こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

日の出を待つ(その1) ロールケーキ状雲と朝焼け 2021年8月

2021-08-31 | 

今朝、午前5時15分頃にて。

 

緊急事態宣言の適用によって不要不急の外出の自粛が求められている現在、近所の展望スポットで日の出や日の入りの光景を眺めることが多くなった。空模様の大きな変化とそれによって生み出される一期一会の構図を期待してである。ところで、自分達の街では、ときどき気圧の谷が横たわっているような構図が上空に広がる。ちなみに、街は関東平野と新潟方面まで連なる山並みの境界に位置している。

 

今朝は、ロールケーキ状雲が山並みの上空に現れ、その雲が朝日に染まって輝いた。ロールケーキ状雲は、昨夜の雷雨の影響で湿った空気が停滞しているところに冷たい風が吹き込み、気圧の谷が生まれたことによるものであろう。

 

日の出を待って(午前5時14分頃)。朝日はこの里山の山頂付近から昇る。群馬での日の出は5時14分であった。

 

ロールケーキ状の雲が北東方向に現れた(午前5時14分頃)。

 

ロールケーキ状雲が朝日で輝きはじめた(午前5時16分頃)。山並みで囲まれた街に、まだ日差は届いていない。

 

広角2枚でのパノラマにて(午前5時16分頃)。

 

午前5時17分頃にて。

 

雲形は、5分後に崩れはじめた(午前5時21分)。

 

ロールケーキ状雲は完全に消えた(午前5時40分頃)。先程の出来事が夢物語での一場面であったかのように。

 

 

撮影、8月31日、桐生市にて。


今日の入道雲、2021年8月

2021-08-27 | 

昨日から猛暑や熱中症警戒アラートなどの高温注意情報が各地で出されている。当地でも今日は、入道雲(積乱雲)が透明な青空を背景に強い日差しで輝いた。地面はかなり暑くなったが、入道雲は上州名物の熱雷をもたらすほどまで発達しなかった。熱せられて上昇する下層の空気があまり湿気を含んでいなかったためである(12-18時での湿度、50-60%)。

 

 

 

 

 

夕刻にて。

 

久し振りに、我が街の名がランキングに登場した。

 

ちなみに、昨年は8月に最高気温 40.5℃が記録された。このときは、入道雲が蒸発して生まれたような雲が現れた。

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緊急事態宣言が、20日から9月12日まで群馬県に対しても適用されている。

撮影、8月27日午後、桐生市にて。

 

 


富士山のライブカメラ映像(その7)、朝日に染まる雲(朝霧高原)、2021年8月

2021-08-21 | 富士山ライブカメラ映像

「富士五湖TV」が公開した映像から(8月20日午前5時過ぎにて)

ネットワークシステムと撮影機材の進化により、各地から魅力に満ちたライブカメラ映像がインターネットで公開されるようになってきた。「富士五湖TV」は富士山の周辺30箇所以上のビューポイントにカメラを設置している。

映像の画質にはある程度の差もあるが、ホームページにまとめられている各ビューポイントの映像を、奇跡の高峰を主役とする光景をリアルタイムで知る手段として、わたくしは楽しみに待っている。富士山を撮り続けている人々も撮影ポイントを決めるとき、映像を参考にしていると聞いたことがある。ダンロードした映像は、「富士五湖TV」(または同TVへの紹介リンク)と表記すれば個人の利用が許可されている。

これまでに、富士山にかかる笠雲や吊るし雲、二重の虹(ダブルレインボー)などの映像を記事として紹介した。今回は、一作日に公開された美しい朝焼けの映像を紹介する。

大きなつるし雲と山体にかかる雲が朝日で紅色に染まる光景、それは太陽の高度によって大きく変化した。

 

5時11分

 

5時19分

トリプルデッカー(三重)もしくはそれ以上の大きな吊るし雲が朝日に染まった。

 

5時24分

羽衣」(能・謡本)での一場面を思い浮かべる。

「天人は羽衣を着け霊裳羽衣の曲を舞い(天人の舞)、羽衣は風とともにたなびき花の袖をひる返し舞を舞った。

天人は次第に空高く舞いあがり、遂に富士の彼方の霞にまぎれて消えた。」

宝生流謡本、羽衣、わんや書店

 

広角と同時に望遠映像が公開されている(5時25分)

 

5時28分

 

 

これらの映像は自分のとって望んでも撮れない「憧れの光景」である(群馬において、富士山は気象条件が良い時にのみ遠望できる)。

もし、このような場面に出会うならば、広角から望遠にて2-300枚の画像を、生データ(RAW)で撮ることになりそうだ。

 

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ダンロードした映像(JPG)について、セキュリティーチェック、若干の画像処理(かすみの除去など)を行っている。

ホワイトバランスは撮影時設定にしている。

 

 


夕刻には一週間ぶりの青空、2021年8月

2021-08-18 | 夕景

先週後半から冷夏を想わせるような天気が昨日まで続いたが、今日は夕刻から透明な青空が見える状態になった(最高気温、29℃)。しかし、この天空での変化とは裏腹に、地上では「感染爆発」との見出しがマスコミに現れはじめた。20日から来月12日まで、群馬県が他の2県(茨城、栃木)とともに緊急事態宣言の対象地域に追加されるので、対象区域は関東全域に拡大する。

 

 

 

 

 

撮影、18日午後6時頃、桐生市にて。

 

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久し振りに、月が雲に隠されることなく夕刻から輝いた(月齢 9.5、上弦の2日後)。

午後6時頃にて

 

午後9時半頃にて

月の画像、望遠 200mm、トリミング。

 

 

 

朝日新聞「天声人語」(8月19日)の冒頭から。

先人たちの雨とのつきあいの深さがしのばれる。激しく降る雨の呼び名はいろいろあって、「甚雨(じんう)」は雨の強さが目に浮かび、「迅雨(じんう)」は急に降ってくるさまがよく分かる。「深雨(しんう)」は雨に包み込まれる感じがする▼「霖雨(りんう)となれば、何日も降り続く雨である。ここ数日は「もうたくさん」との気持ちになった方も多いのではないか。まるで2度目の梅雨が訪れたかの天候である。しかも「暴れ梅雨」のような様相で、先人も驚くに違いない▼列島に張り付いた前線は、盛夏には似つかわしくない長逗留(ながとうりゅう)となった。...........


夏の花としてのコチョウラン(胡蝶蘭)、2021年8月

2021-08-15 | 

昨年の春、花が終わった時季に入手して育ててきた、コチョウランが6月上旬に開花した。しかし、昨日夕刻から今日午後までの間に、大部分の花が突然の如くに萎れた。高温注意報が出されるまでに暑かった先週前半までの天候にもかかわらず、こちらの思いに応えて、8月15日まで、花はがんばってくれたのであろうか。

 

6月上旬にて

室内で育てきたものを、一時的ながら庭に出してみた。これらは水苔(右2鉢)あるいは鹿沼土(左1鉢)で育てている。

意図的に望む方向への花茎の誘導などを行わなかったので、花の配列は乱れている。

9鉢ほどの株を育ててみたが、開花したのは6鉢のものであった。

 

6月上旬にて(中輪系、花の大きさは6 cm程度である)

コチョウランの花が飾ってある場で、花一輪ごとに造形や色合いなどをゆっくりと眺めたことがなかった。

今回、育ててみて、わたくしはそれらの美しさを初めて意識した。

 

6月下旬にて

 

 

 

 

7月下旬にて(大輪系、花の大きさは10 cm)

 

大輪系(右)と中輪系(左)(7月下旬)

 

 

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当時、幼稚園生であったが、終戦を告げる放送を母親とともに聞いたことを覚えている。夜間空襲で防空壕などに避難することがなくなるだろうかと母親に尋ねたことも朧気ながら覚えている。終戦後、何時かは白米だけの飯を食べてみたいと親に願ったり、当時は罹ると田園区域に設けられた病舎(避病院と呼ばれていた)に隔離される赤痢、疫痢、腸チフス、発疹チフス、天然痘そして日本脳炎などの病気に恐怖を感じたり、小学校への通学路で狂犬病に罹った犬に出会ったりしたこともあった。

午後12時、黙祷を捧げた。

 

 


今日の散策コースにて、2021年8月

2021-08-09 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今日は午後4時頃、散策コースで、桐生川と市街地を囲む山並みなどに焦点を合わせてみた。バックグランドミュージックを作曲(?)するような気分になってであった。

 

今夏は、堤防を覆う雑草の伸びが早い(草刈りがされてから短期間にて)。

 

奥の山並み(1000 mクラス)は、方向によっては新潟側(越後山脈)まで連なっている。

 

 

我が街は、東ー北ー西のみならず南方向も山並みで囲まれている。南方向での山頂(茶臼山、300 m)には、UHF放送の中継所が設置されている(東京タワーからのテレビ放送では、山並みの影響でS/N比が良くない)。気象条件が整えば、茶臼山・山頂において、上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)、奥秩父連山、浅間山、八ヶ岳連峰などを一望できる。

 

このときの天候は部分的に青空が見える状態であった。

 

 

 

 

明日(火曜日)は、関東は各地で今年一番の暑さになるところが多く、内陸部では体温を上回るような危険な暑さの所があるとの予報が出されている(ウェザーニュース、9日午後16時半)。

 

8月9日、桐生川中流にて。使用レンズ、EF 50 mm F1.2L。


今日の夕景、雨が止んだ後にて、2021年8月

2021-08-08 | 夕景

午後に降りはじめた雨が止んだ後、北東方向において次第に雲が切れる空模様になった。夕刻、その方向を覆っていた薄い上層雲が夕日に染まった。台風10号の影響がなくなったためであろうか。

 

 

山並みのシルエットがはっきりと浮かび出た。山頂の標高は約300 mである。先週から今週末まで、朝日は山頂付近から昇る。

 

 

 

夕焼けが終わりに近づいたとき、雲が切れて青空が現れた。

その色彩感は、なんとかデジタルでも再現させてみたいと思ったほど、自分にとって印象的であった。

 

 

 

 

 

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8月8日午後7時頃、桐生市にて。

 


朝日に染まる上層雲、日の出前のマジックアワーにて、2021年8月

2021-08-07 | 朝景

昨日、午前4時過ぎに窓から空を見上げたとき、巻雲に見えるモノクロトーンの上層雲が、ところどころに浮かんでいた。日の出の時刻は4時54分(群馬)であった。いつものことながら、散策コースで日の出のときを待ってみた。上層雲が朝日に染まることを期待してである。散策コースは山並みで囲まれている。結果として、上空の雲のみが朝日を受ける時間帯がある。

 

広角撮影を試みたが、そのスケール感は手持ちのレンズでは捉えることができなかった。ともかく、画像は、山に囲まれた位置に立っていたからこそ見られた、マジックアワーでの光景であった。

東方向に、月齢27の月が浮かんでいた。昨日の月の出は午前2時、月の入りは午後5時頃(群馬)。

 

月齢27の月をクローズアップしてみた(望遠 200 mm、トリミング)。

月は午前5時頃に見えなくなった。

 

広角画像2枚によるパノラマ。360°撮影可能なカメラが欲しいと思った場面である。

 

このような造形と色彩は何に例えることができるだろうか。今更のことながら、自分の想像力の乏しさを実感する。この頃は、美術館や美術展から遠ざかっている(残念)。

 

時間的推移のストップを願って。これ以上は空が明るくならないで欲しいと思った光景である。

眼前の光景には、この時季にしては珍しいほどの透明感があった。

 

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8月6日午前5時前、群馬県桐生市にて。

 

 


夏空、積乱雲が浮かぶ景色、2021年8月

2021-08-02 | 

この頃、午前中から積乱雲が日差しを受けて輝くことが多くなった。アップした画像は、昨日午後4時過ぎに散策コースで出会った景色である。

 

 

 

 

 

 

 

急に黒い雲が上空に現れた。そして、雷鳴が響いてきた。

 

撮影、8月1日、群馬県桐生市(桐生川)にて。

 

「余談」

先月22日での最高気温である(京都府福知山・京都市と同じく全国第1位)。