庭で育てているレンゲショウマが実を結んでいる。育て始めてから7年近くになるが、昨年まで結実することはなかった。とくに、昨年は伸び始めた新芽が季節外れの降霜でダメージを受け、花が一輪も咲かなかった。今年は順調に芽が育ち、二十輪ほどの花が開いた。現在、葉はかなり枯れているが、実は育ちつつある。
レンゲショウマは、山などの冷涼地と異なって平地においてほとんど実を結ばないと言われている。多分、今年はアリが送粉者として効果的に働いてくれたのかもしれない。
実の形と質感は花のそれらから想像できそうもない。これも進化の過程で身に付けた結果であろうか。
今年の花から(8月)。実生の苗が花が開くのは3-4年後である。
台風21号に続いて22号が近づいている。21号での強い風雨に耐えたのであるから、22号によってダメージを受けないでほしい。ちなみに、セキヤノアキチョウジでは満船飾りの花が強風で吹き飛ばされた。
なお、同じ頃に花が開いたキレンゲショウマでは、でき始めた実がクロハウリムシによって食害を受けてしまった。ところが、クロハウリムシはレンゲショウマの花に近づかなかった。レンゲショウマはキンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草であり、キレンゲショウマはシソ科キレンゲショウマ属のそれである。
キンポウゲ科の花にはしばしば有毒なアルカロイドが含まれている。そのため、レンゲショウマはクロハウリムシから嫌われたのかもしれない。
撮影、10月26日早朝。