こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

窓辺で眺めた上弦の月(2022年12月)

2022-12-31 | 月、月光彩雲

昨夜は、今年最後の上弦の月が明るく輝いた。ときどき居室の窓からその月を眺めながら、書き留めてきた身辺での出来事についてのメモを読み返してみた。月齢11.46(正午)、上弦 10時21分、月の出(群馬)11時46分。

16時50分頃

 

20時30分頃

 

20時45分頃

 

23時10分頃

春や夏では、月の見え方がこのあたりからクリヤーでなくなる。

 

23時15分頃(近くの山並みに沈みはじめた)

 

23時16分頃(山並みに沈む直前にて)

 

30日、桐生市にて、望遠 200 mm(EF 70-200 mm F4L)、トリミング、ホワイトバランスはオート設定。

 

昨夜は、月のみならず、オリオン座の輝きも我が眼には印象的であった。それは、約20年間点眼薬治療を受けてきた眼において、8月に県内の大学病院で緊急的に受けた緑内障手術の結果が、順調に推移しているとの安堵感によるためかもしれない。

 

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拙ブログを訪れていただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

 

 


日の出直前の光景に魅せられて、桐生川にて(2022年12月)

2022-12-30 | 朝景

今週は朝夕での冷え込みが厳しい。この日は、夜明けの気温 -2℃ と西北西の風に寒さを感じながら、当方は川沿いを歩いた。

 

山並みの向こう側では日の出のときになったのであろうが、こちら側での日の出は遅い。

山並みの上に伸びる筋状の雲が朝日に染まりはじめた。

河川敷では草原に霜が降りていた。

 

日の出直前のマジックアワーにて

左奥の山並みは関東平野を隔てて南方向に位置する奥秩父連山(2,000 mクラス)である。

 

その山並みが朝日に染まりはじめた。

100 km以上も遠方にある連山がこれほどまでにはっきりと見えるチャンスは多くない

 

上空の波状雲が朝日で輝きはじめた。

山並みで朝日が遮られているスポットでの寒さに閉口して引き返そうと思ったが、

この光景に惹きつけられて、当方は散策を続けた。

 

 

朝日の染まる波状雲。この光景のキャッチコピーは美しい色彩、多様性、変化、そして一期一会になるだろう。

 

雲の並び方に興味を感じて。波状の温度逆転層があるためであろう。

 

間もなく朝日が昇る。

 

桐生川中流域にて(桐生市)、28日、ホワイトバランスは太陽光(昼光色)。

 


雨が止むと現れた、太陽を囲む虹色の輪(光環)(2022年12月)

2022-12-23 | 

今週、関東平野の山際に位置している当地では朝夕の冷え込みが強くなっている。昨日は、明け方から冷たい雨が降り続いた空模様が、昼頃には日差しが室内まで届く状態に変化した。

 

上空を覆っていた厚い雲が去った後、太陽の周りに虹色の輪(光環)が現れた。

 

光環のクローズアップ

 

光環からの光を浴びて、雨で濡れた瓦屋根が幾分か虹色を帯びることもあった。

 

光環は薄い雲を構成している水滴が

太陽光を曲げる(回折する)ためとして説明されている(ウェザーニュース、2020年10月)。

 

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雨が止むと、市街地周囲の山並みが濃い霧雲で包まれた。

 

霧雲が去って

 

 

多分、霧雲が去る過程で、何らかの面白い現象(虹の発生など)が見られたかもしれない。しかし、オンラインでの会合に参加したために、「二兎を追う者は一兎をも得ず」との思いに負けて、当方はその過程を追うことを諦めた(苦笑)

当地において、今日の最高気温は6℃、最低気温 2℃、西北西の風(最大風速)7m/sec、最低湿度 30%(アメダス記録)である。そして、明朝には雪が降るとの予報が出されている。

 

 


朝霧と接地逆転層による風景 (2022年12月)

2022-12-18 | 朝景

当地でも、冬型の気圧配置による強い寒気の影響を受けている。現在、冷たい風が吹き、日差しが流れる大きな雲によってしばしば遮られているので、気温は <10℃ になっている。さて、先週は、夜明け前での急な冷え込みによって午前7時過ぎまで、市街地とそれを囲む山並みが濃い霧で包まれることがあった。

 

霧で霞むサザンカの花と近くの電柱

 

霧で包まれていた尾根から昇る朝日

 

朝日で温められ、霧が消えると

 

霧が晴れはじめた頃、いつもの散策路で展望台に登ってみた。

 

山頂付近の霧は消えたが、山すその霧は残って帯状に漂った。霧の上に温度の逆転層が生まれたためである。

山頂部付近が朝日で先に温められると、日差しが届きはじめたばかりの山すそでは、

冷たく重い空気が地面付近に滞留する(接地逆転層の形成)。

 

限りなく透明に近い空、黄葉が残る山並み、山すそを漂う霧

 

初冬ならではの風景を、わたくしはしばらく見つめていた。

 

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12月14日、桐生市にて。

 

接地逆転層が生みだす風景については、この記事をもご覧いただければ幸いです。

 

 


初冠雪の赤城山(渡良瀬川にて、2022年12月)

2022-12-12 | 赤城山

赤城山が雪を被ると、自分達の街にも冬が到来したことを、わたくしは実感する。赤城山の東半分は桐生の山であるからだ(増田宏、山紫水明ー桐生の山ー、みやま文庫)。7日朝、初冠雪とのニュースを聞き市内を流れる渡良瀬川で、その姿を眺めてみた。

 

初冠雪が部分的ながら目立つ赤城山(赤城七峰)

赤城七峰: (右から)黒檜山、駒ヶ岳、長七郎山、地蔵岳、鈴ヶ岳(写っていない)、荒山、鍋割山

雪化粧は限りなく透明な青空に溶け込むようである。

 

赤城山のこのような姿は元旦に開催されるニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)のテレビ中継映像に登場する。

 

雪化粧は、黒檜山(1,828 m)、駒ヶ岳(1,685 m)、地蔵岳(1,674 m)において濃くなっている

 

 

黒檜山(赤城山での最高峰)と駒ヶ岳、そして篭山と鳥居峠

 

 

地蔵岳(山頂に無線中継所が設置されている。展望と花の山)、長七郎山、小地蔵岳(1,574 m)

右端の矢印の箇所には鳥居峠からの林道がある。林道では長七郎山山腹付近に崩落箇所がある。

 

今回は、この橋(錦桜橋(きんおうばし、269 m)の歩行者・自転車専用路で赤城山を眺めた。

専用路には展望テラスが設けられている。

市街地背後の山並み(500-700 m)において、山頂付近は木々で覆われていないが、

これは2014年4月に発生した大規模山林火災に起因している(鎮火に一週間以上を要した。焼失面積 400 ha)。

 

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7日朝、桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光)、このときはPLフィルターを用いても、その効果が認められなかった.。

 

 


今月の満月と月光彩雲(2022年12月)

2022-12-10 | 月、月光彩雲

今週は夜まで快晴の日が続いている。8日には、今年最後の満月が冷たい風が吹く夜空で輝いた。その輝きは直視すると眩し過ぎるほどであった。

 

 

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あまりにも夜空が透明感に満ちていたので、満月と雲の取り合わせに出会うとことは期待できそうもないとかと思いながら撮影をはじめた。しかし、有難いことに、幾つかの小さな雲(綿雲、積雲)が突然の如くに現れ、月の方向に流れることがあった。

 

満月、月光彩雲、そして火星(右上の光点)。月の強い光を受けて、雲は寒い夜空にふさわしい色を帯びた。

 

雲は左(西方向)から右(東方向)に流れた。

 

コールドムーンとそれによる彩雲

 

余談ながら、いわゆる「コールドムーン」は、アメリカの農業暦 において「Full  Cold  Moon」または「Full  Long  Night's  Moon」と記されている。

 

 

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「国立天文台HP」から。 この日は火星が「衝」になる。「衝」とは太陽系の天体が地球から見て、太陽とちょうど反対側になる瞬間である。太陽が沈む頃に東北東から昇って、日の出頃に北西に沈む。火星の明るさはマイナス2等である。満月と衝は地球から見た天体が太陽と反対側になるという意味で同じ現象である。

 

先月は皆既月食と天王星食が同時に起きた。そして、今月は満月と衝(火星の)が同時に進行した。これらは偶然の出来事であるけれども偶然のこともときには連続して起こることを、自然界がわたくしたちにが示す例である

 

ところで、火星は月に先行して昇り輝いた。

 

月の出(群馬)16時19分(撮影地点では、17時過ぎ)、月齢(正午)14.2

 

12月8日、桐生市にて。ホワイトバランスはオートに設定、EF 70-200 mm F4L、EOS 6D。

(月光彩雲ではISO感度 1,600、シャッター速度 1/15秒程度)

 

 

 


雨後の彩りを求めて、桐生川にて (2022年11月下旬)

2022-12-05 | 桐生川・紅葉{桐生川)

 

雨で濡れた紅葉、黄葉、そして岩が朝の日差しを浴びはじめるとき、わたくしは近くを流れる川に向かう。そして、雨後ならではの色彩で醸し出された雰囲気にゆっくりと浸かる、山で囲まれた街に住む一人として。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月下旬(朝)、桐生川にて(桐生市梅田町)、ホワイトバランスは太陽光。

 

 


虹色を帯びた飛行機雲に再び出会って (2022年12月)

2022-12-04 | 飛行機雲での彩り

 

寒気の影響によるものであろうか、先週後半から大空を貫く飛行機雲がときどき目に入いるようになった。一昨日(午前10時頃)、太陽方向に伸びる飛行機雲を見かけたので、その雲を望遠で追跡してみた。強い太陽光で雲が虹色を帯びるなどの大気光学現象を期待したからである。

画像は飛行機が太陽の方向付近を通過したときのものである。飛行機雲は機体直後から虹色を帯びている

面白いことに、機体と雲の影が太陽方向をベール状に覆っている薄い雲(巻層雲)に映っている。

機体の影がブロッケン現象として、搭乗者からは見えるだろうか。

 

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「約40秒間での変化」

太陽の方向に伸びる飛行雲(以下、雲と略記)

太陽の方向には巻層雲が浮かんでいる。

 

太陽方向に向かっている雲と機体のクローズアップ

機体は三発機(DC-10、左右の主翼下に各一発と垂直尾翼基部に一発のエンジン、貨物機)であるように見える。

機体の下部に映っている影は何によるものだろうか。

 

太陽方向付近にて。雲が虹色に染まり、機体が輝き、機体と雲の影が巻層雲にはっきりと映っている。

 

太陽の方向から離れて行く雲、機体、それらの影

 

巻層雲の中には、彩雲が現れている

 

撮影:12月2日午前10時頃、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光、望遠 200 mm(一部、トリミング)

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飛行機雲が虹色を帯びるのは、雲を構成している氷の粒によって太陽光の屈折が起こるためである。太陽が高い位置にあったので、今回のものは「環水平アーク」と呼ばれる現象の一種であるかもしれない。環水平アーク(薄雲に水平な虹色の光の帯が見える)は太陽が高い位置にあるときに起こる稀な大気光学現象である。

 

今回の例は、わたくしにとって2回目の「虹色の飛行雲」との出会いである。前回においては太陽が低い位置にあった。

(2020年10月18日午前6時45分頃)

 

 

 


昨日の朝景と夕景(2022年11月)

2022-12-01 | 朝景

雨上がりの朝(日の出とともに、霧が街を囲む山並みで立ちのぼった)

桐生との地名は「霧が多く発生する」や「キリ(桐)が多く自生している(いた)」ことに由来するといわれている。

雨で濡れた山肌の色は濃い

 

山腹に沿って霧雲が漂う風景があらわれた。何度見ても見飽きない深秋の情景である

 

霧が消えて(時季によっては、この大木の背後から日が昇り、月が昇る)

 

夕暮れ直前での空模様(興味深いことに、薄いレンズ状の雲が階段状に並んだ)

 

 

夕焼けでの光景、僅か数分間の現象であったが。

 

 

今日(12月1日)は厚い雲で覆われた空模様が朝から続いている。そして、山並みの彩りも暗い。明日からは気温がかなり低くなるとの予報が出されている。

 

撮影: 11月30日、ホワイトバランスは太陽光(夕焼けでは、曇りに設定)。