前回の続きとして、19日に私達が出会ったダイヤモンド・サンセットの画像をアップロードする。この日は晴れていても西の空はかなり霞んでいた。そのため、展望スポットからは、サンセットの時刻が迫ってくるまで、浅間山がほとんど見えなかった。しかし、結果は「待てば海路の日和あり」となった。なお、この日のスポットは前回のものから2 kmほど北側であった。
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19日17時33分、 自宅近くの山にて(群馬県桐生市、標高300 m)。
17時42分、 山頂に夕陽が沈み始めると、山頂が浮き出てきた。このときは、霞が減光フィルターとなって、私達は眩しさを感じることなく夕陽を直視できた(霞に感謝)。漂う薄雲、夕陽、そして浅間山の姿の組み合わせ、これは余韻が残る光景であった。
17時43分、 夕陽が静かに沈んでいった。なかば唖然として、私達はこの過程を眺めた。
17時43分20秒
17時44分30秒、幻想的雰囲気が増してきた。
17時46分、サンセット終了。「入日さす 峰にたなびく 薄雲は もの思う袖に 色やまがへる」(源氏物語)。
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その1の場合を動的な(ダイナミック)ものとするならば、今回の「ダイヤモンド浅間山」は静的(スタティック)なものであろう。
かつて、国立科学博物館で開催されたダイヤモンド展(2000年9-11月)では、ダイヤモンド原石(約400カラット(80 g)以上)が、宝石化されたものとともに展示された。鋭く光るダイヤモンド(宝石)にくらべて、原石の輝きは控えめであった。しかし、原石には静かな美しさがあった。
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18時5分、日没後、面白い色の霞んだ風景が眼下に現れた。しかし、長居は無用。私達は大急ぎで下山した。
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EOS 6D、EOS EF 70-200 mm F4L IS USM、焦点距離 200-80 mm、F4.5-7、1/1250-1/100秒、ISO感度 200-1,250、手持ち撮影、RAW、現像ソフト Aperture 3。