こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

フジ(藤)と新緑の共演

2023-04-30 | 

東側の山並みにおいてヤマザクラ(山桜)と新緑の共演が終わると、西側の山並みでフジ(藤)と新緑の共演がはじまる。今年は、近所の人達との挨拶にそのことが添えられたほどまでに、新緑を背景とするフジの彩りが印象的であった。

 

 

 

 

 

 

フジのつる(蔓)は左巻き(反時計回り)である(矢印)。同属のヤマフジのそれは右巻き(時計回り)である(根平邦人、「左と右」で自然界をきる、三共出版、1995)。ヤマフジは近畿地方以西の中国・四国・九州に分布している(岡山理科大学・生物地球学部・生物地球学科(総合情報学部・生物地球システム学科)HP)。

フジのつるを右巻きとする説明もある。「フジ(ノダフジ)のつるは右巻き(上から見て時計回り)であり、ヤマフジは左回りなので区別がつきます。(原文引用)」(みんなの趣味の園芸、NHK出版 HP)。

 

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花房をクローズアップしてみた(新葉が日差しで輝いたために、花房が浮き出るように撮ることで今年は苦闘したが)。

 

 

 

4月16日〜、桐生市にて

 

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お口直しの画像は、拙宅でツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)からの木漏れ日を浴びるサクラソウ「南京小桜」である。

 

余談ながら、Google翻訳では、「口直し」の英訳が「removing a bad taste」であった(苦笑)。

 

 

 


急に天気が回復して現れた光景 

2023-04-28 | 

朝から雨が降り暗い雰囲気が漂っているようなとき、天気が回復する過程での場面が山並みの上に現れることを、いつも当方は期待する。アップした画像は、一作日夕刻、急に天気が回復したときの光景である。

雨が止んで、西方向の厚い雲が切れると、低い高度からの日差しが山並みを覆う霧雲を照らし出した。一昔以上前のことであったが、濃い霧で覆われた谷川岳の尾根で突然にも視界が開けたときに出会った場面を思い出しながら、当方はシャッターボタンを押した。

 

26日午後5時半過ぎにて

市街地と山腹は日陰に入っていた。

 

 

 

 

午後6時頃の光景である

 

桐生川で余韻を味わってみた(午後6時半過ぎ)

 

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4月26日、桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)

 

 

 


里山での新緑、雲、そして青空

2023-04-27 | 朝景

今週に入ってから、散策路で視界に入る自然の彩りが日毎に変化している。その果実として、深い色を帯びはじめた山並みでの若葉、穏やかな形の白雲、そして春霞から解き放されたような青空の組み合わせが、この時季ならではの落ち着いた景色を生みだしている。

 

今朝は、前日の雨で瑞々しさを取り戻した若葉とゆっくりと流れる綿雲が、透明な青空のもとで朝日を浴びた。

 

 

 

4月27日午前7時頃

 

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このときは、青葉の世界に負けじとのように、レンズ状など珍しい形の雲が浮かんだ。

 

4月17日午前7時頃

 

城山(361m)に雲が影を落とした。

 

4月16日午前11時頃

 

 


今春での彩り(その3) さわやかな天気のもとで(2023年)

2023-04-23 | 雑感

天気に関して「さわやかな天気」との予報用語がある(気象庁HP 、予報用語、2023年4月現在)。この用語は「原則として夏期や冬期には用いない。秋に移動性高気圧におおわれるなどして、空気が乾燥し気温も快適な晴天の場合に用いることが多い。」と説明されている。さて、当地では昨日と今日において、最高気温は19℃、最小湿度は20% (午後2-3時頃)と、空気が乾燥し気温も快適な晴天が続いた。一作日では、最高気温が全国観測値ランキングで順位2にランクされたにもかかわらずである。

この2日間、「さわやかな天気」のもとでの景色を、同じようなアングルで撮ってみた。

 

今日(23日、午後2時頃)

 

青空、さまざまな方向に広がる巻雲、深緑色を帯びた山並みの組み合わせ

 

 

 

 

 

昨日(22日午後3時頃)

 

 

 

このときは、典型的な雲形に分類できないような形の雲が流れてきた。

 

 

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一作日(21日)において(群馬県内の6市町村がランキングに入っている)

 

(伊勢崎市と桐生市は隣接している)

 

 

 


今春での彩り(その2)、新緑で覆われた里山(2023年)

2023-04-20 | 雑感

山で囲まれ川が流れる半盆地状区域に住んでいる者として、カメラを持たずして歩き回ると後悔する季節が到来した。当地においても気温が平年にくらべて高いために、山並みでの彩りは日毎に変化している。先月下旬まで目立っていた天然林での枯れ色は完全に消え去り、天然林での新緑と人工林での深緑がこの時季ならでは彩りを創り出している。とくに、前日の雨で潤った緑葉が青空に映える景色は、思わず何十回かシャッターボタンを押してしまうほど美しいと当方は思っている。

街中に迫り出している里山として、城山(361 m、山頂に桐生城址)は格好の撮影対象である。当方は毎朝この山を眺めてから自分なりの日課を始めている。アップした画像は、先月27日から今月19日の間に撮ったものである。

 

4月19日

バリエーションの富んだ色合いを、山肌が帯びている

左奥の山頂は鳴神山(981 m)である

 

青空に映える山城址(桐生城)での新緑。ソメイヨシノの群れは青葉姿に変化している

 

4月10日(1)(萌葱色が目立つ)

 

4月10日(2)

 

月10日(3)(奥の山は1,100 mクラスである)

 

月6日(ソメイヨシノが咲いてから、10日後での色合いである)

 

3月27日(山と川でのソメイヨシノの共演)

 

 

ー 桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)ー

 

 


今年の桜、 桐生川と城山でのソメイヨシノの彩り (2023年)

2023-04-10 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川で咲くソメイヨシノと川沿いの山で咲くそれとのコラボレーションは、川沿いを散策する人々に、この時季ならではの安らぎを与える風物詩である。今年は開花が早まり僅かの間にどちらも葉桜の状態に変化したが、青空に雲が流れる天気のもとでコラボレーションをゆっくりと眺めるチャンスが、先月末にあった。

 

 

流れの奥に、ソメイヨシノのコラボレーション

 

 

 

 

 

今月6日には、満月とサクラのコラボレーションを東屋でビールを飲みながら満喫したかったが。

 

 

 

 

 

 

 

下流側での風景から

 

 

ー 3月31日、桐生川(中流域)にて ー

 

 


今春でもっとも美しく撮れた花粉光環(2023年)

2023-04-07 | 
スギやヒノキの花粉を忌み嫌っているが、これらの花粉による大気光学現象「花粉光環」に、当方はレンズをたびたび向けている。 ある成書「嫌われものほど美しい(ナタリー・アンジェ著、相原真理子訳、草思社)」での思いに共感しているからだ。今年は「十年の一度」と言われているほど、多くのスギやヒノキの花粉が飛散している。そして、気象条件が整うと、思わずレンズを向けたくなるような花粉光環が現れている。
 
先月中旬、前日にかなり雨が降った朝、その時季にしては稀なほどの透明な青空に太陽が輝いた。そこで、待ってましたとばかりに、太陽を建物で隠す位置で太陽の方向にレンズを向けた。画像は露出(マニュアル)をマイナス側に設定して撮った結果である。
 

 

カメラのディスプレイに現れた光環の彩りは、これまでに撮った例にくらべて著しく鮮明であった。

 

 

 

 

このときは、サクラのつぼみがまだ開いていなかったが。

 

3月19日、桐生市にて。

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その後、何回か現れたが、光環の彩りは19日のときよりも淡いものであった。スギ花粉の飛散量が減り、ヒノキ花粉のそれが増えたためである。

3月20日

 

太陽光が雲で遮られたときに。花粉光環とともに彩りの濃い彩雲が現れた。

3月30日

 

4月1日にて

 

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♦ スギ花粉には球形の先端にパピラと呼ばれる突起があるので、飛散しているスギ花粉は同じ方向に並びやすい。そのため、回折による太陽光の分光(虹)は目立つようになる。一方、ヒノキ花粉では球形に突起がないので、分光による虹はスギ花粉においてよりも目立たなくなる(ウェザーニュース、2019年3月8日)。

♦ 我が国での森林面積は国土面積の62%である。スギ人工林の面積は森林面積の18%、ヒノキ人工林の面積は森林面積の10%を占めている(林野庁HP)。

♦ ニュース(朝日新聞 2023年4月6日、13版 総合4)から   ー 花粉症「ハクション議連」復活求める声 ー 「過去10年で最大量のスギ花粉の飛散が見込まれているなか、永田町では花粉症対策に取り組む機運がたかまっている。岸田文雄首相が関係閣僚会議の開催を明言し、自民党内ではかつての「ハクション議連」復活を求める声も上がり始めた。以下略 」

 

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光環の撮影では、光学ファインダーを用いないで見当を付けながら試行錯誤を重ねた。眼の損傷を避けるためである。