こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

晩秋の桐生川ダム、雪化粧、黄葉、そして緑葉に囲まれて、2016年11月

2016-11-29 | 桐生川ダム湖

 

 

 

 

 

 

 

三段紅葉は高地で見られものだと、自分は思っていた。しかし、先日の初雪によって、この思い込みを打ち消すかのような景色が市街地に近い低山において広がった。雪が降ったとき、桐生川ダムの堰堤とダム湖を囲む山並みでは、落葉樹の黄葉化が最高点に達しようとしていた。結果として、薄く積もった雪、黄葉、そしてスギやヒノキの緑葉による三段紅葉が現れた。雪が朝日のリフレクター(反射板)として作用したために、黄葉と緑葉の織りなす彩りには透明感があった。

ダム湖では、朝日に照らされた水面から水蒸気が立ちのぼった。この放射冷却で冷えた朝ならでの風物詩が三段紅葉を引き立てていた。


11月25日、桐生川ダム(梅田湖)にて。この日は自宅付近からバスで往復した(JR桐生駅ー梅田ふるさとセンター)。


「桐生川ダムのダムカードから」 堤高 60.5 m、堤頂長 264 m、重力式コンクリートダム、完成年 1982年、利根川水系桐生川、群馬県桐生市梅田町、市街地から車20分、ダムの上流部の桐生川源流林は水源の森百選(林野庁)に選定。



桐生川での紅葉 2016年 (その6)、続・ダム下流での紅葉と映り込み

2016-11-26 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川の紅葉について、落葉との紅葉情報がTVなどで出されるようになった。ところで、桐生川ダム下流のスポットでは、紅葉が依然として見頃になっている。今日は午後3時頃、上空を覆っていた厚い雲が突然切れて、日差しが紅葉に当たるようになった。


ここでは、流れが緩やかでにあるために、静かな映り込みが見られる。


 

 

 

 

逆光にて(川岸での紅葉)



 順光にて(スポット下流の橋から)

 

 上空が雲で覆われていたときに。今日の水量は少なめであった。

 

11月26日午後2時半ー3時半頃、桐生市梅田町4丁目。崖下の川に下りる経路はぬかるんでいる。

 


11月での初雪、里山のささやかなモルゲンロート

2016-11-25 | 朝景

昨日は、11月としては14年振りの初雪によって、市街地とそれを囲む里山(標高、200-1000 m)が雪景色となった。そして、今朝は、雪を被った里山が朝日で次第に目覚める姿が視界に入ってきた。


中央の山は城山(361 m、別名は柄杓山)であり、左奥のそれは鳴神山(980 m)である。城山には城跡(桐生城)がある。


雪を被った山々が東側の尾根を越えてくる朝日を浴び始めた。



落葉樹の紅葉が日差しを浴び始めた。


雪化粧の里山と落葉樹の紅葉が朝日で浮かび上がる光景を前にして、自分としては感動を抑えることができなかった。


25日早朝、桐生市にて。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、Digital Photo Professoinal 4  + Photoshop CC (2017)。

 


桐生川での紅葉 2016年 (その5)、ダム下流での紅葉と映り込み

2016-11-23 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川では、中流域(桐生川ダムの下流)の紅葉が見頃になってきた。とくに、映り込みが美しいスポットでの色付は間もなく最高の時になるだろう。昨日は、前日の雨で濡れた紅葉が乾かないうちにと、わたくしたちはカエデの大木で水面が囲まれているスポットに向かった。

紅葉が進んでいるものでは、濡れた葉の色彩がはっとするほど美しかった。このスポットでは両岸が崖になっている。わたくしたちは川岸(道路)で紅葉と水面を眺めた。

 

紅葉化が遅れているような葉もあったが、これも間もなく色付きが良くなるであろう。


このスポットは映り込みの名所である。昨日は、流れのそばまで下りずに、岸辺(崖上)で映り込みを撮ってみた。

この流れでは、天候や水量に応じて、さまざまな映り込みが現れる。かつて、わたくしは渦への映り込みを撮ったことがある。昨日は、紅葉による彩りに、青空の映り込みが加わった。

カメラマンのターゲットは渦での彩りだろうか。数箇所に渦が現れている。

 

さて、今週においても天候の変化が激しい。たとえば、濃霧(日曜日)、雨(月曜日)、秋晴れ(火曜日)、曇りと晴れ(風)(今日)、そして雪(明日、予報)。今週後半は、どのような紅葉が見られるだろか。

 

撮影、22日午後12時半頃、晴れ。


桐生川での紅葉 2016年 (その4)、濃霧のダム湖

2016-11-21 | 桐生川・紅葉{桐生川)

昨朝は市街地とその周辺の尾根が濃い霧で包まれた。霧の桐生川ダム湖(梅田湖)にて、11月20日午前。
 

水面を覆う霧は同じ状態に留まっていることがなかった。白い虹が現れることをも期待したが。

 

 釣り人の列

湖畔にて(逆光)。

親鳥と巣立ちヒナであろうか。200 mmでの望遠画像をトリミングしてみた。

ダム湖の上流側にて。

 


桐生川での紅葉 2016年 (その3)、映り込みに魅せられて

2016-11-18 | 桐生川・紅葉{桐生川)

渓流が日差しを受けている紅葉の映り込みで染まる。桐生川にはこのようなスポットが多い。それぞれのスポットにおいて、水面の色彩は日差しの方向や見る位置によって大きく変化する。

抑えた色彩の映り込みを探して(上流でのスポットにて)。

 

 

川沿いには、ミツマタ、キツリフネ、ダイモンジソウなどが生えている。映り込みを背景とするミツマタを探しているが、背景がより効果的になりそうなものはまだ見つからない。

すでに、来年に開く花のつぼみが目立つ。来月になると、葉は黄葉化を経て散る。

シャッター速度を変えてみると。


キツリフネやダイモンジソウの花は、カエデの紅葉を待つことなく2、3週間前に散ってしまったことが、わたくしには残念でならない。

カエデのそばで、早朝の日差しを受けていたキツリフネ(10月中旬、桐生川上流にて)。

キツリフネ(貴釣船): 山地の渓流沿いや湿った林内に生える、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草。透過光では、赤味を帯びた斑点が美しい。

別のスポットでの映り込みから。

 

 

ふるさとセンターの下流にて。紅葉に日差しがあたる時間帯まで待ちたかったが。

 

静水面での映り込みでは、虚像(映り込み)と実像(紅葉)の対比にカメラパーソンの関心が集まる。桐生川では、少し離れた位置にある実像が陽光で輝くとき、ファンタジックな色彩を帯びた虚像が現れる。そして、そのような虚像は流れで多様に変化する。そのためであろうか。この川では虚像にレンズを向ける人々が少なくない(自分もその一人)。

 

撮影、11月17、18日午前。


桐生川での紅葉 2016年 (その2)、昨日午後遅くでは

2016-11-16 | 桐生川・紅葉{桐生川)

紅葉のアルカルトから(桐生川ダムから梅田ふるさとセンターの先までの間にて)。撮影、11月15日15-16時頃(日陰)。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の天気は雲一つ浮かんでいない青空であった。紅葉の彩度はかなり高くなったであろう。ところで、明朝は、放射冷却のためにかなり冷え込むと予想されている。


 

雲間からの日差しを受ける桐生川ダム(梅田湖)にて。16時

 

 


桐生川での紅葉 2016年 (その1)

2016-11-09 | 桐生川・紅葉{桐生川)

 

 

 

 

 

 

今日は木枯らし1号が吹いた。さて、桐生川(群馬県桐生市、一級河川)の上流では、川沿いに生えているカエデが晩秋の装いをまとい始めた。桐生川に流れ込む皆沢川においては、カエデの紅葉が強い風を受けながら朝日を浴びていた。大きく揺れる葉の彩りは逆光で見ると鮮やかであった。明日は冷え込むと予想されている。紅色はさらに濃くなるにちがいない。


撮影:11 月9日朝、桐生川にて。ピクチャースタイル:ニュートラル(撮影時)、スタンダード(現像時)。色温度: 5500 K (昼光)、現像ソフト:キャノン(付属) Digital Photo Professional 4。

 

桐生川ダム(梅田湖)にて。落葉樹の紅葉(黄葉)が点在するようになった。11 月9日朝

 


赤城山・小沼での紅葉と水面の彩り、2016年10月

2016-11-06 | 赤城山

赤城山の小沼(この)は標高1500 mに位置している小さな水面である。岸辺では、ツツジ(シロヤシオ、ドウダンツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジ)、ダケカンバ、ズミなど、秋景を構成する植生が豊かである。さて、先月24日夕刻に撮った小沼での画像をアップする。

やや強めの風で水面にはさざ波が立っていた。鏡のような水面は期待できなかったが、さざ波の彩りが自分には面白かった。午後4時頃、わたくしは沼の西岸で対岸を眺めていた。

紅葉の時季ならではの場面から。高度が低い陽光によって、波に西岸での紅葉が映る。

 

風の強さに応じて、波の彩りは大きく変化する。

 

ときには、風が弱くなることもあった。そのときの場面から。

 

 

左から、黒檜山、駒ヶ岳、そして小地蔵岳(一部)である。ツツジなどの紅葉は夕光で赤味を帯びた背景にかなり埋没している。

 

逆光で見る西岸の彩りは、自分にとって見逃すことができないものであった。紅葉は盛りのときを過ぎていたが。ところで、この時間帯になると、岸辺での人影は疎らであった。

 

終わりは、地蔵岳に登る途中で撮った画像から。小沼はダケカンバの林で囲まれている。

 

撮影、10月24日午後4時頃。


赤城山・地蔵岳で出会った大展望、2016年10月

2016-11-05 | 赤城山

 先月24日に、赤城山の鳥居峠、地蔵岳、小沼周辺を、わたくしは歩いた。前回の記事は鳥居峠に限定したので、ここでは地蔵岳で撮った画像をアップする。

地蔵岳の山頂では、黒檜山の背後になる山(たとえば、日光白根山や皇海山など)を除いて、360°の展望が楽しめる。この日、吹き上げてくる風がかなり冷たかったが、眼前に広がるパノラマは自分にとって寒さを補って余りあるほどのものであった。

 

ちなみに東方向を眺めると。筑波山は見えなかったが、自分達が住む街などでは、ある地点を同定できるほどくっりと見えた。 おとぎの森や銚子の伽藍では、ツツジなどの紅葉が目立つ。

 

南西の方向から北方向での眺めも印象的であった。これらの山々を眺めているとき、偶然にもかつての同僚に出会った。同僚はデジイチ、焦点距離500 mmの望遠レンズ、そしてがっちりとした三脚を携えていた。聞けば、地蔵岳や黒檜山でこれまでに登ってきた山々を撮っているとのことであった。

それにしても、赤城山で眺める八ヶ岳連峰(南八ヶ岳・北八ヶ岳)の姿は優美である。眺めを邪魔する山頂の立木は南と北のバランスをとる支点と思うことにする。

 

八ヶ岳連峰の右(北側)には、浅間山と四阿山が見える。視界の良さを反映して、穗高(奥)、槍ヶ岳、北アルプスの稜線、そして鹿島槍が岳が見えた(矢印、左から)。

 

穗高と槍ヶ岳

 

 

 榛名山の特異な山容が眺めに立体感を与えている。

 

草津白根山方面

本白根山には旧火口があり、その周辺でコマクサが咲く。草津白根山には湯釜としての火口がある。渋峠は国道最高地点である。

 

 苗場山については、200 mmで撮ったものをトリミングしてみた。山頂での草紅葉は終わったのであろうか。

 

 

苗場山の右(北側)には、谷川岳が聳える。このときは山頂などに雲がかかっていた。500 mmでは肩の小屋が見えるとのことであった。なお、武能岳が三角錐型に見えることが面白い。

 

 

カシミール3Dによる山座同定

 

 

 笠ヶ岳、朝日岳、巻機山など。

 

上の山並みの右(東方向)には、武尊山、笠ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳が位置している。

 

 

赤城山は、堂々とした山容をもつ武尊山(ほたか、2158 m、百名山)の展望台でもある。この山は関越自動車道・赤城高原SAからも見える。「私は上州の山に登るときはいつも、この大きく立ちはだかっている障壁を眺めるのが楽しみであった。」(深田久弥、日本百名山、p.176、第10刷、1993、新潮社)。

カシミール3Dによる山座同定

尾瀬の山、至仏山と燧ヶ岳。

 カシミール3Dによる山座同定

燧ヶ岳と会津駒ヶ岳

 

撮影:10月24日

 

ところで、南方向では手前の山並み(奥秩父連山)に雲がかかっていたために、富士山は見えなかった。そこで、2007年に撮った画像をアップする。このときは、関東平野(群馬県・埼玉県)での家並みが実にくっきりと見えた。その後、これほどまでに平野部がはっきりとしている展望に、わたくしは出会っていない。

 

 

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追記

最高峰の黒檜山での展望について:「黒檜山での大展望」

 

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画像追加など: 2021年10月20日

 

 


今日の昼景と夕景、2016年11月

2016-11-01 | 山を眺める

初冠雪の浅間山

 

日没後の浅間山

 

日没直前での光芒(天使の梯子)。右の山(テーブル型)は荒船山である。

 

早朝から降っていた雨が10時頃に止むと、上空は澄みわたった青空となった。12時頃にいつもの展望台に向かうと、山頂が部分的に雪化粧をしている浅間山がはっきりと視界に入ってきた。ちなみに、昨年の部分的初冠雪は11月15日である。

ところで、夕刻になると、西の空に雲が多くなった。わたくしは再び展望台に向かった。雲間から光芒が現れることを期待したからだ。展望台で出会った光芒の景色は期待を超えるものであった。

それぞれの詳細については後日に。

 

撮影、11月1日12時頃、17時頃。白葉峠付近にて(群馬県桐生市)。