こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今日のセツブンソウ、柿平の自生地にて(栃木県佐野市)(2019年2月)

2019-02-24 | 月、月光彩雲

いよいよセツブンソウが花を開く時季となった。このものは関東以西に分布し、山地の木陰に自生し石灰岩質の土地を好むとされている。群馬では自生の花を見ることができないが、隣の栃木県の石灰岩分布区域には自生地がある。

花としては地味な部類に入るであろうが、セツブンソウにはレンズを向ける者をしばしばとりこ(虜)にするほどの魅力が備わっている。花びら(実は萼片)などの色と質感が光の強さや方向によって微妙に変化する。

 

10センチほど伸びた茎は羽状に裂けた包葉で囲まれるが、そこから1センチほど伸びた先に白い花を開く。花の大きさは径2-3センチほどである。 この自生地での花は大きめである。

 

落ち葉が払いのけられていたスポットにて。

 

まだ開花株の密度は低いが、開いたばかりの「活きのいい」花が落ち葉の絨毯の上で陽射しを浴びていた。

 

同じ花でも、あたる光の方向が変化すろと、花びらが幾分か赤紫色を帯びる。

 

セツブンソウ・アラカルト(1)

 

 セツブンソウ・アラカルト(2)

 

セツブンソウ・アラカルト(3)

 

セツブンソウ・アラカルト(4)、日陰にて。

 

ここで、クローズアップしたのは本当の花びらだ(苦笑)。この黄色の花びらは退化して蜜腺になっている。雄しべと雌しべの色も面白い。

 

蜜腺に近づく虫を見つけて。

 

黄緑色を帯びた展開する前の花びら。このものが萼であることを暗示している。

 

 

撮影、2月24日午前。

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26日、再編集(画像の追加など)


キャンパスで咲くマンサクの花(2019年2月)

2019-02-23 | 

今月中旬から、マンサクの花が市内の大学キャンパス内で咲いている。リボンのような形の花びらをもつ花が葉にさきだって開く有様は、鮮やかな色と相俟っては、早春の息吹きを見る者に感じさせる。

陽射しを浴びて。

 

 

 

 

 

日陰での花びらの色。

 

 

 

 花が咲きはじめた頃では。

 

 

 

 

 

 花びら、萼、雄しべ(4本)、雌しべ(1本)のクローズアップ

 

 

 

ところで、マンサクにはどのような進化の過程があったのであろうか。この独特の形の花びらは多分、ロマンに満ちた経緯の賜物であるに違いない。まことに、自然がもたらす造形には神秘が満ちている。ところで、間もなく、近くの山でもマンサクの花が見られる。例えば、鳴神山(980 m)の山頂付近には、マンサクが何本か生えている。


撮影、2月7日・13・23日、桐生市にて。

 

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NHK前橋放送局「ほっとぐんま640」の「好きです。群馬」コーナーで、投稿した写真「マンサクの花」が紹介されました(2月12日放送)。

 


スーパームーンとプレスーパームーン(2019年2月)

2019-02-21 | 月、月光彩雲

自分は物好きだと幾分か自嘲しながら、2日間ほど、いつもよりは明るく輝く月にレンズを向けてみた。

スーパームーン

19日 23時50分頃。

昼間から上空は厚い雲が覆われていたが、23時頃から雲が切れて月が見えるようになった。満月は20日0時54分頃とされていたが、この奇跡的なチャンスは逃がせない。翌日を待たずに、眩し過ぎるほどまでに輝いている月に、写人はレンズを向けた。畏敬の念を込めて。

 

月面での反射光による光芒が現れることを期待してみた(露出条件や色温度を変えて)。

 

プレスーパームーン

前日は快晴にて、近場の山並みから赤味を帯びた月が昇る景色が現れた。なお、翌日は天候が良くないとの予報が出されていた。

18日17時30分頃


18日18時10分頃

 

 

撮影、17、18日、群馬県桐生市にて。


連写「アオサギ、飛び立つ」(2019年2月)

2019-02-15 | 鳥/蝶/トンボ

アオサギが飛び石の上でじっとたたずんでいた。後頭部から伸びている羽根(冠羽)が風を受けてなびいている姿は美しい。

 

一羽のアオサギが飛び立とうとした。そこで、この大型のサギが飛び立つ過程を連写してみた。

ステップ(1)羽根を広げ始める。

 

ステップ(2)風切羽根を大きく動かす(羽ばたいて、上昇力を得る)。胸の飾り羽根は後方になびいている。

 

ステップ(3)身体を伸ばして空気抵抗を減らしている

 

ステップ(4)水平飛行に移る。伸ばした首はS字状に曲げられている。これはツルなどには見られない飛行形である。

 

飛び去る姿を追って。

 

 

 


撮影、2月上旬、桐生川にて、EOS 6D、EF 70-200 mm F4L。

オートフォーカス、高速シャッター、流し撮りと走り撮り(一部)(望遠 170-190 mm)。

 


夕陽は北八ヶ岳に沈んだ(2019年2月)

2019-02-09 | 夕景

現在、当地では風花のような状態の雪が降っている。今日アップしたのは先日に撮った落日の光景である。このときは、比較的濃い霞のお蔭であまりストレスを感じることなく夕陽にレンズを向けることができた。

 

夕陽は北八ヶ岳の北横岳(2,480 m)と蓼科山(2,530 m)の間に沈んだ。

 

 

岩峰のシルエットは妙義山のそれである。

 

撮影、2月6日17時頃から。

 


マジックアワーでの彩り、霞を通して、2019年2月

2019-02-07 | 夕景

今月に入ってから、日没直後の彩りがこれまでに増して美しくなっている。昨日の空模様は小雨(朝)、曇り(日中)、そして晴れ(夕方)と大きく変化した。このような天候のとき、運が良ければ美しい日没および日没後での光景が見られる。そこで、小生は何時もの展望台に向かった。しかし、展望台から見る景色は市街地でさえも強く霞んでいるものであった。もちろん、日が沈む山並み(100 km以上遠方)はまったく見えなかった。

ところで、先週末から、その展望台から眺めるとき、夕陽は北八ヶ岳に夕陽が沈む。

17時頃になったとき、北八ヶ岳、荒船山、妙義山、浅間山などのシルエットが夕陽をバックライトにして浮き出てきた。

左から、北横岳、蓼科山、荒船山(断崖型)である。夕陽は北横岳と蓼科山の間に沈んだ。

 

日没直後(マジックアワー)にて。右端の山頂は浅間山である。期待したような彩りが眼前に広がった。この展望台からは、自動車道を使っても3-4時間を要する距離にある山並みがそのことを忘れさせるほど近くに見える。自分にとって、地形条件による錯視はありがたい効果である。ちなみに、この画像は望遠70 mmで撮ったものである。


彩りは刻々と変化した。

 


撮影、2月6日17時過ぎ。白葉峠付近(標高 300 m、桐生市)にて。


水辺の蝋梅(ロウバイ)(その2)、桐生川ダム湖、2019年1月

2019-02-01 | 桐生川・紅葉{桐生川)

画像は1月30日昼頃に撮ったものである。昨日は冷たい北風、今日は強い北西の風が吹いたが、明日は暖かくなるとの予報が出されている。ロウバイの林は花の香りで包まれるであろう。

 

 

 

 

 

湖畔において

第7回ロウバイ祭り 2月2日(土)ー2月3日(日)、午前10時〜午後3時。