつ武尊山(ほたか、2158 m、百名山)の展望台でもある。この山は関越自動車道・赤城高原SAからも見える。「私は上州の山に登るときはいつも、この大きく立ちはだかっている障壁を眺めるのが楽しみであった。」(深田久弥、日本百名山、p.176、第10刷、1993、新潮社)。
カシミール3Dによる山座同定
尾瀬の山、至仏山と燧ヶ岳。
カシミール3Dによる山座同定
燧ヶ岳と会津駒ヶ岳
撮影:10月24日
ところで、南方向では手前の山並み(奥秩父連山)に雲がかかっていたために、富士山は見えなかった。そこで、2007年に撮った画像をアップする。このときは、関東平野(群馬県・埼玉県)での家並みが実にくっきりと見えた。その後、これほどまでに平野部がはっきりとしている展望に、わたくしは出会っていない。
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追記
最高峰の黒檜山での展望について:「黒檜山での大展望」
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画像追加など: 2021年10月20日