夏の満月は低く、冬の満月は高い。これは月の南中高度に関する説明のタイトルである(国立天文台ホームページ →暦Wiki →月の南中高度)。夏至の頃、冬の太陽の軌跡をたどるので、満月の高度は低くなる。波長の短い光(青系)は空気によって散乱される。結果として、低い軌道をたどる月は、高い軌道をたどる場合よりも赤く見える。
今月は25日午前3時頃に満月になった。当地では厚い雲に邪魔されて、満月は見えなかった。しかし、24日夜、僅かの間のことながら、満月直前の赤い月が雲の切れ間で明るく輝いた。
一分後、移動してきた黒い雲によって、月が輝く場面は幕引きとなった。その後、月を見るチャンスはなかった。
近くの尾根から、明るい月が昇った場面である。高感度(ISO感度 3500)で撮った(月については露出オーバーにしている)。
6月24日午後8時頃、桐生市にて。
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6月の月はストロベリームーンと呼ばれているが、これは月が赤いためではないと聞く。