こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

偕楽園で梅の花を再び撮る、2011年3月11日

2011-03-16 | 公園・庭園

東北関東大震災での被害の深刻さのために、ブログの更新を躊躇していた。しかし、地震直後、偕楽園から帰るとき、水戸市内で人々の暖かい心遣いに出会った。感謝の意を込めて、偕楽園で地震が起きる前に撮った画像をアップロードする。



幹で一輪の蕾が花を開こうとしている(八重冬至)

2011年3月11日

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八重の集まりを探してみる(水心橋)

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清楚な花が静かに開いている(月影)

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花には気品が漂う。蕾の彩りが美しい(月宮殿)

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花びらが退化しているためか、この花に視線を向ける人は少ない(麗懸梅(てっけんばい))

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透明感のある花に、枝の影が映る(実生野梅)

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魅力的な開き始めの姿と彩り(内裏)

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一つの木で、色の異なる花の集まり(思いのまま)

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思いのまま

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「思いのまま」(東門付近)をじっくりと眺めているとき、地面が揺れ始めた。その後の激しい揺れで、園内は騒然となった。

 


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追記

偕楽園では、竹林の風情も見事だ(梅は八重冬至)。

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震災からの復興を祈念します。

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偕楽園にいたときに地震、2011年3月11日

2011-03-13 | 公園・庭園

梅の花が八分咲きとのことにて、私達夫婦は再び水戸偕楽園を訪れた。幾種類かの花を撮り終わったので、私達は出口に向かった。

突然、地面がゆっくりと揺れ始めた。次いで、激しく地面は揺れた。周辺の木々も大きく揺れ始めた。

激しい揺れで、私達は平衡感覚が失われたようになった。園内には大勢の人々がいたが、座り込んだり、

ショックのためか倒れた方々もいた。

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偕楽園東門付近にて。土煙があがった。門のそばにある店で、屋根瓦が落下したためであった。

2011年3月11日14時49分

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11日15時17分

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梅林付近の園内は、一部を除いて被害を受けなかったようであった。

11日15時38分

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しかし、JR常磐線側の崖付近の園内通路には、ひび割れが生じていた。

11日15時3分

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南門と観桜橋との間にて。観桜橋は、駐車場と園とを結ぶJR常磐線の跨線橋(歩道)だ。

11日15時29分

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園周辺の通路では、液状化現象が生じたと思われるような箇所があった。

ここでは、偕楽園であることを示す柱が傾き、水が溢れていた。

11日15時33分

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観桜橋エレベーター乗り口付近では、かなりの歪みが生じていた。橋は通行止めとなっていた。

11日15時35分

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観桜橋を通ることができないので、私達は西門から園を出て、県道水戸・岩間線を通り駐車場に向かった。

県道の常磐線跨線橋(偕楽園西側)では、道路と鉄橋との間のジョイント部分で段差が生じていた。

また、道路には、ひびが入っていた。

11日15時53分

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東北関東大震災では、お見舞い申し上げます。

 

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追記

北関東自動車道は通行止めになった。私達は水戸から桐生(群馬県)まで国道50号線を利用して帰宅した。

茨城県内で、不通箇所(迂回)とそれに伴う激しい渋滞があった。

結局、偕楽園駐車場を発ってから約6時間半後、自宅に着いた(距離、約100 km)。

途中、多くの交差点で、停電のために信号機が作動していなかった。


帰路で見た夕焼けの雲

11日17時30分

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大洗に住んでいる義兄夫婦に、電話が一度だけ通じたが、その後は全く電話が通じなかった(14日に携帯電話で連絡ができるようになった)。緊急災害用ショートメールで、山形に住んでいる子供は無事であることを知った。



自宅の食器戸棚の中で約1/3の食器が割れた。市内(桐生)では、屋根瓦のずれ、外壁の落下などの被害があった(震度6弱)。ところで、ガソリンの販売量制限が行われ始めた。

 

 


偕楽園で梅の香りに包まれて、2011年2月(その2)

2011-03-04 | 公園・庭園

前の記事では、六名木の花を中心とする花を紹介した。今日は、六名木の花ではないが、自分達が美しいと思った花の画像をアップロードする。

ところで、水戸の梅まつりのパンフレットに、「水戸の梅花道(ばいかどう)」として、梅を深く観賞するためのお点前が紹介されている。そのお点前について、自分達の振る舞いを自己採点してみた。

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「その一、 門前で居ずまいを正し、心を静める。」 不合格。一刻も早く駐車場から園内へと急いだから。

「その二、 朝露の残る園内に足を踏み入れる。」 不合格。園内に入ったのは11時頃であった。

      しかし、当日の朝は霧が漂っていため、11時を過ぎても、花にはしっとり感が残っていた。


「その三、 梅林の全体をゆっくり目で追う。そして、木立の小道を歩き,,,,,,,。」 合格。

      11時から約5時間、園内で花見をしていた。

「その四、 枝先に目を落とし、一輪一輪を愛でる。百品種のじつに美しい表情を見極める。」 

      

合否の判定は、画像(その1からその8)に委ねることにしよう。


画像 その1

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画像 その2

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画像 その3

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画像 その4

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画像 その5

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画像 その6

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画像 その7

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画像 その8

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「水戸の梅花道(ばいかどう)」において、「その五 古木を探す。....優雅な曲線を描く幹、黒く輝く樹肌....で、時の流れ、生の鼓動に出会える。」  

これには合格できたかもしれない。私達は、古木を探しながら時間をかけてゆっくりと園内を歩き回ったのだから。


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ところで、私達は古木での捻れに興味を持ってしまった。樹皮が捻れている。この画像のものでは、根元から幹の先に向かって、樹皮の捻れが時計回りとなっている。木ねじの巻く方向が右捻れであるとされているので、樹皮の捻れ方は右捻れということになる。


ツツジ科のネジキにおいて、樹皮は右捻れである。偕楽園の梅の木では、左捻れのものがあるのだろうか。また、ここは北半球。南半球では、どのようなことになるのだろうか。捻れはどのようなことに原因があるのだろうか。

撮影日、2月下旬。

 

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お点前、その六とその七は省略。パンフレット発行/水戸の梅まつり実行委員会(事務局/(社)水戸観光協会)。