こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

雨が止んで、2020年6月

2020-06-28 | 雑感

雨が止むと必ず濃い霧が周囲の山肌を覆う。自分達が住んでいる街の名は桐のみならず霧が多いことに由来すると聞いたことがある。

城山(山城跡)を望む

 

狭い庭にて。レンゲショウマの蕾。今年は花付きが良さそうである。

 

アジサイ(花の盛りは過ぎたが)。苗には、卑弥呼との品種名が付いていた。

 

雨が止むのを待っていたかのように開き始めた、ネジバナの花。

 

花序での捻れの方向を気にしたくなるが。ともかく、数年前から庭(植木鉢)のメンバーになったランの花である。

 

 

撮影:6月27日午後。


霧雲が流れるダム湖(その3)、桐生川ダム(梅田湖)にて、2014年11月

2020-06-24 | 桐生川ダム湖

アップした画像は、 その2の補足版である。

 

 

 

霧雲が、堰堤側から朝日で暖められている方向(上昇気流が生じている方向)へとゆっくりと流れ始めた。

 

 

 

 

ダム湖には、本流のみならず、支流(皆沢川)からも直接流れ込んでいる。堰堤からの霧雲は、本流よりも支流の谷間に移動することが多い。支流側からダム湖方向を望む。道路(県道)は隣県(栃木県)に通じている。

 

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撮影、2014年11月上旬、午前6時半頃から。桐生市梅田町にて。


霧雲が流れるダム湖(その2)、桐生川ダム(梅田湖)にて、2014年11月

2020-06-23 | 桐生川ダム湖

ある晴れた朝、霧雲が水面の上を穏やかに流れているときに現れた光景である。

 

11月頃になると谷間での朝は遅い。午前7時頃、霧雲が陽射しで睡りから醒める。

 

流れには乱れがほとんどなく、霧雲が層流として山体に沿って移動している。

 

 

朝の光は、左側から山越しに霧雲を照らし出している。

 

 

 

今年もこのような光景に出会いと思っているが、現在まで当方のささやかな努力(?)は空振りに終わっている(苦笑)。

 

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撮影、2014年11月上旬、午前7時頃。以前の記事の改稿(再現像、2020年6月23日)。

 


霧雲が流れるダム湖、桐生川ダム(梅田湖)にて、2020年6月

2020-06-22 | 桐生川ダム湖

 

 

3枚組パノラマにて

 

 

 

 

梅雨時にしては、ダムの水位が低い。撮影場所は上流側の公園(ロウバイパーク)、ロウバイとミツマタの青葉に囲まれて。

 

ダム湖の上流側(桐生川源流方向)。

 

雨が止むと、市街地で暖められて軽くなった、水蒸気を多く含む空気が、ダム湖の方向に昇ってくる。その上昇気流はダム湖の水面で冷やされて霧雲を生み出す。霧雲はダムの堰堤側から上流に向かって流れる。そして、ときには、このスポットならでの風景が生まれる。

今日も、市街地(標高100 m)の近くの谷間にある、ダム湖(標高250 m)の地形的・地理的特徴を活かした被写体選びで、夕刻のひとときを過ごした。

 

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撮影、6月22日午後5時頃、桐生川ダム湖にて(桐生市梅田町)。EOS 6D、EF 50 mm、F1.2L。ホワイトバランスは曇り。


波状雲の鮮やかな朝焼け、今朝のマジックアワーにて、2020年6月

2020-06-16 | 

波状雲(はじょううん)は、大気が波のように流れるときに生まれる。このものは、山岳地帯に発生することが多いので、山岳波とも呼ばれている。関東平野と山地の境目に、自分達は住んでいるので、この雲を目撃する機会が多い。これまで、波状雲の朝焼けや夕焼けを、記事としてアップロードしてきた。今朝は、極めて印象的な波状雲の朝焼けがマジックアワーに現れた。

午前4時半頃、上空の波状雲の朝焼けはもっとも鮮明になった。

 

草木も眠る丑三つ時が終わって、それほど経っていない時間帯である。周囲に、散策している人はいなかった。

まあ、この彩りは自分にとって「孤独のグルメ」と言うようなものになった

もっとも、ゆっくりと味わう余裕はなかったが(撮り屋の宿命として(苦笑))。

 

朝焼けが終わって(4時40分頃)。

 

午後12時頃の空模様。幾分か、早朝の出来事を暗示させる、雲の風情である。

 

波状雲は、前線や低気圧が近づいているときに発生すると言われている。事実、今夜は雷雨の空模様になっている。

撮影、6月16日

 

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お手本として、富士山ならではの波状雲の美しい夕焼け(2014年10月10日、午後5時半頃)

 

 

 

 


ドクダミ(別名、十薬(じゅうやく))に魅せられて、2020年6月

2020-06-13 | 

今年は、ドクダミ(ドクダミ科ドクダミ属の多年草)が庭で群れとなって、花を開いている。例年ならば、花が盛りになる前に刈り捨てるが、今年は「十薬(じゅうやく)」としての別名を、管理人が強く意識したからである。そして、友人から入手したヤエドクダミとフイリドクダミが、庭の定住者になったからでもある。

ヤエ(八重)との名は、花びらに見えるほう(苞)が八重の塔の形状になっていることに由来する。

このものでは、苞の一部が緑色を帯びている(いわば、先祖返りであろうか)。

フイリドクダミ(斑入りドクダミ)、別名はゴシキドクダミ(五色ドクダミ)である。

このものは、江戸時代に作出された園芸種「斑入りドクダミ」がヨーロッパに渡り、逆輸入されたものである。

日差しが当たる部分は鮮やかな赤色を帯びている。

日照(紫外線照射)で生成される活性酸素から身を守る、抗酸化色素(アントシアニン)ができるからである。

庭では、部分的に鮮やかさを出すために、半日陰の条件で育てている。

斑入りの葉とクマガイソウ(熊谷草、ラン)のそれとの対比(日陰にて)

 

マクロレンズで撮った、ノーマル版の花である。多数の小さな花が、円柱状の花序(花穂)にて密生している。

 

今年は、花序(円柱)が意外に長いような気がする。

昨年までは、このものが長くなる前に、本体を刈り取っていた(苦笑)。

 

ところで、ドクダミは抗菌性、抗カビ性の成分を含んでいる(武田薬品工業・京都薬草園ホームページ、エイザイ・くすりの博物館ホームページ)。また、そして抗ウイルス性の成分を含んでいるとの報告もある。成分の主なものは、炭素鎖の長いアルデヒド、デカノイルアセトアルデヒドである。このものが、あのドクダミ特有の臭いを放つ。

当方は、キレンゲショウマを、ドクダミの力を借りて、花を食害するクロハウリムシから守りたいと思っている。

 

ドクダミとアジサイの組み合わせも面白いかなと思って。

 

撮影、6月9,14日

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朝日新聞、天声人語(6月13日)から(抜粋・引用)。

日陰でも、いや日陰だからこそ映えるドクダミの花。それをきれいだと思ったのは、実は今年が初めてである。もしかしたら今まで、その美しくない名前の響きに心を縛られていたのかもしれない。......。ドクダミには「毒を矯(た)める、止める」の意味があり、十薬との別名も持つ。古くから薬用としてだいじにされてきた植物なのだろう。見ていると落ち着くその姿が、心の薬になってくれれば。

 


梅雨入り直前ならではの赤い月、2020年6月

2020-06-08 | 月、月光彩雲

梅雨入り直前では、大気中に水蒸気が多くなるため、昇り始め月は一段と赤く見える。月面からの青系反射光が、大気中の水蒸気によって散乱されて、地表に届き難いからである。

6月の満月はストロベリームーンとも言われているが、これは野生のイチゴが収穫の時期を迎えるからであるとされている(米国先住民の物語)。

 

当地では、悪天候に阻まれて満月(6日)を見ることができなかった。しかし、その前夜において、異様なほどまでに赤い月が、近くの尾根から昇った。

6月5日19時40分頃

 

月がもっとも赤く輝いたときに(月齢 13.7、ほぼ満月)

 

朝日新聞、天声人語(6月5日朝刊)から

赤く染まった月が熟したイチゴを思わせるせいか、ネットでは「願いがかなう」「一緒に見ると結ばれる」ともてはやされる。..........。6月の満月はあす。晴れれば、夜空に特大のいちごが拝めるかもしれない。「コロナ疲れ」を自覚するこのごろ、たまには外気に触れ、天空を見上げてみたい。だれかとでも、一人ででも。

 

余談 この夜の赤い月を(プレストロベリームーン)当方は家人と眺めた。残念ながら、ストロベリームーンそのものをを眺めることはできなかったが(苦笑)。

 

ところで、間もなく、帯状の黒い雲が横断的に月にかかった(19時45分頃)。

 

そして、月影は消えた。

 

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ちなみに、前々夜の月(6月4日19時頃)

 

 

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撮影、EOS 6D、EF70-200 mm F4L (望遠側 200 mm 、トリミング)、手持ち。

 


今朝のマジックアワーにて、梅雨入り直前での朝焼け、2020年6月

2020-06-05 | 朝景

この頃、晴れていても、周囲の山並みは霞んでいることが多い。今朝のマジックアワーでは、水蒸気の多い時季ならではの朝焼けが現れた。上空に漂っている雲と霞がソフトながらも濃い色に染まった。

マジックアワーは午前4時頃から始まった。

 

午前4時半頃、朝焼けは極に達した(パノラマ、4枚組)。

 

 

10分後にマジックアワーは終わった。その後、ソフトな色調の朝の光景が視界に広がった。

 

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今日は、夕刻まで周囲の景色が霞んでいた。

 

 

ところで、午後7時過ぎに、異様に赤い月(月齢13.4)が近くの尾根から昇った。明日は満月(ストロベリームーン)になるが、当地の天候は雨との予報が出されている。

 

 

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撮影、6月5日朝ー夕刻、桐生市にて。