こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

6月の満月(直前にて)、2021年

2021-06-27 | 月、月光彩雲

夏の満月は低く、冬の満月は高い。これは月の南中高度に関する説明のタイトルである(国立天文台ホームページ →暦Wiki →月の南中高度)。夏至の頃、冬の太陽の軌跡をたどるので、満月の高度は低くなる。波長の短い光(青系)は空気によって散乱される。結果として、低い軌道をたどる月は、高い軌道をたどる場合よりも赤く見える。

 

今月は25日午前3時頃に満月になった。当地では厚い雲に邪魔されて、満月は見えなかった。しかし、24日夜、僅かの間のことながら、満月直前の赤い月が雲の切れ間で明るく輝いた。

 

一分後、移動してきた黒い雲によって、月が輝く場面は幕引きとなった。その後、月を見るチャンスはなかった。

 

近くの尾根から、明るい月が昇った場面である。高感度(ISO感度 3500)で撮った(月については露出オーバーにしている)。

 

6月24日午後8時頃、桐生市にて。

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6月の月はストロベリームーンと呼ばれているが、これは月が赤いためではないと聞く。


昨日は、虹色の彩雲が太陽の周りに現れた(2021年6月)

2021-06-21 | 

今日は雲の多い梅雨の晴れ間らしい空模様になっている。さて、昨日午後、波状雲とうろこ雲が上空に浮かぶ時間帯があった。そして、雲が太陽の方向まで移動したとき、虹色の輪(彩雲)が太陽の周りに現れた。

彩雲では、波状雲による彩りの特徴とその範囲の広さが印象的であった(比較のために信号機(赤)を入れて撮った)。

 

彩雲は、太陽の光が雲の粒を回り込んで進むこと(回折)により発生する。波長が長い赤い光は波長の短い青い光よりも大きな角度で雲の粒(水滴)を回り込む。進行方向は光の色(波長)によって進行方向が変わるので、色が分かれて(分光)、虹が見えるようになる。 「気象庁ホームページから部分的に引用(一部加筆)」。

 

 

これらの画像は肉眼で直視できない光景である。撮影では、絞りf値を16-18と大きくし(広角レンズ)、ファインダーの直視などは避けた。

 

 

ディスプレーに現れた彩雲を、印象派の画人達はどのように描くであろうか。自然からのプレゼントは美しく変化に富んでいる。

 

 

昨日の彩雲は、関東各地で見られたとのことである(ウェザーニュース「お天気ニュース」、6月20日)。

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北東方向では、高層雲や中層雲が浮かんでいた。そして、夕刻、これらの雲は夕日で赤く染まった。

 

 

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撮影、6月20日午後、桐生市にて。


雨に濡れて、ネジバナなど、2021年6月

2021-06-19 | 

関東も梅雨入りとのことにて、今日も色彩感の乏しい一日であった。それでも、庭で雨に濡れたネジバナ、キレンゲショウマ、レンゲショウマなどが、生き生きと各々の存在感を示していた。

ネジバナ(捩花、ラン科ネジバナ属、別名モジズリ)

 

朝日を浴びるときまで、開花してほしくないと思っていたが。

 

 

キレンゲショウマ(黄蓮華升麻、ユキノシタ科キレンゲショウマ属)の蕾も膨らみはじめた。

 

レンゲショウマ(蓮華升麻、キンポウゲ科レンゲショウマ属)。

 

霧が立ち上る風景から。

 

 

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6月19日、桐生市にて。

 


梅雨入り前での透明な青空、2021年6月

2021-06-11 | 

今週は晴れて暑い日が続いている。そして、天気予報では「関東甲信では記録的に遅い梅雨入りの可能性も」との表現が見られはじめた(tenki.jp、6月11日)。

 

さて、昨日、当地では雲がほとんど浮かんでいない時間帯があった。そのときの青空は、カメラのセンサーの汚れが気になるほど透明であった。

 

「五月晴れ」。「五月(さつき)」は旧暦の呼び名であり、現在の暦では6月頃になると、聞いている。

 

平年ならば、この状態は「梅雨の晴れ間」ということなる。しかし、今年は梅雨入りが遅れている。

 

他の日での空模様である。

 

波状雲とひつじ雲(前記事の続きとして)。

 

山頂の標高は約300 mである。

 

尾根筋は、浅間山、八ヶ岳連峰、奥秩父連山の展望台である。

 

自然の芸術に目を奪われて。少し歩いては立ち止まり、そしてシャッターボタンを押す、これを繰り返した。

 

堤防の手入れが行き届いている(定期的な草刈りなど)。ここではヒガンバナなどが咲く。

 

時に応じて、朝日や月が山頂から昇る。

 

6月6-11日、桐生市にて。


波状雲とひつじ雲で覆われた景色を眺めながら、2021年6月

2021-06-07 | 

昨日、天候回復後、上空が波状雲とうろこ雲で覆われた。その広がりは手持ちの広角レンズではフォローできないほどであった。

 

 

 

 

波状雲やひつじ雲(高度5000 -7000 m)は、大気の状態が不安定であることを示すといわれている。

 

 

ひつじ雲が背後からの日差しで輝くときを待って。

 

 

 

 

6月6日午後4-5時頃、桐生川沿いにて(桐生市)。

EOS 6D、17-40 mm F4L。

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今日、当地での最高気温は31℃ であった。関東地方の梅雨入り平年日は6月7日とのこと、今年はいつ頃になるだろか。

 

 


山並みで立ち上る霧と霧雲が朝日に染まって、2021年6月

2021-06-01 | 朝景

前夜に雨が降ると、風が吹かなければ翌朝、周囲の山並みで霧が立ち上る。これは自分達の街において見慣れた気象現象である。さて、昨夜の空模様は雷鳴と雨音が室内まで大きく響いてくるほどであった。そこで、早起きは三文の徳とばかりに、わたくしはザックにカメラを入れて、午前4時過ぎから散策を始めた。なお、日の出の時刻は4時30分頃であった。

 

朝日が昇る方向にて(午前4時40分頃)。

 

次第に、山並みで立ち昇った霧と霧雲が朝日に染まりはじめた。中央の低山は山城跡がある城山(361 m)である。

 

一期一会の光景から。霧と霧雲がこれほどまでに朝日に染まる光景に出会ったのは、今回が初めてであった。

 

朝日が昇るにつれて、朝焼けは淡い色合いになり、霧が城山全体を覆った。

 

 

 

午前5時頃にて。

 

 

「余談」当方のステイホーム作戦は、散歩範囲の場所で空を見上げ雲による景色の変化を楽しむことである。 その他の外出は生活必需品の購入と定期検診に限定している。そして、処方を受け服用している漢方薬も対抗手段の一つとして有効に作用することを願っている。

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撮影、6月1日早朝、桐生市にて。

EOS 6D、EF 17-40 mm F4L、EF 70-200 mm F4L、RAW画像の現像ソフト Lightroom CC。