先週から急に暖かくなり、異常な寒さと大雪で凍えていた我が家の狭い庭でも、春の気配が感じられるようになった。
庭の花の一番バッターは玄海ツツジ(光源氏)だ。このものでは、赤紫色の花が葉の展開に先がけて咲く。そのため、通りがかりの人から、アカヤシオやムサキヤシオツツジの花が咲いているのかと、尋ねられる。
ゲンカイツツジ(ツツジ科、ツツジ属)は、本州西部、九州、対馬、朝鮮半島などの山地に分布していると聞く。何時か、岩場などで花を開いている姿に出会いたい。
数年前に、園芸品とは言え、高さ50センチぐらいの株が近所の花屋で在庫処分品となっているのを見つけたとき、私こと花咲爺は絶対に花を咲かせてやるぞと、躊躇することなく小銭を差し出した。そして、今では三株ほどが早春の訪れを告げるまでになった。
土の酸性度を変えためであろうか。今年の花の色は、昨年のものにくらべて濃い。花の色の源であるアントシアニン(抗酸化性色素、紫外線防護作用)において、何か変化があったのかもしれない。
先日の強い風(春一番)や雨に耐えてきたのだから、しばらくは花が散らないでほしい。つぎのバッターが準備を整えるまで。
*****
ところで、先月の雪の影響でかなり遅れたが、クリスマスローズが開花した。これで、株分けをしてくれた友人に顔向けができそうだ。
*****
撮影: 朝、EOS 6D、EF 100 mm 2.8L(Macro)、EF 70-200 mm 4L、開放。