こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

光芒の変化、擬ダイヤモンド浅間山にて、2015年3月

2015-03-29 | 夕景

落日の位置付近に雲が浮かんでいると、光芒の彩りや広がりが雲の状態と太陽の高度に応じて刻々と変化する。そのときの光景は、撮り損なったら後悔する、言わば一期一会の現象である。

夕日が浅間山の山頂へと沈み始めた。17時50分


直後に現れた光芒の広がり

 

雲間から夕光が漏れ、擬ダイヤモンド浅間山が始まった。17時51分

光芒で山麓が明るくなり、湯の丸山や浅間隠山が夕日を浴びて赤く輝いた。


 

 擬ダイヤモンド浅間山が終わると、束の間のことながら、光芒で彩られた光景が現れた。17時53分

 

次いで、光芒は天空に広がった。17時57分


突然、鮮やかな光芒が現れた。17時58分


 

光芒で雲が赤く染まった。そして、赤く輝いていた湯の丸山や浅間隠山はシルエットに変わった。 18時1分


光芒が完全に消えたが、雲の一部は依然として輝いていた。18時3分

 

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画像は3月23日の夕景である。


こんな景色を眺めたくて、鳴神山にて、2015年3月

2015-03-28 | 鳴神山と周辺

かつて、仕事に追われていた頃は「晴耕雨読」にならっての私的な造語「晴登雨読」に憧れることがあった。しかし、憧れが現実のものとなると、かつてのような仕事に再び追われてみたくなる。

閑話休題。この日、あまりに青空が美しかったので、私達は鳴神山(なるかみやま、980 m、群馬県桐生市)に向かった。山頂での展望を唯一の楽しみとして石ゴロゴロのルート(標高差、約500 m)を、私達(牛歩登山派)2時間ほどかけて登った。ちなみに、鳴神山は展望(360°)と花の山である。

西から北方向の眺め(広角、17 mm)

奥の雪山は、武尊山(左、日本百名山)、袈裟丸山(中央)、皇海山(右、百名山)、日光白根山(右、百名山)、太平山(右)、男体山(右、百名山)、そして女峰山(右端)である。なお、右手前はアカヤシオの蕾である。

 

 

青空を背景とする赤城山の眺めはスケールが大きく魅力的である。左端の雪山は浅間山であり、右端のそれは谷川岳である。

赤城山と浅間山の間に、榛名山と四阿山(雪山)が見える。

赤城山について、左から鍋割山、荒山、長七郎山、地蔵岳(中央)、鳥居峠、篭山、駒ヶ岳、黒檜山(最高峰、1828 m)である。

 

 

この時季、残雪の日光連山は目立つ存在である。手前の山々が緑で覆われる頃になると、雪景色は消えてしまうのが惜しい。

 

 

男体山(2486 m)を中心とする日光連山とカシミール3Dによる山座同定。

女峰山(にょほうさん、2483 m)が、その標高にもかかわらず男体山よりもかなり低く見える。これは、視点からの直線距離が違うためである。しかし、視点は嬶天下の群馬県にあるので、個人的にはこのような見え方が納得できないと、同行者(家内)に呟いてみた(余談まで)。なお、大真名子山や小真名子山は男体山の背後になる。備前楯山(日光市足尾地区)は足尾銅山発祥の山である。


左から、袈裟丸山、皇海山(台形状)、鋸山(袈裟丸山の前)、庚申山、そして日光白根山である。白根山では、冠雪の奥白根山(2578 m、関東以北の最高峰)が雪山として際立っている。


皇海山(すかいさん、2144 m)と鋸山(歯形)。鋸山では歯形が太陽光で輝くことがある。

 

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南方向(市街地、関東平野)。標高が1000 m足らずとは言え、広々とした眺めを堪能できる。

霞んでいなければ、奥には富士山や奥秩父連山、そして都内の高層建築物が見える。


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雪のない稜線の奥に見える冠雪の武尊山は、午後の日差しで眺める者を驚かすほど輝やく。


赤城山と袈裟丸山の稜線の奥には、谷川岳(連峰)が見える。

最右端で見え隠れしている冠雪の頂きは谷川岳山頂(トマノ耳)、オキノ耳、一ノ倉岳などである。最右端の鉄塔の左側はオジカ沢ノ頭(下図では避難小屋)であり、その左の冠雪の岩壁が俎、そして次の山頂が万太郎山であると同定される。



東方向。私達が山頂にいた時間帯では、筑波山などが強い霞のために見えなかった。

 


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山頂ではマンサクの花が咲いていたが、ヒメイワカガミなどは霜葉状態であった。来月中旬頃になるとアカヤシオの花で彩られるであろう。


山頂では、数名の先客が展望を楽しんでいた。また、この山の固有種であるカッコソウ(サクラソウ科)の保存活動をされている人々に出会った。

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3月26日、12-14時(山頂)。大滝口 → 山頂 (桐生岳と仁田山岳)→ 椚田峠こつなぎ橋口。杉の花粉は少ないようであった。


大滝口山頂の中間にて。この箇所の下部は林道化されているが


上の画像の上部。ここを過ぎると、悪路ではなくなる。急登を強いられるが


山頂直前にて


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EOS 6D、EF 17-40 mm F4L、EF 70-200 mm F4L、RAW。



今日の落日、擬ダイヤモンド浅間山、2015年3月

2015-03-23 | 夕景

今日の日の入りは17時55分(群馬県)であり、落日の位置は浅間山の山頂から少し北側(画面では右側)である。しかし、落日の間際、山頂にかかっていた雲の効果で、光芒が織りなす景色が現れた。この光景をダイモンモンド浅間山になぞらえて、擬ダイヤモンド浅間山ということにしたい。

 

擬ダイヤモンド浅間山、17時50分頃

 

 

ちなみに、日がまだ高いとき、浅間山の山頂は見えていた。17時頃

 

 

山頂への落日(ダイヤモンド浅間山)は昨日であると予想された。しかし、太陽はかなり上空で雲に隠れてしまった。今日は雲のために、単純ではない落日の光景が現れた。

 

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3月23日、白葉峠付近にて。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、RAW、Lightroom 5(ソフト)。

 


不思議な形の花を開くラン、ブルボフィルム・トラキアンツム近似種

2015-03-21 | 植物園

国立科学博物館・筑波実験植物園(茨城県つくば市)で開催されている「つくば蘭展」(3月15ー22日)では、同植物園の野生ランコレクションなどを含めて世界各地のラン(蘭)が展示されている。

 

第2会場(植物園の野生ランコレクション)で展示されていたランから

 

 

 

 

ランは、種子植物の中でもっとも遅れて出現したと言われている。そのため、先陣達の生存圏で生き抜くために、ランは独特の仕組みを備えている。花の美しい色や珍しい形は、花粉を運ぶ昆虫にその存在をアピールするためのものである。展示されているブルボフィルム・トラキアンツム近似種は、唖然とするほどの珍しい形の花を開いていた。

 

ちなみに、Googleで検索すると、キーワードがブルボフィルム・トラキアンツムでは約170件、同近似種では9件、Bulbophyllum  trachyanthumでは1700件、Bulbophyllum affine trachyanthumでは12000件、ヒットするに過ぎない(21日21時)。このことは、展示物が極めて珍しいランであることを示唆する。


霧のダム湖、2015年3月

2015-03-19 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川ダム(梅田湖)にて

まわりの山々の広葉樹が葉を落としている時期、霧で包まれたダム湖には陰翳の深い光景が現れる。陰翳によって生まれる静寂感を写し撮ることができるだろうか。そのような思いで、私は水面にレンズを向けた。

 

突然、ボートのエンジン音が谷間から響いてきた。

しかし、その音は甲高いものでなく、周囲の雰囲気とある程度は調和できる類であった。

 

ボートが通り過ぎ去った後に現れた水面の波模様

 

 

 

波が消えた水面への映り込みで生まれた対称性

 

撮影: 3月19日午前。


白花沈丁花(シロバナジンチョウゲ)、2015年3月

2015-03-18 | 

昨日からの暖かさに急かされたのであろう。沈丁花の白花種も花を開き始めた。白花種の魅力は、花弁(萼片)の柔らかで瑞々しい質感である。


花弁の見えるもの萼片であるためだろうか。条件によって、花の色は微妙に変化する。


光が透過すると。


蕊を浮き上がらせる。

芳香に誘引されてくる昆虫を待つために、蜘蛛の糸が張られている。


開いて間もない萼片では、朝光を受けて表面が瑞々しく輝く。


沈丁花との名は、形が丁子に香りは沈香に似ていることに由来すると聞く。このアングルで撮ってみる。


庭の白花種の高さは約60 cmである。これも実を結んだことがないので雄株であろう。沈丁花は大きくなると、突然枯れることがあると言われている。世話人としては、これ以上は大きくならないでいつまでも花を開いてほしいと思う。また、移植するときに根を傷つけると、枯れることがあるとの聞く。


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クリスマスローズなども咲き始めた。これまでが寒かったために、草丈は例年よりも低いが花の開き具合は順調である。しかし、来週には寒の戻りがあるとの予報が出されている。今月も下旬寸前となったが、相変わらず天候は不順である。


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撮影: 3月18日朝。


沈丁花、2015年3月

2015-03-17 | 

沈丁花の花が開き芳香が漂うと、庭の春が始まる。ところで、沈丁花は謎解きが面白そうな花木である。花弁と見えるものは萼片であり、花弁はない。雌雄異株であるにもかかわらず、国内で育てられているものはほとんど雄株である。


昨年夏から育ち始めた花芽が蕾へと進化して、花が開く。そのため、翌年に花が咲くかどうかは前年の夏までに決まる。

 

 朝日を浴びる花には独特の質感がある。

 


 

蕾の塊では、中心部のものに先がけて周辺のものが開花する。

 



白花種は遅れて開花する。

 

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余談。庭の沈丁花は、数年前にワンコイン(百円玉)で買った小さな苗(15 cm程度)を花を開くまでに育てたものである。今年も苦労が報われたと言いたいが、相手が自らの力で育つ過程において、私は僅かばかりサポートしただけに過ぎない(苦笑)。

 

 

 


昨日の夕景、濃い霞と雲に沈む太陽、2015年3月

2015-03-14 | 夕景

来週は、何時もの展望スポットで眺めると夕日が浅間山の山頂へと沈む。夕焼けハイカーとしては、今年もその瞬間を撮りたいと思う。しかし、春霞のためであろうか、この二、三日は晴れてもすっきりとしない空模様になっている。昨日は、夕刻になると、太陽の光が霞と雲で遮られてしまった。

 

 

浅間山や八ヶ岳連峰などのシルエットが現れる時間帯になったが。17時20分頃

 

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17時45分頃には、太陽が濃い霧と雲に沈み、夕景はインパクトに欠ける結果になった。しかし、捨てる神あれば拾う神あり。太陽が雲の背後に沈む前では、濃い霞のために陽光が眩しくなくなった。そして、現れたのは薄日による美しい光景であった。


その彩りは光路が長い夕日や朝日のそれとは一味違うものであった。

 17時30分頃

 

 17時32分頃

 

  また、沈んだ夕日が再び現れる瞬間があった。17時35分頃

 

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ところで、夕景を撮っているとき、私は大震災後に撮った落日の有様を思い出す。何日かの間、落日での太陽をはっきりと捉えることができなかった。露出条件を変えても結果は良くならなかった。そのときは、気象条件によるものだろうかと思ったり、カメラの画像センサーのトラブルを疑ったりした。何らかの原因で、太陽光が散乱 and/or 分散されたのであろうか。その後は、太陽の形をはっきりと撮れた。


  2011年3月18日17時40分頃。シルエットは剣ヶ峰(左)、浅間山(中央)、そして籠ノ登山(右)である。


昨日、浅間山を主役とする夕景に出会えなかった。しかし、太陽の形をはっきりと捉えることはできた(安堵)。なお、太陽を光学ファインダーで覗くことや焦点合わせに時間をかけることは禁物である(視力障害や画像センサーの故障を避けるため)。


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3月13日、晴れ、白葉峠(群馬・栃木県境)。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、RAW、Lightroom(現像ソフト)。

 


落月と枯木立、2015年3月上旬

2015-03-10 | 朝景

昨夜は雨の降る音がかなり大きかった。その雨で大気中の浮遊物が除かれたのであろう。今朝は、透明な青空のもとで残月が山の枯木立に沈む光景が見られた。今朝での月齢は19.1、月の入りは8時10分頃であった。ちなみに、日の出は6時頃であった。

私達が住んでいる場所の西側には落葉樹で覆われた低い山がある。曇天や雨天のときに、落葉で透けて見える冬木立を眺めると、寒さを感じ身震いしそうになる。しかし、山の枯木への落月は、この時季限定の場面である。

 

 午前7時10分頃

 

7時11分頃 

 

7時13分頃

 

7時16分頃


市街地で、日の出から1時間以上経ても残月がはっきりと見えるチャンスは多くないだろう。今日は、先月に出会った浅間山山頂への落月の場面(パール浅間山)での結末を思い起こしながら、私は残月にレンズを向けた。


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3月10日午前7時から7時20分頃。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、ISO感度 200-400、絞りf値 4.5-5.0、シャッター速度 1/1000-1/2000 秒、手持ち、焦点距離 180-190 mm 、トリミング。


今年のセツブンソウ(節分草)、柿平にて、2015年(その3)

2015-03-09 | 


雨上がり後の自生地にて

昨日の天候は、小雨(午前)から明るい曇り(午後、ときに薄日)へと変化した。アップロードした画像はそのときに撮ったものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんなことを聞いたことがある。白い花が白く見えるには花の中(細かく言うと、細胞と細胞との間隙)に含まれている空気の泡が光を散乱するためである。だから、太陽光を浴びると白さが際立つ。雨で濡れると透明感が増す。前回と今回で、日差しを浴びているときとそうでないときに、セツブンソウを撮ることができた。自分としては、条件によって異なる花(萼)の質感を写し撮ってみたかった。そんなことを思いながら、ファインダーを覗いていると、今回も前回と同様に時間が経つのをついつい忘れてしまった。


3月8日11-14時、栃木県佐野市柿平町、EOS 6D、EF 100 mm F2.8L、EF 70-200 mm F4L。



3月の夕景(その2)、浅間山の幻想的なシルエット、2015年

2015-03-06 | 夕景

季節の変わり目において、どのような落日の光景が現れるかは、落日の直前あるいは直後までわからない直視できないほど眩しく輝いている太陽が、直前には稜線の厚い雲に隠れる。一方、雲の切れ目から急に夕陽が現れることもある。おまけに、落日での気温低下によって生じる空気の対流(風)が展望スポットまで吹き上げてくる。それでも、時に出会う幻想的な夕景は、夕焼けハイカーにとって食べずにはいられないご馳走である。

 

 落日の直前の光景である。周囲の木々が吹く上げてくる風で大きく揺れ始めた。17時40分頃

(ISO感度400、シャッター速度 1/160秒、絞り f値 5、色温度 7100 K(曇りと日陰の中間))

 

赤城山の上空の雲が赤味を帯びてきた。(左から)地蔵岳(1674 m、目印は山頂の電波中継塔)、長七郎山、

小地蔵岳、鳥居峠、篭山、駒ヶ岳、黒檜山(1828 m)である。 

 

落日が終わると、背後からの赤い夕日で浅間山の輪郭が次第にはっきりとしてきた。17時45分頃

(ISO感度800、シャッター速度 1/60秒、絞り f値 4、色温度 7500 K(日陰))

 

 

赤い夕日は、草津本白根山、渋峠、横手山などのシルエットも浮かび上がらせた。17時45分頃

 

 

 さらに背景が赤く輝くときを待つ。17時48分頃

(ISO感度800、シャッター速度 1/125秒、絞り f値 4、色温度 7500 K(日陰))

 

 

 画像は、幻想的で美しいと夕焼けハイカーが思ったときのものである。

浅間山の中腹から伸びているように見える線状の輝きが印象的であった。17時49分頃。

(ISO感度800、シャッター速度 1/60秒、絞り f値 4、色温度 7500 K(日陰))

 

背景の色が薄くなり、市街地の灯りが目立つ時間帯になっても、剣ヶ峰、浅間山、榛名山などの

シルエットは視認できた。18時過ぎ。

この画像では、露出条件を明るく撮れるように設定した。(ISO感度1250、シャッター速度 1/60秒、絞り f値 4、色温度 7500 K(日陰))

 

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2月29日17時半~18時半頃

EOS 6D、EF70-200 mm F4L、手持ち撮影(風が強く吹いたために三脚は使えなかった)。


3月の夕景(その1)、浅間山と市街地、2015年

2015-03-04 | 夕景

今月になると、落日の位置は浅間山に近づく。そして、落日が終わると、バックライトを受けて浅間山が浮かび出る。これが今月に現れる夕景の真骨頂であろう。



霞は太陽光に減光フィルターである。17時40分頃




市街地で明かりが灯り始める。18時頃

浅間山の右の稜線は榛名山である。

 


落日が終わった後での光景。18時5分頃。

シルエットにおいて、(左から)剣ヶ峰、浅間山、籠ノ登山、湯の丸山、浅間隠山、榛名山など。

 

 

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3月2日、17時半~18時半、白葉峠(300 m)付近にて。

 


今年のセツブンソウ(節分草)、柿平にて、2015年(その2)

2015-03-02 | 

花のクローズアップから

節分草の可憐で清楚な姿において、花弁に見えるものは萼片である。萼片はパラボナアンテナのような形になっている。多分、太陽光を集める役割を担っているのであろう。

 

 斜め上から眺めてみると。

 

黄色のパーツは花弁が蜜線状に変化したものである。紫色のパーツは雄しべであり、中心のそれは雌しべである。

 

 

葉の形状も面白い。葉は花茎の上部に2個対生している。それぞれの葉は3葉に深裂し、さらに細裂している(山渓ハンディ図鑑、山に咲く花(増補改訂新版)、2013年)。

 

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通常、萼片は5枚であると言われているが。(余談)蜜線状の花弁の先端は2裂している。

 

萼片が純白でないもの。光を浴びると、和を思わせる色合いが美しい。萼にアントシアニン(抗酸化色素)が含まれているのであろう。


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撮影:2月29日11-13時

 


今年のセツブンソウ(節分草)、柿平にて、2015年

2015-03-01 | 

節分草が咲く時季となった。このものは石灰岩地を好むキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草である。栃木県には、石灰岩地帯多いので、節分草の自生地が何カ所かある。昨日、私達は柿平(かきだいら、佐野市)の自生地を訪れた。


柿平でのの自生地は半日陰の場所にある(画像のように、午後1時過ぎからは日陰に入る)。


花は落ち葉から顔を出すようにして開く。ここでは、自生地の雰囲気が保たれている。

 

落ち葉だらけの状況に目が慣れると、視線は自ずと花に向く。

 

透明感に満ちた花弁(萼)、形、雄しべ(紫)や蜜線(黄色)との色合い、包葉の形と質感。

これらは「白い花の節分草(日本固有種)」の魅力となっている。

 

もう少し柔らかい日差しのときに撮りたかったが。

 

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撮影: 2月29日11-13時、晴天、栃木県佐野市柿平町。駐車場あり。