こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

庭の春、ゲンカイツツジの花、2014年3月下旬

2014-03-28 | 

先週から急に暖かくなり、異常な寒さと大雪で凍えていた我が家の狭い庭でも、春の気配が感じられるようになった。

庭の花の一番バッターは玄海ツツジ(光源氏)だ。このものでは、赤紫色の花が葉の展開に先がけて咲く。そのため、通りがかりの人から、アカヤシオやムサキヤシオツツジの花が咲いているのかと、尋ねられる。

 

Mg0333a

 

ゲンカイツツジ(ツツジ科、ツツジ属)は、本州西部、九州、対馬、朝鮮半島などの山地に分布していると聞く。何時か、岩場などで花を開いている姿に出会いたい。

数年前に、園芸品とは言え、高さ50センチぐらいの株が近所の花屋で在庫処分品となっているのを見つけたとき、私こと花咲爺は絶対に花を咲かせてやるぞと、躊躇することなく小銭を差し出した。そして、今では三株ほどが早春の訪れを告げるまでになった。

Mg0340a_3

 

土の酸性度を変えためであろうか。今年の花の色は、昨年のものにくらべて濃い。花の色の源であるアントシアニン(抗酸化性色素、紫外線防護作用)において、何か変化があったのかもしれない。

 

Mg0296a

 

先日の強い風(春一番)や雨に耐えてきたのだから、しばらくは花が散らないでほしい。つぎのバッターが準備を整えるまで。

Mg0302a

 

*****

ところで、先月の雪の影響でかなり遅れたが、クリスマスローズが開花した。これで、株分けをしてくれた友人に顔向けができそうだ。

 

Mg0346a

 

*****
撮影: 朝、EOS 6D、EF 100 mm 2.8L(Macro)、EF 70-200 mm 4L、開放。


星野のセツブンソウ、2014年3月

2014-03-27 | 

栃木県栃木市星野町にセツブンソウ(節分草)の群生地がある。今月中旬、柿平で節分草を撮った後、私達は星野に向かった。この群生地は柿平でのそれにくらべて、かなり広い。栃木市観光協会のHPでは、群生の規模が日本一であり、自生の北限であると説明されている。

撮影日、16日14-15時。

セツブンソウは元気そうであった。

Dscn2270a

 

変わり種を探してみた。これは花びら(萼片)が6枚のものだ。

Dscn2255a

 

花びら(萼片)が10枚となっている。

Dscn2276a

 

花びら(萼片)は7枚だ。

Dscn2275a

 

花びら(萼片)がほんのりと化粧(着色)をしているものがあった。

Dscn2269a



Dscn2280a



ある場所で、セリバオウレンの花が咲いていた。セイバオウレン(芹葉黄蓮、キンポウゲ科)、本州と四国に分布している。雌雄異株。

Dscn2287a

 

この群生地の節分草では、一見して変異したものが稀な存在でないようだ。このことが確かであるならば、その理由を知りたいと思う。ところで、群生地のそばに、黄色の節分草(外来種)が植えられている場所があった。このものと国内種(白花)とが交雑する可能性があるような気がする。


星野に向かうとき、minoさんと花友さんに案内をお願いした。変わり種探しでもお世話になった。多謝。

*****

 

撮影: コンパクトデジカメ Nikon Coolpix P7700、クローズアップモード。


ダイヤモンド浅間山、2014年3月下旬

2014-03-24 | 夕景

市内の浅間山展望台{白葉峠、標高300 m、群馬県(桐生市)と栃木県(足利市)との県境}は、浅間山の真東の方向にある。そのため、春分の日や秋分の日、山頂に夕陽が沈む光景が展望台で眺められる。もちろん、気象条件が整えばである。

*****
21日、墓参りを済ませた後、私は夕刻に展望台に向かった。しかし、日が沈む直前に、浅間山は雲隠れとなった。

 

Mg0412a

 

 


*****
22日は絶好の展望日和となった。17時半頃、夕陽が浅間山の山頂へと沈み始めた。コントラストが極めて強くなるダイヤモンド浅間山については、マニュアル露出/HDR(high dyabnamic range imazing)の組み合わせで撮った。予めレンズの方向を決めて置き、ファインダーを覗くことを避けた(三脚使用)。

 


<17時39分> 

太陽光が真東に立っている自分の方向に向いてきた。浅間山の右側(北側)は浅間隠山(双耳峰)や榛名山(複雑な山容)などである。

 

Mg0455a

 

 


<17時47分> 

山頂の背後に夕陽が沈み始めた。カメラのディスプレーには、肉眼で直視できないほどの輝きが現れた。

Mg0476a

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<17時49分> 

夕陽は山頂の右側(北側)にかなり沈んだ。そして、陽光が雪面で反射され始めた。

 

Mg0485a

 

 

 

 

 

ところで、展望台では、このような朝景色が眺められる(今年1月5日7時頃)。

 

Img8861a_2

 

 

カシミール3Dによる展望図。太陽の位置は3月22日夕刻に設定した。

14322a

 


<17時50分> 

 

肉眼で直視できるほどまで夕陽が沈んだとき、山頂の右側(北側)が突然にも輝き始めた。そして、あたかも太陽のコロナが雪面を這っているかのような光景が現れた。

 

Mg0486aajpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<18時51分>

Mg0487a

 

 

 

 

 

 

 

<18時7分>

ダイヤモンド浅間山の時は過ぎた。ダイヤモンドは炭素原子が特別な形でならぶと生まれる。ふっと、そんなことを思い出しながら、トワイライトタイムでの眺めにレンズを向けた。

Mg0509a

 


*****

展望台では、拙ブログにコメントを寄せてくださっている「飛躍」さんと偶然にも出会った。同好の士と共にダイヤモンド浅間山を撮影できたことは、私にとってたいへん嬉しいことであった。

*****

EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、HDR  カメラ内蔵/JPG、画像処理 Apple Aperture 3.5。

 

 

 


セツブンソウあり、友との出会いあり、2014年3月中旬

2014-03-18 | 

今週日曜日(16日)、私達は佐野市(栃木県)柿平町の節分草(セツブンソウ)自生地に向かった。ホストコンピュータの判断でナビが指示してきた最速優先ルートは、先月の雪が路肩などに残っている山道をドライブするものであった。しかし、私達はこの指示を素直を受け入れた。柿平で、チャンスを逃すことなく、minoさん・花友さんにお会いしたかったからだ。地元の山(鳴神山、標高980 m、群馬県桐生市)で、minoさん達に偶然お会いしてから友として、私達はminoさんのブログ「花の詩山の詩」を愛読している。

3月中旬となっても、セツブンソウの花は勢いを保っていた。しかし、自生地は最近まで雪に埋もれていた。そのためだろうか、花と草丈は例年にくらべて小振りであった。

 

*****

 

ここでは、日向で枯れ落ち葉に囲まれているものと日陰で雑草の緑に囲まれているものに、私と家内はレンズを向けた。午前10-12時頃。

 

Mg0211a

 

 


雑草の緑を背景として。花(萼片)の大きさは2 cm、草丈は7-9 cmであった。

Mg0222a


萼片は5個と言われている。しかし、必ず例外はある。画像は花びら状(萼片)の部分が6個となっている変異株と通常株とのコラボだ。

Mg0243a


群れが緑に包まれると、枯れ落ち葉に囲まれる場合とは異なった雰囲気と色彩感があらわれる。

Mg0247a

 

 



花びらは黄色の丸い頭状の部分で密線状(2裂)となっている(山渓ハンディ図鑑、山に咲く花、増補改訂新版、2013年)。それではと、花びらが緑色を帯びていたり、数が多くなっていたりする個体を、私達は探してみた。

Mg0204a

*****

 

この組み合わせが気に入って、家内が撮った画像(コンパクトカメラにて)。レンズ交換でのサポーターが今後は撮り手に徹すると言い始めることを恐れる。見せかけの亭主関白は、この日で終わりかも(苦笑)。

 

Dscn2247a_2

 

*****

この日、自生地は訪れた人々で賑わっていた。ところで、地元の人からつぎのことを聞いた。この地はかつて笹で密に覆われていた。カタクリの里をでもと思い笹刈りをしたら、セツブンソウが群生していることに気付いた。そして、自生地が荒れないように、毎年10月頃に笹刈りが行われる。

 

Mg0198a

 

 

 


*****

昼食後、minoさん達の案内で、私達は別のセツブンソウ群生地(星野)に向かった。花と山で知り合った友との尽きることない語らいによって、私達は季節感をリセットすることができた。

当日のことについて、詳しくはminoさんのブログをご覧いただきたい。

*****

EOS 6D, EF 100 mm(Macro) 2.8L, EF 70-200 mm 4L;  Nikon Coolpix P7700 (Scene Mode).