今日は朝から日差しがない蒸し暑い天気が続いています。ところで、気温がかなり高いときは、温められて上昇した空気層が上空で冷やされて、「雄大積雲(入道雲)」が生まれ、そして入道雲は「積乱雲」に変化します。今日はアップしました画像は、その過程が短い時間(分単位)で進行した例です(10日夕方)。
このときは、雄大積雲の上に珍しい形の雲が現れました。この雲は、その形から「頭巾雲」と呼ばれ、活発な上昇気流によって雄大積雲の上部まで持ち上げられた空気層が急冷されて生まれます。
このときは空模様の変化を散策路で追跡してみました。
16時25分、急に山並みの上空が黒い雲で覆われました。雷雨の到来を恐れて避難しなければと思っているうちに、雲が切れはじめました。
16時29分、黒い雲は完全に消えて青空が現れましたが、大きな雲のかたまり(雄大積雲)ができはじめました。
16時30分、雄大積雲の上部にベールのような雲が現れました。その雲はゆっくりと回転しているように見えました。
16時31分、ベール状の雲が頭巾の形に変化しました。「頭巾雲」の出現です。
ネット検索では、この頭巾雲が美しい彩雲に変化した例をヒットできますが、わたくしはそのような現象に出会ったことがありません。
この頭巾雲では、さらに発達する気配が見られました。
16時37分、しかし、頭巾雲が消えて、「積乱雲」が現れました。通常ですと、このあと、わたくしたちのところでは雷雨が到来します。
17時50分、どうしたことか、積乱雲が消えはじめました。観測者がほっとしたときの画像です。
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17時55分、もっとも、他の方向では、何かが起こりそうな気配を感じさせる積乱雲が夕日を浴びていました。
18時1分、積乱雲のまわりに筒状の雲が現れました。これは上昇気流がまだ収まっていないことを示しています。
呑気なことながら、レンズを向けている者として、積乱雲が夕日に染まる光景を期待したのですが、この後、上空は低い雲で覆われました。
7月10日、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光。