カッコソウの保全管理地では、クマガイソウの小さな群れが植栽されている。管理地はクマガイソウにとって居心地が良い場所となっているのであろう。花や葉がいきいきとした姿で、群れは木漏れ日を浴びていた。
ところで、一株のクマガイソウでは、一本の茎に2つの花が開いていた。このタイプのものは「双頭花」と言われている。
Googleで検索すると、「クマガイソウ」のみのキーワードでは、134,000件ほどがヒットする。しかし、「クマガイソウ 双頭花」をキーワードにすると、ヒット数は僅かに605件である(27日において)。このことは「双頭花のクマガイソウ」がたいへん珍しいものであることを物語る。ところで、一本の茎から2つの花が開く珍しいハス(蓮)は、「双頭蓮」と呼ばれお目出度いものであるとされている。
木漏れ日を浴びるクマガイソウ(花と蕾)。
双頭花の出現は成長過程での突然変異で花芽が二つに割れて起こる現象であるとも聞く。ここでの双頭花が突然変異によるものならば、来年も双頭花のクマガイソウを見ることができるだろう。さらに、地下茎によるクローン増殖は起こるであろうか。
4月22日午前、群馬県みどり市小平(岩穴)おいて。
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この画像はシュンラン(春蘭)での双頭花である。