こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

球体を感じる太陽や月を撮ってみたい

2016-02-29 | 雑感

落日の光景を撮っていると、雲が減光フィルターになるために太陽があまり眩しくないことが時にはある。このようなとき、私は球体感を持たせるような太陽を撮ってみたくなる。ここでの画像は昨年に撮ったものである。明日からは3月、今年は未だにこうような太陽を撮る機会がない。"光陰矢の如し、.......、学成りがたし"とはけだし名言である。


このときは、太陽が雲の背後に沈んだ。

 

月にも球体感を、近所の尾根から現れるときを待って。

 

言うまでのなく。立体視感はある対象を離れた位置にある二点で同時に眺めることに起因する。

だから、どの動物にも二眼視できる仕組みが備わっているのだ。

そのことを実感したのは、自分が小学生低学年のときであった。

予期しない方向から人が放った物体の直撃を受け、私は片眼の視力を完全に失った。

突如として立体視感を失ってから体験した不自由さと出来事は筆舌に尽くせないほどである。

幸いにして、現在では両眼視に近いほどの立体視感をもっていると、主観的のみならず客感的に自覚できるようになっている。

立体視感を十分に感じる方策を、我が脳が学習してくれたのであろう。

このような体験があるためだろうか。

現在の方式のカメラによっても立体感のある画像を撮りたいとの思いに、私はしばしば駆られる。


EOS 6D、EF 200 mm F4L、焦点距離190 mmでの画像をトリミングによって拡大した。


セツブンソウ(節分草)・アラカルト、柿平にて、2016年2月

2016-02-27 | 

春の訪れを予感させるような晴天と暖かさに誘われて、私達は今日も節分草の自生地(佐野市)に向かった。日差しの暖かさによるものであろうか。花の数は前回のときにくらべてかなり増えていた。

2月27日10-11時頃にて

 

自生地では、花の群れが目立つようになった。

 


石灰岩に映る影。ここでの節分草の花(萼片)は概して大きいと言われている。


花のそばでは次の役者が待っている。節分草ガ終わると、キバナノアマナなどが咲く。


節分草の花の構造は面白い。白色のマウントは萼片であり、先端が黄色の蜜線となっているものが花弁である。


萼片、蜜線、雄しべ、雌しべの質感に感嘆して


このものでは、萼片がやや赤味を帯びている。


5枚の萼片がかなり離れている個体


間もなく3月にて、このような組み合わせは見られなくなるだろう。


デフォルメ感を楽しみながら


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花の密度は高くないが、ここでは自生地としての雰囲気が良く保たれている。



節分草分布の北限は関東地方であると言われている。柿平や星野(栃木市)は自生地の北限であろうか。

この自生地はかつて笹が密生した藪地であったとのこと。数年間かけて地元の有志によって笹が刈られたと聞く。

 


セツブンソウ(節分草)、柿平(佐野市)にて、2016年2月

2016-02-22 | 

樹林の落ち葉に囲まれて

 

 

 

節分草(キンポウゲ科セツブンソウ属)について、花の便りが届き始めた。

自生地(栃木県佐野市柿平)は落ち葉で覆われているが、目が慣れると視線は自ずと節分草に向く。

開いている花の数はまだ多くないが、今週末頃には花が目立つようになるだろうとのことだ(自生地を世話されている方の予想)。

ところで、その清楚な姿と質感を捉えようとすると、節分草は手強い被写体である。

そんなことを思いながら、私はこのものにレンズを向けてみた。


2月22日昼頃、EOS 6D、EF 100 mm F2.8(マクロ)、DPP 4。

 


朝の散策コースにて、2016年2月

2016-02-19 | 朝景

浅間山などを眺めながら

 

剣ヶ峰、浅間山、湯ノ丸山のクローズアップ

 

    桐生川、市街地、渡良瀬川(市街地中央付近)、秩父連山、西上州の山々、そして八ヶ岳連峰

 

いつもの散策コースにて(桐生市菱町金葛遊歩道)

2月11日午前9時頃


自分のような低山歩き派にとって、このような景色を眺めながらの散策は楽しい。遊歩道にはそれなりにアップダウンがある。

私は遊歩道を約4、5kg位の荷を背負って週に何回か歩く。

そのためであろうか。ヘモグロビン A1c (HbA1c)は5%を超えたことがない。

 


本日は晴天なり。2016年2月

2016-02-17 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今日の桐生川ダム(梅田湖)にて

 

 

 

 

 

 

今日は、晴天であったが、真冬のときを彷彿させるような冷たい北風が吹いた。

さて、梅田湖では、風によるさざ波が日差しを反射していた。

水辺に植えられていることや寒さが戻ってきたためでろうか。ロウバイの花は全く散りもせずの状態を保っていた。

岸辺のミツマタでは、戻ってきた寒さで蕾の膨らみがストップしているように見える。


ところで、ダム湖周辺の山肌の色付きが変わってきた。

いよいよ冬の単調な色付きが終わる時季になったかと思いたいが、私自身は杉花粉症派の一員である。

 

撮影、2月17日12時過ぎ。

EOS 6D、EF 100 mm IS USM(マクロレンズ)、RAW画像をキヤノンの付属ソフトDPP 4で現像、

PLフィルターなどは不使用。


急に暖かくなって発生した水面での霧、桐生川ダムにて、2016年2月

2016-02-16 | 桐生川ダム湖

今週日曜日は春の到来を思わせるかのように暖かかった。関東南部では春一番としての強い風が吹いたが、私達の街は春一番に縁がなかった。街が関東北部の山際にあるためだろうか。

さて、この日、雨が止んだ後の日差しで、周りが2月であることを忘れさせるほど暖かくなった。ところで、気象条件が大きく変化するとき、近くのダム湖において普段は見られないような景色が現れる。急いで準備をして、写人(私)はダム湖に向かった。


ダム湖に到着したとき、水面の一部が霧で覆われていた。そして、霧が覆う面積は広がり始めた。

 

釣り人のボートが霧で包まれている。

 

     橋を通過しようとしたドライバーは車を止めた。この有様を眺めるためであろうか。

霧は約20分後には消えた。気温が高くなってきたためである。


春一番が吹いたならば、このような風景は現れなかったはずである。

ともかく、このときに湖面で発生した霧は、水面がそれの上の大気に先んじて日差しで暖められることを暗示する。

仮に、このような現象がより大きな規模(例えば、海面)で起こると.....、シャッターボタンを押しながら写人の妄想(?)は広がる。


2月14日午前10時頃、桐生川ダム(梅田湖)にて。


逆光で見るミツマタの蕾、桐生川ダム(梅田湖)にて、2016年2月

2016-02-14 | 桐生川ダム湖

今月になってから、白色系の蕾をつけているミツマタの姿が目立つようになった。ダム湖の岸辺には、ロウバイとともにミツマタが植えられている。さて、岸辺ではロウバイの花のみならずミツマタの蕾が逆光のもとで輝いていた。そのさまは繊細にして優美に見えたので、私達は思わず足を止めてしまった。

 


蕾を覆う毛が逆光で輝いている。ミツマタはジンチョウゲ科の落葉低木である。


背景はロウバイの花である。蕾に架けられた蜘蛛の糸が野趣を添える。

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ところで、ダム湖の上流にはミツマタの群生地がある。

このときは雪が残っていたが、きょうの暖かさで雪は消えたであろう。なお、画像は順光で撮った。

 

ミツマタには、和紙の原料として以外に、新素材としての幅広い用途が期待されているセルロースナノファイバー(CNF)への道も拓かれるであろう。無粋な余談まで。

 

撮影、2月11、13日午後。桐生川上流にて。


ロウバイの花、桐生川ダム(梅田湖)にて、2016年2月

2016-02-11 | 桐生川ダム湖

梅田湖の北岸には、ロウバイが植えられている。私達は、ダム湖が日陰に入る直前に、ロウバイの香りを楽しみながら岸辺を散策した。

岸辺では、300本以上のロウバイが花を開いていた。

 



ダム湖が日陰に入る直前のときを選らんだのは、

日差しが弱くなれば背景としてのダム湖の彩りがソフトになると期待したからだ。

 

 

 市街地では花がほとんどに終わりに近づいているが、花は依然として美しい。

 

ハイキー(露出オーバー)にて。昨年の実がまだ残っている。

 

 時には逆光条件でと思って撮ってみたが。

 

逆光にて(ダム湖の西岸を囲む山に夕日が隠れる寸前に)

 

ロイバイ祭りは今週日曜日(そして先週土曜日)に開かれたとのことである。

自分達がこの地でロウバイを眺めた動機と感想として、謡曲「鞍馬天狗」から次の部分を抜粋引用してみたい。

「何々....の花、今は盛りと見え候に。.........。今日見ずは悔しからまし花盛り。咲きも残らず散りも始めず。......」

(宝生九郎、宝生流謡本、わんや書店、昭和46年)。


撮影、2月11日午後3時半頃から4時半頃

 


今週日曜日の夕景から、2016年2月

2016-02-10 | 夕景

今週日曜日夕刻、浅間山や八ヶ岳を透明感に満ちた気象条件のもとで眺めることができた。その透明感は、これらの山々が100-140 kmも離れた位置(長野県)にあることを忘れさせるほどであった。

 

 

浅間山での噴煙がはっきりと見える。

 

落日が迫るにつれて、浅間山とその周辺の彩りが濃くなる。


落日の位置は蓼科山(2520 m、長野県)付近であった

 

尾根道には東屋が建てられている。そこに置かれているノートには、展望に感動したとの感想が多く書き込まれている。

稜線部に、蓼科山(中央)と浅間山(右)が写っている。

 

 同じ東屋にて。最奥の稜線は八ヶ岳(赤岳から蓼科山)である。


トワイライトタイムでの明るさと色彩を味わいながら(下山にて)。

 

2月7日午後4-6時、桐生市金葛遊歩道(標高250-300 m)にて。


立春頃の夕景、夕焼けの彩りに魅せられて、2016年2月

2016-02-06 | 夕景

立春の頃になると、私には夕焼けハイカーとしての楽しみが増える。近所の尾根の遠望スポットで眺めると、夕日は八ヶ岳連峰に沈む。そして、夕焼けの彩りは気象条件によって多様に変化する。

 

昨日の夕景から

日中は晴天であったが、強い霞のために展望台からは連峰が全く見えなかった。

しかし、夕日が沈むにつれて、連峰のシルエットが浮かび出てきた。

逆光の効果

 

このときは、太陽に眩しさを感じることなく刻々と変化する彩りが一望できた。がほど良い減光フィルターになったからであった。

 


夕日は蓼科山(標高、2530 m)の背後に沈んだ。


蓼科山の優美なシルエットと紅色の輝き。群馬側からは独立峰として見えないことが惜しい。

蓼科山は諏訪富士とも呼ばれ、女神が住む山とも言われている(分県登山ガイ、長野県の山、山と渓谷社、2010年)。

この光景を、私はしばらく眺めていたかった。


しかし、勝手知ったる山道とは言え、トワライトタイムの時間帯で道が見えるうちに下山しなければならない。

それにしても、尾根道で垣間見る夕景はことさら美しく感じられる。


次第に、浅間山の背景(雲)も紅色に染まり始めた。左端は蓼科山である。


ちなみに、八ヶ岳と市街地の組み合わせ

 

 浅間山が見えない位置まで下山したとき、夕焼けでの輝きは浅間山方向へと移動していた(展望台に戻りたい気持ちを抑えて)。

 

往々にして、夕景は一期一会であると言われる。 しかし、再びこのような光景に出会いたいものである。

2月5日午後5ー6時、地元(桐生市)にて、望遠 70-180 mm。