こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

早くも花粉光環の出現(2月)

2024-02-26 | 
今日は、早くもスギ花粉が飛散していることを知らせるシグナルとして、花粉光環が現れた。

光環と彩雲






花粉によると思われる光芒(矢印)


毎年のことながら、スギとヒノキ花粉によるアレルギー症状に悩まされる者(自分)にとって、来月中旬まで我慢を強いられる時季が到来した (>_<)。でも、花粉によって現れるこの時季ならではの美しい光環、彩雲、光芒には出会いたい (^o^)。

ところで、花粉症と食物アレルギーの関係にも注意しなければならないことを知り(たとえば、藤田医科大学HP > 医学部、アレルギー疾患対策医療学講座「花粉症と食物アレルギー、Q&A」)、幾分か焦りを感じはじめた。内陸部に住んでいるにもかかわらず寒さを苦手とする者として、暖かくなることを歓迎したいが.... 

*****

26日午後3時頃、桐生市にて

追加:水平方向に伸びる光芒、そして昨日よりは薄い光環、27日午前9時頃




赤城山、長い層雲で包まれて(2月)

2024-02-25 | 山を眺める
昨日は、何時か撮ってみたい思っていた景色に出会った。明るくなりはじめて、前夜の小雪による山並みでの雪化粧が視界に飛び込んできたとき、市内を流れる渡良瀬川で「赤城山」を撮りたいとの衝動に、わたくしは駆られた。路面がところどころで凍結していたので、その状態がなくなる時間帯を待って目的地に向かった。
 
 
河川敷で眺めた赤城山
高さ1,000 m から1,300 m ゾーンの山体を包む層雲(長さは約 12 km )、層雲上に姿を現す冠雪の山頂、上空に伸びる帯状の薄い雲、そして穏やか色合いの青空。これらが、見事にマッチしてこの時季ならではの美しい景色を構成している。
 
 
層雲が長く伸びていることは、高さ1,500 m付近に温度での逆転層が生じていることを物語っている。

 

日本人は大ていふるさとの山を持っている。山の大小遠近はあっても、ふるさとの守護神のような山を持っている。そしてその山を眺めながら育ち、成人としてふるさとを離れても、その山の姿は心に残っている。どんなに世相が変わっても、その山だけは昔のままで、あたたかく帰郷の人を迎えてくれる。(深田久弥、「日本百名山」、新潮社、1991年)

赤城山は、縁あって定住した桐生を第二の故郷としているわたくしにとって「ふるさとの山」である。渡良瀬川の流れと市街地中心部の彼方に悠然と構えている山容に、わたくしは安心感を与えるバックボーンを想い抱き、惹かれる。赤城山を構成する黒檜山(最高峰)から鍋割山に至る稜線において、どの山頂も穏やかにどっしりとしてその存在を示している。そして、国内で富士山に次いで広い裾野も視界に入ってくる(以前の記事を部分的に引用)。

 
眺められる「赤城山の範囲」 (地図の出典)「国土地理院」https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
 
 
 
部分的クローズアップ 
(左から)荒山(1,572 m)、雲の右側に地蔵岳(1,673 m)、長七郎山、小黒檜山、篭山(僅かに写っている)、駒ヶ岳、黒檜山(最高峰、1,828 m)
 
 
 
 「100 mほど先の橋」と「20 km 以上離れた赤城山」との距離を、望遠(300 mm)で圧縮してみた。余談ながら、橋には融雪剤(塩化カルシウム)がまかれていた。
 
 駒ヶ岳と黒檜山に焦点を合わせて
 
 
地蔵岳に焦点を合わせて
 
 
 
約1時間後、赤城山は見馴れた姿に戻った。
日差しで山腹が暖めれたためであろう。層雲の大部分が消え去った。
 
 
 
 市街地奥の山並みでの雪化粧(橋の歩道にて)
 
 
 
 
 
*****
撮影:2月24日午前8時半頃から、桐生市、渡良瀬川にて
 
 
 

午後のフクジュソウ(福寿草)(2月)

2024-02-21 | 
この花が山中の枯れ木立のそばで咲いている姿を見ずして春を迎えると、大事な忘れ物をしたような気分になる。フクジュソウ(福寿草)は、わたくしにとってそのような花である。今年も、山道での残雪と凍結に神経質になってアプローチしたスポットで、小さな群れながらも、花々が午後の日差しで輝いていた。
 
 
 
花では、蜜や花粉を餌とするヒラタアブ(ハエ目ヒラタアブ科)が活発に動き回っていた。それではと、蕊(しべ)とアブの両方にマクロレンズの焦点が合う瞬間を待ってみた。
 
 
 
花々をこのようなアングルで観ることに、わたくしは惹かれている。花びらの彩り、白飛びを起こさせるほどまで日差しを反射する光沢(金属光沢)、花びら裏側の質感。福寿草ならではの特徴を意識できるからだ。
 
 
 
福寿草家族のごとくかたまれり 福田蓼汀 (花の大歳事記、角川書店)」
残念ながら、コロナ禍以来、このような発想は避けられてきた。先月に最終回が放送されたイタリア発の医療ドラマ「doc 2 明日へのカルテ」(NHKG、日曜日午後11時)においても、「コロナ流行以前では.......」との会話がしばしば医療スタッフ間でなされていた。「家族のごとくかたまれり」との比喩が以前のようにまで復活するのは、いつ頃になるだろうか。
 
 
 
 
 
 
午後の日差しが山並みで遮られた直後にて
 
 
 
 
フクジュソウ(福寿草、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草)
これまでフクジュソウとされていたものは、現在4種類に分類されている。フクジュソウ、ミチノクフクジュソウ(東北から九州、朝鮮半島、中国)、キタミフクジュソウ(北海道北東部、中国、シベリア東部)、シコクフクジュソウ(四国と九州の一部)。園芸種としては「福寿海(フクジュカイ)、秩父紅(チチブベニ)など(「みんなの趣味の園芸」NHK出版HP」から)




久し振りの早朝散策、桐生川沿いにて(2月)

2024-02-20 | 桐生川・紅葉{桐生川)
今朝は、5月並みの気温になるとの予報の元気づけられて、日の出前からの散策をしてみた。前夜からの小雨が止み、気温11℃、湿度97%(午前5時半頃、アメダス観測値)との気象データから、上空に残る雲が濃い朝焼け色を帯びて、周囲の山並みで霧が立ち昇るの風景を期待したからだ。
 
歩きはじめて間もなくふと上空を見上げたとき、飛行雲が積雲(綿雲)の切れ間で静かに伸びていることに気づいた。望遠レンズを急いでセットして飛行機雲を追った。かつてのときにように虹色を帯びる現象は見られなかったが、日の出前に眺めた雲と機体の彩りは美しく印象的であった。
 
 
 

周囲と雲が織りなす光景は期待したほどではなかった。まあこんなときをもあるさと思いながら、シャッターボタンを押した(午前6時過ぎ、日の出 6時27分(群馬))。
 
 
 
 
 
 
 
ところで、当地の最高気温は24℃(午後1時、アメダス観測値)であった。アップした画像は昼頃に撮ったものである。
 
 
 
 
 
 
 
予報によれば、明日は1月並みの寒さに逆戻りするだろうとのこと。今日の暖かさに誘われて芽を出しはじめたサクラソウ(南京小桜、江戸時代に創り出された現存する最古のサクラソウ園芸種)が大きな気温変化に耐えることを、当方は願っている。



湖畔のロウバイ、その香りに包まれて(桐生川ダム湖、2月)

2024-02-09 | 桐生川ダム湖
午後のひととき、桐生川ダム湖・梅田ロウバイパーク(梅田台緑地公園に隣接)で、ロウバイ(蝋梅)の香りに包まれてみた。花は6−8分咲きであろうか。パーク内では人々が三々五々に散策していた。
 

ロウバイとミツマタ(蕾、左)の共演
 
 
 ダム湖を囲む山並みには数日前に降った雪が残っている。

 
 
 
 園内に漂っている芳香はラン(蘭)のそれを想わせる。


 
青空を背景とする花に惹かれて


 
 
午後の日差しが山並みで隠される前に(逆光にて)
 

 
*****
ロウバイ(蝋梅):ロウバイ科の落葉性低木、原産地は中国である。このものは1,600年代に中国から朝鮮を経て渡来した。観賞用として植栽されているが、野生のものはない。名前の由来については、蝋細工に似た花がウメ(梅)と同じ頃に咲くの名付けられたとの説と朧月(陰暦十二月)に咲くウメとの説がある。しかし、前者のほうが正しいようである花の大歳事記、角川書店

パークに植えられているロウバイは、花弁の内側と外側が黄色系の色彩を帯びているソシンロウバイ(素心ロウバイ)である。
ソシンロウバイはロウバイの変種である(花の大歳事記、角川書店)。

*****


ダム湖でのたたずまい(午後3時頃)
 
 
 
9日午後3時頃、桐生市梅田町5丁目にて。
この時間帯において、道路端(ところどころに残雪)を除いて、走行路はドライな状態であった。なお、ダム湖手前のトンネル内およびトンネル出口(とくに、ダム湖側)では慎重な運転が求められる。


*****
この記事では、画像が見られない状態になっていましたので、再現像の画像をアップし、修正いたしまた。2024-2-16

日の出後に撮った下弦の月(2月)

2024-02-05 | 月、月光彩雲
先月は夜明け前に今年初めての満月(望)を撮った。ところが、半月(上弦と下弦)は撮れなかった。ちなみに、半月になった日時は、1月4日午後12時20分(下弦、月の入り(群馬) 午前11時24分)、1月18日午後12時53分(上弦、月の出(群馬)午前11時3分)であった。

今月では、3日午前8時18分に月は下弦になったが、月の出(群馬)は午前6時18分、日の出(群馬)は午前6時44分であった。それではと朝のひととき、下弦の月にレンズを向けた

画像は同日午前8時10分頃に、庭のサザンカ越しに撮ったものである。望遠200 mm(トリミング)。








下弦の月(撮影、午前8時15分)



*****
ところで、話は逸れるが、昨年11月20日に撮った半月(上弦)の画像をアップする。このときは、地球照(地球からの反射)が肉眼でも見えるほどはっきりとしていた。同時に、月光彩雲が光景に彩りを添えていた。


上弦の月(午後7時50分)
月の明るさに露出を合わせると、地球照と彩雲は写らない。ヒトの視覚でのダイナミックレンジがいかに優れているかを実感させられながら撮影




*****
現在の降雪状況(6日午後9時20分)