三方を山で囲まれた地で上空を眺めていると、青空をカンバスとして描いているような雲が浮かぶ光景に出会うことがある。先週は、そのような例として、山並みの上空に発生した雲が吊し雲型のレンズ雲に変化する過程を追ってみた。
最終的に現れた光景。吊るし雲の他に高度の異なる数種の波状雲が夕陽に染まっている(2枚組パノラマにて)。
この時季、午後5時頃になると、周囲の山並みは日陰部分に入る。
吊るし雲のクローズアップ
波状を思わせる構造が部分的に現れている。
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以下は、吊るし雲が生まれたときの経時変化である(30分間)。
上空の気流が波状に流れているためであろう。細かい波状構造をもつ雲が生まれた。
3層型に変化しはじめた
吊るし雲型のレンズ雲が現れてきた。
吊るし雲と呼ばれるレンズ雲は、富士山のライブカメラ映像にしばしば登場する。しかし、標高が高くない山に現れることは珍しいと言われている。事実、このときまで、当方も近くの山並み(250-1100 m)の上空で、このような形のレンズ雲を見たことがなかった。
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1月27日午後5時頃、桐生市にて。