いよいよセツブンソウが花を開く時季となった。このものは関東以西に分布し、山地の木陰に自生し石灰岩質の土地を好むとされている。群馬では自生の花を見ることができないが、隣の栃木県の石灰岩分布区域には自生地がある。
花としては地味な部類に入るであろうが、セツブンソウにはレンズを向ける者をしばしばとりこ(虜)にするほどの魅力が備わっている。花びら(実は萼片)などの色と質感が光の強さや方向によって微妙に変化する。
10センチほど伸びた茎は羽状に裂けた包葉で囲まれるが、そこから1センチほど伸びた先に白い花を開く。花の大きさは径2-3センチほどである。 この自生地での花は大きめである。
落ち葉が払いのけられていたスポットにて。
まだ開花株の密度は低いが、開いたばかりの「活きのいい」花が落ち葉の絨毯の上で陽射しを浴びていた。
同じ花でも、あたる光の方向が変化すろと、花びらが幾分か赤紫色を帯びる。
セツブンソウ・アラカルト(1)
セツブンソウ・アラカルト(2)
セツブンソウ・アラカルト(3)
セツブンソウ・アラカルト(4)、日陰にて。
ここで、クローズアップしたのは本当の花びらだ(苦笑)。この黄色の花びらは退化して蜜腺になっている。雄しべと雌しべの色も面白い。
蜜腺に近づく虫を見つけて。
黄緑色を帯びた展開する前の花びら。このものが萼であることを暗示している。
撮影、2月24日午前。
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26日、再編集(画像の追加など)。