こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今月の空模様から(その1) 2023年6月

2023-06-30 | 雑感

今日も当地では朝からときどき雨が降る蒸し暑い空模様になっています。結果として今日もそうなりましたが、日の出直前そして日の入り直後のマジックアワーでの光景をと、バッターボックスに立ってみても空振り三振あるいは内野ゴロアウトで、トボトボとダッグアウトに戻るようなことを、このところ当方は何度か繰り返しています。

気象庁の速報値では、今年の関東地方での梅雨入りが6月8日になっています。梅雨明けについては当然のことながら発表されていませんが、平年では7月19日(昨年は7月23日)とのことです。ともかく、今日のような空模様は来月中旬まで続きそうです。

 

さて、梅雨入り直前でのことになりますが、タイトルの一環として、今月4日の空模様(画像)をアップしました。既に公開しました記事と重複する部分がありますことを、お許しください。

この日、「明け方」での色彩が撮り手にとって印象的でした。

午前4時10分頃から30分頃において

気象庁の「一日の時間細分の用語」において、「明け方」は午前3時から6時までとされています(気象庁HP「時に関する用語」)。

 

 

巻層雲(うす雲)が近くの山並みの彼方から届く朝日に染まりました。

 

 

 

 

輝きがさらに強くなることを期待しましたが。

 

」 午前9時頃において。この時季では珍しいほど透明な景色が現れました。長くは続きませんでしたが。

 

 

昼過ぎ」午後1時半頃において。積雲(綿雲)が面白い形で集まりました。

 

夕方」午後3時過ぎにて。積雲が巨大積雲の手前まで発達しました。

 

夜遅く」(午後11時頃にて)。薄い雲による光の輪を伴った満月が、梅雨直前に相応しい光景を生みだしました。

 

「1日の時間細分図」(気象庁ホームページ「一日の時間細分用語」から

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6月4日、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光(昼光)に設定。

 

 

 


新緑の一ノ倉沢出合で岩壁を見上げて(回想)、2012年6月

2023-06-26 | 谷川岳・草津白根山

谷川岳は群馬県と新潟県の県境に位置しています。そして、群馬県側では、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢での岩壁が独特の景観をつくりだしています。

谷から響いてくる湯桧曽川の流れの音とブナ林の緑に包まれながら、谷川岳ロープウエイ駅から舗装道路(国道291号)を50分ほど歩きますと、マチガ沢出合を経て一ノ倉沢出合に着きます。国道291号は「旧道」とも呼ばれています。

「土合から清水峠に向かって、谷川連峰の腹を縫って断続した道が見える。これが清水越えの旧道で明治18年(1885年)四ヶ年の歳月と当時の三十五万円の巨費をかけて、平均三間幅の道路が完成されたのだが、僅か二年使用しただけで、雪害のため廃道になってしまった。(深田久弥、日本百名山(谷川岳))」

 

一ノ倉沢出合にて

烏帽子岩北陵にスポットライト(雲漏れ日)があたり、北陵の新緑が浮かび上がりました。険しい岩壁の景色に圧倒されながらも、この岩壁を覆いはじめた植物のしたたかさに、わたくしたちは心を動かされました。

北陵の左側は烏帽子岩中央陵と衝立岩、北陵の右側はコップ状岩壁、9時半頃。

 

岩壁の頂きは烏帽子岩です

 

出合に備えられていました案内板から

 

4ルンゼ(本谷)と滝沢下部(望遠にて)。ルンゼは雪崩の集積で磨かれた雪氷食壁地形(岩壁)です。蛇紋岩が磨かれてつくりだされた岩壁は日差しで輝くときがあります。

 

滝沢下部での滝(落差数百メートル)の望遠画像。深く削り取られた岩壁に生えている苔類や草木の緑が鮮やかでした。

 

一ノ倉沢での険しい岩壁は剣岳、穂高岳のそれらに比肩すると言われています。しかし、登山者でなくても標高差 1,000 m の絶壁を近くで眺められることにおいて、一ノ倉沢は特異な存在です。

山陵部分は霧で覆われていましたが、人々は唖然としたような表情で岩壁を眺め上げていました。わたくしたちも同様にです。

雪渓の上を歩き、より近い位置で岩壁を眺めたくなりますが、雪渓には危険なクレバス(割れ目)が隠れている恐れがあります。

 

出合は豪雪地帯です。前年の5月に訪れたときは、除雪直後の景色が残っていました。

 

さて、滝沢の上部が雲漏れ日を受けはじめたとき、私達は感慨を覚えました。左上の稜線で、一ノ倉沢を覆っていた霧の中に、自分達のブロッケン像を見たことがあるです。

 

別のときに、稜線で1,000 m 下の出合を撮ってみました。

道路において、右上は出発点方向です。左上はさらに奥の景勝地(幽ノ沢出合、芝倉沢出合)に通じています。

そのときは、同伴者に身を託し細心の注意のもとに出合を覗きました。稜線から迫力ある姿で一ノ倉沢を撮ろうとして墜落した例があると聞いています。

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ところで、岩壁の反対側で、白毛門(1.720 m) と笠ヶ岳(1,850 m、霧の奥)を覆う新緑や沢での残雪が雲漏れ日を受けている光景も印象的でした。

 

一ノ倉沢道路適正利用推進協議会・みなかみ町観光協会の案内パンフレット(2023年版)を引用・紹介します。

 


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撮影、2012年6月11日。

RAW画像の再現像、2023年6月25日

 

 


黄緑色の花を開いているコチョウラン(胡蝶蘭)(2023年6月)

2023-06-20 | 

黄緑色の花を、居室で育てている胡蝶蘭の一株が開きはじめました。花の大きさは小輪と中輪の間くらいでしょうか。それでも、緑色系の花を開く胡蝶蘭は少ないと聞いていますので、今年の結果は期待以上のものかなと自画自賛しています。ともかく、常日頃、花の時期が終わりそうだとか終わったものをワンコインで手に入れて育ていますことから、何か宝物を得たような気分で、花を眺めています。

 

室外では色の彩度が上がりますので、花はよりみずみずしくなります。

撮影では、ピクチャースタイルはポートレート、ホワイトバランスは太陽光に設定しています。

 

ラン科の花の構造です(花弁(ペタル)、萼片(セパル)、唇弁(リップ)、ずい柱)。開いているものはすべて花びら(花弁)であるように見えますが、ペタルの数はセパルのそれよりも少ないとのことです。

ずい柱(雄しべと雌しべの合体)はラン科の植物以外には見られない器官です。ずい柱の先端(奥)には花粉の塊(花粉塊)があります。リップには、花粉媒介者(ポリネーター)を花粉塊に導くための仕掛け(形と色)が用意されています。ランは実にしたたかな植物です。

ところで、地球上の植物、約27万種の1/4を、ラン科、キク科、マメ科、イネ科が占めています。「種類が多い熱帯地帯なら雑草10種とれば1本はラン科の植物という感じでしょうか(趣味の園芸、2021年3月号、NHK出版、原文引用)」。

 

全体像です。花茎は短く葉がつややかでありませんので、花が一際引き立っています。

根が鉢の外に出ていますが、これはいささかズボラで育てているためです。

 

今年はつぼみから花まで生長した個数が少ない結果になりましたので、いまから来年はと思っています。

 

画像は一昨年に開いた花です。黄緑色を帯びていますが、その色は今年のものにくらべて薄い状態でした(20年7月下旬)。今年と一作年の花は、同じような条件(室外、日陰、時刻、RAWモード)で撮りました。RAW画像は同一の条件で現像しました。

一作年では、もしかすると、この胡蝶蘭は緑色系の色素を吸収させながら育てられたものかなと想像していました。そうならば、今年はより淡い色の花が咲くはずです。花期終了後、色素を入れずに植え換えたからです。

 

花が緑色を帯びるのは、花弁や萼に緑色の色素(クロロフィル)が含まれているからです。多くの花では、クロロフィルが花の成長過程で消失します。このものが残っていますと、アントシアニンと呼ばれる色素などによる鮮やかな色が濁るからです。濁った色の花は花粉媒介者に目立ちませんので、受粉の機会が減ることになります。結果として、そのような花を開く植物は自然界から消滅するとのことです(農研機構ホームページ)。

クロロフィルの含有量がアントシアニンのそれにくらべてかなり多ければ、あまり濁っていない緑色系の花が咲くことになります。今年の花は人為的操作(たとえば、遺伝子操作)を経ない例の一つになるだろうとの思いを抱きながら、来年に向けて、当方は取らぬ狸の皮算用をしています。

 

 


日の入り後のマジックアワー、その彩り、梅雨の晴れ間にて(2023年6月)

2023-06-17 | 夕景

昨日から天候が回復し、梅雨時とは思えないような透明な空が広がっている。昨夕は強めの風が吹き、それまで浮かんでいた雲がほとんど消えたが、日の入り後のマッジクアワーではグラデーションの彩りが印象的であった。

 

堤防上の遊歩道で、ときどき犬を散歩させている人々に出会ったが、犬を同伴しないでカメラをぶら下げて歩いているのはわたくしだけであった。

 

夕焼けを背景として、関東平野を隔てて(100 km以上)西方向に位置する奥秩父連山(2,000 mクラス)がはっきりと見えるようになった。

 

暗くなりはじめた空と夕焼けによる彩り、そして金星

欲を言えば、空にもう少し濁りがなければと思うが、今は梅雨時である。風が吹いているために、蚊に邪魔されることはなかった。

 

 

 

 

 

通常の状態に戻った学舎にエールを送る

 

 

ー16日午後7時半頃、桐生市、桐生川にて。ホワイトバランスは曇天に設定 ー

 

追記

今日は午後から雲一つ浮かんでいない空模様が夕刻まで続いたにもかかわず、昨夕でのようなマジックアワーでの彩りは現れていない。そして、灯りを持たなければ堤防を歩けないほど周囲が暗くなっている。空は雲で覆われていないが。17日午後7時半頃。

 


周囲の山並みが朝霧に包まれて、梅雨の晴れ間に(2023年6月)

2023-06-14 | 朝景

関東地方に対しても梅雨入りとの気象情報が出された。連日、上空は厚い雲で覆われているが、ときには雲が切れて思わぬ景色が現れる。昨日では、午前6時頃から梅雨の晴れ間を思わせるような空模様が1時間ほど続いた。

 

 

周囲の山並みでは、雨で濡れた山肌が日差しで温められると、濃い霧が立ちのぼる。これは、何度見ても見飽きない梅雨の晴れ間にふさわしい風景である。

 

 

色彩の乏しい厚い雲で覆われるこの時季、雲間に見える青空はひときわ美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後は、典型的な梅雨の空模様が今日まで続いている。

 

ー13日午前6−7時、ホワイトバランスは太陽光に設定した ー


ツツジで彩られた漢拏山(ハルラサン、할라산、済州島、韓国)に登って(回想)

2023-06-12 | 旅(国外)
 
6月に入りますと、この山で眺めた美しい景色を思い出します。あるとき、済州島でハルラサン(漢拏山、1,950 m)に登る機会がありました。漢拏山には幾つかの登山路がありますが、わたくしたちはもっとも距離が短い霊室(ヨンシル)登山コースを往復しました。韓国の知人達から、このコースでの景観は素晴らしいとアドバイスを受けたからでした。
 
 
 
漢拏山、搭乗機が着陸する前にて
 
 
漢拏山とかつての寄生火山(側火山)
 
 
 
 
登山路入口(1,280 m)にて
 
 
 
山頂にまでは行けませんが、コースの距離は3.2 km 、登りでの標高差は約 450 m です。
 
 
 
このときは、たびたびの日曜出勤、ときには徹夜勤務との状態から解き放されましたことをきっかけとして、近所の山、鳴神山(980 m、登りの標高差 500 m)に、花のシーズンでは週1、2回登っていましたので、距離と標高差に対して抵抗感をもちませんでした。
 
 
コースでの案内(野生ラン)から。 「Take a close look at there!(そこをよく見て!)」。おおらかですね。わたくしは国内でこのような案内を見たことがありません。しばしば、「花は撮るものにして、盗るべからず」との注意書きには出会いますが。
 
 
 
 
案内図左から、カモメラン(鴎蘭、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)、クモキリソウ(雲切り草、ラン科クモキリソウ属の多年草)、オニノヤガラ(鬼の矢柄、ラン科オニノヤガラ属の多年草)、アケボノシュスラン(曙繻子蘭、ラン科シュスラン属の多年草)。
アケボノシュスランのシノニム(分類学上での異名)に...Makino との名があります。オニノヤガラは葉緑素を持たず、光合成を行わない腐生植物です。
 
 
 
登りはじめて間もなく、見事な柱状節理による岩壁が視界に入りました。
 
 
 
 
 
 
コースは良く整備されていましたが、風が強く吹いていましたので、ときにはロープに身を寄せて待避しました。
 
 
 
標高1,500 m付近から、霊室コースの核心部を歩くことになります。
 
 
 
ときどき霧雨が降る不順な天候のために、案内図にあるような全景を眺めることはできせんでしたが、この眺めでの雰囲気に感動を覚えはじめました。
 
 
登ってきた道を振り返って見ますと。 案内板に描かれた Bolle Oreum(寄生火山)は濃い霧に隠れていましたが。
 
 
 
覚えはじめたと書きましたのは、この箇所より高い位置で、群生しているゲンカイツツジで彩られた景色に出会ったからです。
 
 
雨で濡れた花々は一際色濃く見えました。
 
 
柱状節理による岩壁のそばで、ゲンカイツツジが花の盛りのときを迎えていました。
 
 
 
彩りの美しさに誘われて、わたくしたちは登山路の崖側を歩きました。横風に注意しながら。
 
 
 
火山活動に起因する奇岩も多く見られました。
 
 
 
ゲンカイツツジの群れの彼方に、かなり霞んでいましたが、岩峰が見えます。
 
 
 
 
ゲンカイツツジと岩峰とのコラボレーションにつきましては、たかさんのブログ「たかたかのトレッキング、漢拏山」をご覧ください。
 
避難所に向かうコースにて
 
 
 
 
 
わたくしたちは、避難所で小休止してから往路と同じコースで戻ることにしました。午後から登り始めましたが、16時までに登山口に戻ることを管理事務所から求められていました。
 
 
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ラン類には出会いませんでしたが、一見、多肉植物に思える植物を見かけました。
 
 
ノアザミの一種と思われますが、漢拏山の植物を紹介しているホームページ(韓国国立公園案内)に、このような姿のものはリストアップされていませんでした。
 
 
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つぎの画像は、わたくしたちがいまだに忘れられない漢拏山からの嬉しいプレゼントです。
 
帰路において、濃い霧が突然去りましたので振り向きましたところ、わたくしたちがもっとも期待していました彩りが現れました。その彩りは僅か数分間の場面でしたが。
 
一面に広がるゲンカイツツジの彩り、筆舌に尽くし難い景色でした。
 
 
 
結果として、終わり良ければすべて良しとの気分で、わたくしたちは16時前に漢拏山を離れました。
 
 
 
 
帰国便にて、このようなときに限って快晴とは(苦笑)。
 
 
 
 
「一昔前の6月上旬にて」
 
 

富士山と北岳の展望、美し森にて、2012年3月 (再投稿)

2023-06-08 | 山を眺める

美し森(1,500 m、八ヶ岳山麓、山梨県北杜市)は優れたビュースポットとして知られています。天候に恵まれますと、スポットにおいて、八ヶ岳連峰はもちろんのこと、富士山、南アルプス(赤石山脈)、金峰山など奥秩父山系を眺めることができます。この森で360度の展望を、わたくしたちは体験しました。3月29日午後。

 

美し森への途中で寄り道して。 野辺山高原・平沢峠 (1,450 m)

 

標識横に設置されていました案内図から

冠雪の山頂(画面左側)は八ヶ岳連峰の最高峰、赤岳(2,900 m)です。

 

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赤岳、北岳、甲斐駒ヶ岳がクローズアップできる場所を探しながら、わたくたちは美し森に移動しました。

 

 

 

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「美し森」

森までは、美し森駐車場から木道と木製階段を登ります(10-15分)、14時頃。

 

美し森は、標高日本第一位と第二位の山を、登山者でなくても同時に見ることができる数少ないスポットです。

富士山とともに画面右奥に北岳(3,192 m、南アルプスの最高峰)が写っています。16時頃。

 

北岳などのクローズアップ。西側の氷雪面が夕日で輝いていましたので、陰影がはっきりとしていました(16時20分頃)。

右側の岩峰は甲斐駒ヶ岳です。

甲斐駒ケ岳(2,967 m)のクローズアップ

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森から見る富士山の姿は実に端麗です。そして、日差しで輝く氷雪面がこの山の存在感を強めています(16時頃)。

富士山の前(横)の山並みにおいて、最も高く見える山頂は金ヶ岳 (1,764 m)、その左横に見える山頂は茅ヶ岳(1,704 m)とのことです。

クローズアップ、16時頃。

 氷雪面が夕日で赤く染まる時間帯まで待ちたかったのですが。帰りの所要時間(約3時間)を思い、待つことを断念しました。

 

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到着は都合で15時頃になりましたが、美し森での展望は期待以上のものでした。

 

 

昨年(2011年)では、富士山が霞の彼方になっていましたので、このあたりに見えるはずだと想像しながら額縁の前に立ちました。


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南アルプス(明石山脈)の展望(北岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山など)を追加します。

左の山頂の突起は鳳凰山・地蔵ヶ岳(2,764 m)のオベリスクであるように思えますが。

 

おわりに、帰路で出会いました赤岳などの夕景(逆光)をアップします。何時か、夕刻にこの道を辿ってみたいといまだに思っています。

 

 

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2012年4月公開。

2023年6月8日、RAW画像(保存)の再現像とアップロード。

 

 

 


今月の満月とその前後の月(2023年6月)

2023-06-06 | 月、月光彩雲

今月は3日から5日まで連続して、夜空に輝く月を追ってみました。望(満月)は4日12時45分でしたが、同日での月の出は19時25分(群馬)でした。

当地は三方向を山並みで囲まれていますので、月は発表されている時刻よりも約1時間遅れて山並みから昇ります。4日においては、夕刻から上空が雲で覆われましたので、月が昇るシーンは数分間で幕切れとなりました。

それでも、22時過ぎから何とか明るい状態で、望から10時間ほど過ぎた月を撮ることができました。肉眼ではあまり明るくない朧月に見えましたが。

4日22時40分頃

 

月が昇りはじめた場面です。直後に、月は厚い雲で隠されてしまいました(20時20分頃)

 

前日(3日)、望のときよりも17時間ほど前での月です。(19時半頃)

 

3日は、月が昇るときに、雲が山並みの上に浮かんでいませんでした。19時10分頃

月は静かに昇りました。すり足で登場するシテの如くに。

 

5日での月です(22時20分頃)

三日間でもっとも赤味を帯びた月が、山並みの上を覆う厚い雲から現れました(21時半頃)

 

 

撮影条件: 望遠  200 mm(トリミング)、ホワイトバランスは太陽光に設定。

 


日の出前のマジックアワー、その彩りに魅せられて(2023年6月)

2023-06-04 | 朝景

今朝は久し振りにマジックアワーでの彩りにレンズを向けました。一作日の強い雨で空気中の浮遊物が洗い流されたためでしょうか、空が次第に明るくなる時間帯で展開されました光景では、透明感に満ちた彩りが印象的でした。各地で発生しました線状降水帯による冠水被害を思いますと、我が身の呑気さに後ろめたさを感じましたが、日の出前のマジックアワーのとき以外には現れません青・赤紫色を基調とするグラデーションの美しさで、わたくしはしばし時の経つのを忘れました。

 

日の出の位置は山頂の左方向です(午前4時頃にて)。日の出(群馬)は午前4時25分でした。

 

 

 

北風で流れてきました薄い絹地のような雲(波状雲)が薄紅色に染まりました。このような雲による彩りとの出会いがありませんでしたら、今朝も無駄足を踏んだかと、数分前にシャッターボタンを押すことをを止めていました。先月は、夜明けどきの天気が不順でしたので何度も無駄足を踏みました。

 

 

日の出のときが迫ってきました(4時20分頃)。グラデーションの光景はこの場面の約10分後に消え去りました。

 

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午前9時頃にて

澄んだ青空、部分的に浮かぶ薄い雲、そして初夏の装いをまとった山並み。これらは、当方にとりまして何か安らぎをもらす風景です。

 

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6月4日  桐生市にて。撮影において、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)、ピクチャースタイルは風景に設定しました。

 


今週の空模様から

2023-06-01 | 

今週前半に、梅雨入り速報が昨年よりも2週間ほど早く九州から東海地方に対して出されました(気象庁HP > 各種データ・資料 > 今年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))。関東地方に対しては梅雨入り速報が出されていませんが、当地では月曜日からはっきりしない天気が続いています。

それでも、時には青空に雲が浮かぶことがありました。アップしました画像は先月30日での空模様です。朝(午前7時頃)から飛行機雲に由来する波状雲などが広がりましたが、夕刻には上空の大部分が入道雲で覆われました。

 

 

午後6時過ぎから、何か生きものを思わせるような入道雲が上空を覆いはじめました。

 

 

 

入道雲が濃い夕焼け色を帯びることを期待したのですが、そこまで達しないうちに、大部分の入道雲は去ってしまいました。

 

僅かの間でしたが、来週日曜日に望(満月)となる月が山並みの上空で輝きました。

 

しかしながら、再び黒い入道雲が上空を覆いました(午後7時頃から)。

 

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朝日を浴びる、夜明け前までの雨で濡れたキレンゲショウマ(黄蓮華升麻)(午前7時頃)

 

今年は昨年にくらべて草丈が長くなり、葉が大きくなりました(草丈 90 cm程度、葉の大きさ15 cm程度)。毎年のことながら、どこからともなく飛来し、著しい食害を与えるクロハウリムシが発生する前に、花が咲くことを期待しています。食害を受けますと、宮尾登美子氏の小説「天涯の花」に登場する、美しい花と特異な形の葉が見る影もない姿になります。