こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

桐生川での紅葉 2017年(その8)、水面に見られる渦への映り込み

2017-11-29 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川での紅葉は終盤に近づいているが、渓流への映り込みはもう少し楽しめるだろう。ダム湖下流のスポットでは、被写体として実に魅力的な映り込みが現れている。とくに、水面に見られる渦においては、紅葉、黄葉、緑葉、そして青空などが、このシーズンならではの豊かな色彩の映り込みを生み出している。

今週での映り込みから

25日

緑葉の映り込みが加わっている。


青空の映り込みによって、瑠璃色の輪が現れる。

青空の映り込みがもっとも美しかった瞬間に(ブレているが)。

小さな宇宙を連想しながら。

 

モミジの紅葉が進んでいる(29日)。

太陽の高度が変わったときに現れた突然の輝き。

 

ところで、日差しが雲で遮られると、映り込みは薄くなる(25日)。 

 

*******

このスポットでのモミジの大木である。

 

撮影日、25日と29日。

EOS 6D、50D、EF 70-200 mm F4L、ホワイトバランスは太陽光、RAWで撮影、現像ソフト DPP 4(キャノン)。

 


渡良瀬川での紅葉、晩秋の高津戸峡にて 2017年11月

2017-11-26 | 渡良瀬川

渡良瀬川は、足尾(日光市、栃木)、みどり市(群馬)、桐生市(群馬)、太田市(群馬)、足利市(栃木)、佐野市(栃木)、館林市(群馬)を経て利根川に合流する一級河川である。川は足尾からみどり市まで渓谷を流れている。そして、みどり市大間々町の数百メートルの区間は高津戸峡と呼ばれている

渡良瀬川に架けられて橋(高津戸橋(県道))にて。


渓谷には遊歩道が整備されている。この日は滝の水量が多かった。

 


逆光条件での彩り。遊歩道では、随所で紅葉、滝、そして水面などの組み合わせを楽しむことができる。

 

渡良瀬川へ映り込みが面白いと思いながら、滝を撮ってみた。

 

歩道のところどころで、モミジの紅葉が美しい。とくに、水面の色との対比が印象的である。

 


高津戸峡の上流部には歩行者専用の橋(はねたき橋)が架けられている。先日の雨で広葉樹の紅葉・黄葉はかなり散ったようである。以前のは歩くと揺れる吊り橋であったと、わたくしは記憶している。


流れが緩やか部分を見つめると、ついつい紅葉・黄葉の映り込みが気になる。なお、最奥の山並みは赤城山(黒檜山)である。

 

高津戸峡の上流(国道122号の交差点そばでの橋)で、高津戸峡側(下流)を眺める。左岸の道は小平の里やカッコソウの保護地に通じている。


上流側の眺め。山側の電柱は国道122号(日光市に至る)の道筋を示している。わたらせ渓谷鉄道(桐生ー大間々ー足尾)では、列車が国道よりも谷側を走る。

 

11月24日昼頃、群馬県みどり市大間々町にて、望遠(EF 70-200 mm F4L)、ホワイトバランスは太陽光。


桐生川での紅葉 2017年(その7)、桐生川ダム下流での紅葉

2017-11-23 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川ダムの下流でもモミジの彩りが目立つようになった。今日は午後から天候が回復したが、冷たい風が吹いた。

 

 

23日午後4時頃に撮影。

 

*******

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅葉が進むと、青空と紅葉の映り込みによる相乗効果(シナジー効果)が現れるだろうか。

 

21日昼頃に撮影。


桐生川での紅葉 2017年(その6)、早瀬での青空の映り込み

2017-11-21 | 桐生川・紅葉{桐生川)

ダム湖下流でのスポットにて

この彩りに気づいたとき、わたくしはこの場をしばらく離れることができなかった。青空の映り込みが刻々と変化したからだ。

 

日差し(木漏れ日)の位置によって、彩りはかなり変化した。

 

別の位置では、渦巻き状の彩りが見える。

 

ここでの紅葉はこれからだ(見頃は今週末頃からであろう)。

 

撮影、11月21日午前、望遠、ホワイトバランスは昼光。

*******

このスポットでは、かつてこのような映り込みを撮ったことがある(2013年11月下旬)。


桐生川での紅葉 2017年(その5)、千代の淵・千代が滝にて

2017-11-18 | 

前日の雷雨で水量が増した千代の淵・千代が滝は、わたくしにとって絶好の被写体であった。紅葉のほのかな映り込み、部分的に当たる木漏れ日で浮き出る流れ、濡れて重質感に満ちた岩、体内まで響く重低音に駆り立てられて、わたくしはしばらく急流にレンズを向けた。

 

この淵と滝では、悲しい言い伝えがある(梅田地区には民話が多い)。

 

今年は台風による大雨と強風で、広葉樹の葉は散ってしまった。この画像を2013年11月に撮影した。このときは紅葉が比較的美しかったが、流れをクローズアップしたくなるほど水量は多くなかった。自然はまことに気難しい。

 

流れはかすかに虹色を帯びているようである。何度かシャッターボタンを押してみたが。

 

木漏れ日のいたずら。なぜだろうか。わたくしには、カラオケで歌いたくなる「神田川」の歌詞が浮かんでくる。

 

滝壺にて。清流ならでの色彩が木漏れ日で現れた。

 

さて、ダム湖では晩秋の装いが美しくなった。

 

 

撮影、11月16日午前(淵と滝)、17日正午頃(ダム湖)。


桐生川での紅葉 2017年(その4)、あるスポットでの映り込み

2017-11-16 | 

昨夜の雷雨による増水によって、渓流への映り込みではその魅力が一段と増したようである。このスポットでは何人かのカメラパーソンが変化に富んだ彩りにレンズを向けていた。

 

 


この位置が日陰に入っているときだけに現れる束の間の輝き。

 

 

 

 

 

*******

ところで、桐生川ダム湖では今朝の冷え込みで紅葉や黄葉が一段と目立つようになった。帰るときに(快晴)。

 

 

11月16日午前、桐生市梅田地区にて、EOS 6D、EF 100 mm 2.8L (単焦点)、ピクチュアスタイルは風景。ホワイトバランスは曇りまたは日陰(映り込み)、太陽光(ダム湖)。  


古木での紅葉、中釜戸のシダレモミジ、(フォトアルバム、2012年)

2017-11-15 | 紅葉

当地では、夜になってから雷雨になった。明日は晴れるが、冷え込みは強くなると予想されている。桐生川での中流域(桐生川ダムの下流)でも紅葉が進むかもしれない。

さて、かつて、わたくしたちは半ば唖然としてイロハモミジの古木を眺めたことがある。そのモミジは中釜戸のシダレモミジである。このものの幹や枝の形と色は実に印象的であった。

 

枝垂れているは突然変異によるものであり、樹齢は不明とのこと(いわき市のHPから)

特異的な幹と枝。

 

 

 

 

 

 

 

2012年11月下旬、福島県いわき市、雨天。ホワイトバランスは昼光。

 


桐生川での紅葉 2017年(その3)、古木での彩り

2017-11-13 | 桐生川・紅葉{桐生川)

昨日は秋晴れの日曜日、川沿いのスポットでは多くの人々が紅葉と映り込みにレンズを向けていた。紅葉に取り憑かれた者として、わたくしはダム湖の上流に向かった。最初の目当ては支流の皆沢川に生えている古木である。川を覆うかのようにせり出した太い枝の一部が折れたり、先日の強風で部分的に葉が散ったりしているが、古木の紅葉は落ち着いた色に染めあがっていた。

日差しの方向が変わるにつれて、レンズを向けたくなる場面が現れる。

 

 

 

発色を抑えて撮る。古木に鮮やかさは似合わないかもしれない

 

枝先の葉が逆光で撮れるまで待って。

 

幹が浮き出るときに。幹を覆うシダなどの黄葉が始まっている。しかし、小さな枝先での紅葉は散っている。今年は自然現象(大雨と強風)によるダメージが小さくないようである。

 

11月12日午前、桐生市梅田町にて。ホワイトバランスは太陽光。望遠(EF 70-200 mm F4L)、開放絞り。


桐生川での紅葉 2017年(その1)

2017-11-10 | 桐生川・紅葉{桐生川)

 

このところの朝夕の冷え込みで、紅葉前線は低山地帯に下りてきたようである。地元の桐生川では、ヤマモミジなどの紅葉が目を引くようになった。秋晴れでの日差しを浴びる紅葉は、彩りが鮮やかであった。

皆沢川(桐生川に流れ込む支流)にて。逆光で見る古木での紅葉は魅力に満ちている。

 

 

 

 


梅田ふるさとセンターの上流にて。

 

 


 

このスポットでの清流への映り込み。今回は高速シャッタースピードで撮ってみた。

 

 


川岸には一株のミツマタが生えている。ここでミツマタにレンズを向ける人を自分以外にいないかもしれない。

 

 ふるさとセンター付近にて。

 

なお、紅葉には葉がめくり上がり枯れかかっているものが見受けられる。先日の強風と台風のよる影響が現れているのであろうか。とくに、広葉樹では黄葉がかなり散り始めている。

撮影、11月10日午前、桐生川ダムの上流にて。ピクチャースタイルは景色、色温度は昼光色(一部、日陰)。

 


ほんりゅう(奔流)、桐生川上流にて 2017年11月

2017-11-04 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川の上流では、いつもより勢いを増した流れが大きな音を立てている。その有様はまさに奔流そのものである。台風21号と22号が接近したときの大雨で山側から流されてきた枯れ葉が道路に散らばっている。このようなとき、わたくしは落ち葉を踏みしめながら激しくも清らかな流れにレンズを向けてみたくなる。

ここでのモミジでは、色付きがこれからだ。

対岸の山からの木漏れ日で浮き出るミツマタの小さな群生地。


流れを望遠で切り取る(シャッタースピード、1/900-1/4000 秒)。

流れは岩で砕ける。


川岸ではモミジの色付きが始まったばかりである(低速なシャッタースピードにて)。


再び高速なシャッタースピードで。

川が狭い岩の間を流れるスポット(危険な箇所)で。

 

身の安全を確保してから、奔流にレンズを向ける。

 

 


11月3日午前、桐生市梅田地区(桐生川ダムの上流部)にて、EOS 6D、EF 70-200 mm F4L。

 


山城跡で進み始めたソメイヨシノの紅葉 2017年11月

2017-11-01 | 

群馬県桐生市において、城山(柄杓山、標高 361 m)は山城の跡(桐生城)として市街地から目立つ低山である。ここには、640本ほどのサクラ(ソメイヨシノ}が植えれられている(桐生市HP)。この数日間の冷え込みによるものであろう。サクラの紅葉が進み始めた。


紅葉はどこまで進むだろうか。ソメイヨシノの紅葉は落葉前のひとときであると言われている。それにしても、今年は葉の色づきが例年にくらべて濃い。

夕日は山頂付近の紅葉を強調する。



撮影、10月31日朝夕、望遠、偏光フィルター、ピクチュアスタイルは風景(昼光)。

*******

ちなみに、今春のサクラ。

夕刻にて、右奥の山頂は鳴神山(980 m)である。


山城(桐生城)は1350年に桐生国領によって築かれたと言われている。城址には堀切が遺構として残っている。