こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

ある日の夕焼け、榛名山への落日

2014-12-31 | 夕景

今日は晴れていたが、次第に太陽の光が弱くなっている。長野県側が雲で覆われ始めたからであろう。しかし、雲が多いときの落日では、はっとするような光景がときに現れる。今日の画像は、昨年(2013年)4月に撮った。


榛名山での落日(18時頃)(左側の雪山は浅間山である)

赤城山(あかぎやま)、榛名山、妙義山は、群馬県において上毛三山と言われている。


カシミールによる山座同定(市内の別の場所を視点に設定している)

 



 直後に、一瞬のことであったが、赤い光芒の光景が現れた。




今年も除夜の鐘を聞く日となった。夜、あちらこちらの寺から鐘の音が響いてくるだろう。その響きを聞きながら、少しは反省しなければならないと思うが、いつの間にか反省したことを忘れてしまう。そして、同じようなことを、毎年繰り返えしている。まあ、この夕焼けの美しさを思い出しながら、今夜は鐘の音に耳を傾けることにしようか。(苦笑)

 


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このブログは、拙ブログ「こつなぎの写真ノート(ココログ)」を移転するつもりで始めました。来年もよろしくお願いいたします。

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2014年の花から、ヒイラギソウ

2014-12-30 | 鳴神山と周辺

ヒイラギソウ(柊草)の花(2014年5月、群馬県桐生市にて)

ヒイラギソウは関東地方と中部地方に分布するとされている絶滅危惧種(日本固有種)である。

 

シソ科にものに特徴的である舌形花を開く。

 

 

 

5月になると、ヒイラギソウが近所の山々で咲く。このものはシソ科キランソウ属の多年草である(高さは30-50 cm程度)。如何にも山の花らしく、このものは谷間の木陰を好み、日があたり過ぎると葉焼けが起こる。花の色は、周辺の明るさによってかなり変化するので、デジカメ泣かせである。


日陰にて、5月中旬


近所の山では群生地の遷移が起きているが、かつては花期に谷間が紫色を帯びたこともあったと聞く。ヒイラギソウは絶えさせてはならない草花である。花名は葉がヒイラギ(柊)に似ていることに由来する。

 


夕景に魅せられて、夕日に染まる浅間山を遠望する

2014-12-28 | 夕景

夕焼けが美しい時期になった。尾根道に吹いてくる空っ風は冷たい。歩き回って寒さをしのぎ落日のときを待つ。そして、セピア色のパノラマの醍醐味を、夕焼けハイカーとして味わう。こんなことを繰り返すようになってから、冬の楽しみが増えた。ときには、安否確認の電話をかけられ帰宅後にクレームを聞くことになるがである。

 

「26日16時20-50分頃、群馬県桐生市(白葉峠付近)にて」

夕陽は八ヶ岳の近くに沈み始めると、セピア色のパノラマが現れる。このときは、南八ヶ岳側が厚い雲で覆われていたので、

北横岳や蓼科山などが荒船山(テーブル形)の奥に見えるだけであった。


浅日が沈むにしたがい、霞んでいた浅間山や榛名山などが背景らしくなってきた。

カシミールによる山座同定

 

 
落日のときが近づいてきた。日の入り時刻は16時35分頃と予告されていた。

 

浅間山が赤い斜めの光を浴びて浮かび出た。 斜光は南八ヶ岳などを覆っている雲からの雲漏れ日であろうか。

 

浅間山の雪面が斜光を受けて赤く染まった。そして、雪面の左側が斜光を反射し始めた。

 

落日は終わりに近づいた。山頂の影は噴煙だろうか。

 

この場所に初めて登ってきたとの人が感動の声をあげた。私も同調したかったが、撮り損ないはしたくなかった。湧き上がってくる高揚感を抑えて、冷静な振りをしてみた。余談ながら、撮り終わった後は、その人とこの夕景でのイベントや山座同定などで会話が弾んだ。しかし、展望スポットに暗闇が迫ってきた。トワイライトタイムが終わらないうちにと、急いでその場を離れた。なお、画像は、HDR(ハイダイナミックレンジ合成)で撮った。

 


山頂を覆う笠雲、富士山のライブカメラ撮影画像から

2014-12-26 | 富士山ライブカメラ映像

インターネットで公開されている富士山のライブカメラ撮影画像は、遠く離れたの場所に住んでいる者(私)にとってたいへん興味深い。時として、この独立峰で生じる大気現象を、臨場感を持ちながら楽しむことができるからだ。

台風11号通過後の翌朝に山頂を覆った笠雲のライブカメラ撮影画像を時系列で紹介する。ここでの画像は、山中湖村観光課の公式サイトで公開された「絶景くん」を画像処理(ホワイトバランス、コントラスト、トリミングなど)したものである。

 

8月11日午前8時16分 富士山は雲に覆われているが、虹が見える。早い時間帯では大きな虹が現れた。

 

8時36分 何かが起こりそうな予感がしたので、撮影画像を時々はチェックすることにした。

 

8時43分 雲が切れて始めると同時に、大きな笠雲が現れた。



9時50分 しかし、笠雲の小さくなってしまった。これ以後は画像のチェックを止めようかと思った(苦笑)。

 

10時20分 止めなくてよかった。笠雲が再び大きくなり山頂を覆った。画像処理をすると、笠雲の中が光っている。

 

10時30分 水面は波立ち、木々が大きく揺れている。強い風が吹いているのであろう。

 

10時32分 笠雲の形が崩れ始めた。そして、笠雲は次第に消えていった。

 

感動的な笠雲の画像をリアルタイムで見たので、午後は少しばかり高揚感を持って仕事に向かうことができた。ところで、話は逸れるが、男体山(日光、独立峰、2460 m)にも笠雲がかかるらしい。ある時、金精峠でそのときを待っているカメラマンに出会ったことがある。

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悪天候の後に、これほど見事な笠雲が現れるのは珍しいと聞く。事実、マスコミが、例えば「富士山頂を笠雲覆う 珍しく台風一過に」との見出しで(中日スポーツHP、8月11日)、このときの現象を報道した。

 

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山中湖村観光課の公式サイトには、著作権上の注意として、つぎのことが記されている。

「絶景くんの撮影画像(複製)をWebページ上で紹介される場合は画面右下のロゴを削除しないでください。ライブ画像への直接リンクはNGです。」

 


2014年の花から、ジュウニヒトエ

2014-12-24 | 

今年は山の花が良く咲いたような気がする。近所の山では、ジュニヒトエ(十二単)が例年よりも多く花を開いた。ジュニヒトエは、園芸目的の採取や生育環境の変化によって、近年は激減している。日本のレッドデータ検索システム(NPO法人野生生物調査協会など)によると、このものを絶滅危惧種、準絶滅危惧種、希少種に指定している都道府県の数は10を超えている。

 

これほどまでに舌形花が高く重なっている例は多くない(4月下旬、群馬県)。

 

ボランティア活動によって下草が刈られたので、例年よりも大きめの株が増えて、花の数も多くなった。


舌形花が柔らかな夕方の光を浴びる時間帯に再び撮った。

 

 

ジュウニヒトエとの花名は、女官の衣裳に見たてられて付けられたとも言われている。円錐形(画像のものでは円筒形に近い)の花が重なり合って咲く姿には、軟らかな光を浴びると優雅な雰囲気が漂う。このものはシソ科キランソウ属の多年草(高さは 20 cm程度)であり、日本固有種である。

図鑑では、花の色が薄紫色または白色であると記されている(増補改訂新版 野に咲く花、山と渓谷社、2013年)。ここでは、夕方の光のもとでは、花が十二単を想わせるかのように襲の色目(かさねのいろめ)を帯びることを付記したい。

 


2014年の花から、セキヤノアキチョウジ

2014-12-23 | 

シソ科には面白い名と形の花がある。セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)はその一例であろう。長野県のある道の駅売店で買った小さな株が庭で順調に育ち、10月に細長い花柄の先に舌形花を開いた。



花の色は周囲の明るさによって変化する。このものでは萼が尖っている。アキチョウジのそれはあまり尖っていない。

 

雨で濡れると、花弁に透明感が出てくる。面白い形と下向きに咲くことのために、花は雨が降っても傷まない。



この花の蜜は甘いのだろうか。

 

蜂に吸蜜されるとき、細い枝と花柄は釣り竿のようにしなる。

 

多数の舌形状の花が開く(花期は約1ヶ月)。花や枝は、風を受け流すので台風による強風にも耐えた。

 

セキヤノアキチョウジは関東地方と中部地方に分布するシソ科ヤマハッカ属の多年草である。山地の木陰に生えるとされているので、この株は半日陰のところで育てた。冬は葉や茎が枯れる。山では高さが30-90 cmになると言われている。早い時期に切り戻しをすると、茎があまり高くならない(株は広がる)。今年は切り戻しをしなかったので、この株は夏になってから茎高が1.3 m程度までになってしまった。

 

 


昨日の遠望、浅間山と八ヶ岳連峰

2014-12-20 | 山を眺める

今朝はどんよりとした天候となっているが、昨日は快晴の散策日和であった。何時ものことながら、ザックにカメラとレンズを入れて、私達は近所の山を歩いた。標高が250-300 mの山は、私達にとっては格好の散策スポットである。尾根筋を2時間ほど歩くと、歩数は12000程度になる。この歩きを週に2-3回繰り返すと、いわゆるメタボとは次第に縁が遠くなる。

尾根筋では、赤城山、浅間山、八ヶ岳連峰、奥秩父連山、群馬県西部の山々が遠望できる。12月中旬になると、雪を被った浅間山(2560 m)や八ヶ岳連峰(2500-2900 m)の眺めは魅力的である。

 

尾根筋にて(群馬県桐生市金葛)(19日午前11時頃)

 

画像の範囲での人口は約100万人であり、近くの市街地は桐生市である。奥にはみどり市、伊勢崎市、前橋市、高崎市などが写っている。堤防で囲まれた流れは桐生川である。

群馬県と長野県の県境の山波の奥に見える雪山は浅間山(2560 m、右奥)と八ヶ岳連峰(赤岳から蓼科山)であり、これらは約80-100 kmほど遠方に位置している。

 

画像において、奥は浅間山、右側は市民の山と言われている吾妻山(480 m)である。吾妻山に毎日登る人々は少なくない。

 

浅間山のクローズアップ(望遠 170 mm)、午前11時半頃。

 

昼頃になっても、このようにはっきりと見えるチャンスは多くない。浅間山は群馬県側からはコニーデ型の独立峰として見える。このコニーデが雪は被っている姿は私達にとって心の富士山である。浅間山の右側に見える雪山は、籠ノ登山(2200 m、長野県)、湯の丸山(2100 m、長野県)などである。

 

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前日、浅間山は雪雲で覆われていた(望遠 190 mm、18日午前11時半頃)。

 

このときは、身震いしたくなるほどの冷たい風がこちらに吹いてきた。ところで、県境に高い山々があるために、こちらの尾根筋が雪を被ることは少ない(年に2、3回)。

 

 


深秋の古刹にて

2014-12-17 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川上流の長谷寺(ちょうこくじ)にて(群馬県桐生市梅田町、2014年11月下旬)

 

 

長谷寺(ちょうこくじ)は400年前(1597年)に開創された古刹である。

しかし、昔を語る建物は明治時代(20年と28年)の2度の火災で焼失した(本堂は昭和30年に再建)。

 

地元の人々から、私達はこの古刹が谷間に建てられていることを教えていただいた。

この穏やかな表情には、古刹と季節の情感が表れている。

 

 

紅葉の時季、桐生川にカメラマン(カメラパーソン)が集まるが、古刹の存在を知る人々は多くない。 

 

 


2014年の花から、シュウメイギク(秋明菊)、翁咲き(?)

2014-12-16 | 

庭にて、2014年9月下旬

 

時として、人を惑わせるような花名に出会う。元気な頃は花を育てることに熱中していた母親(故人)がシュウメイギクを良く咲かすことができたと喜んでいたとき、キク科の草花にもこのような形の花があるのかと、私は漠然と花を眺めていた。その頃は庭いじりに全く関心がなかったので、このものの花名の由来を調べる気もなかった。

時を経て、自分でシュウメイギクを育て始めると、このものがキク科ではなくキンポウゲ科の花であることを実感するようになった。なお、花弁に見えるものは萼片であるとされている。

 

さて、今秋はシュウメイギクの花付きが良かった。そして、昨年までとは異なって、翁咲きと表現できるような花が咲いた。翁咲きとは、雄しべの花弁化が八重咲きほど進行していない咲き方であると言われている(2014年9月下旬)。



面白いことに、同じ株で翁咲きと一重咲きの花が開いている。

 

 

私のみならず、花を見た人々は「このようなシュウメイギクは見たことがない」と驚いていた。八重咲きや翁咲きは突然変異で生まれると言われている。庭で突然変異のようなことが起こったのであろうか。例えば、狭い場所で育てていることによるストレスが、変異の一因となったのであろうか。今年だけの偶然の出来事だろうか。

 

来年も同様の花が咲いてほしい。そうなれば、突然変異が起きたと言えそうだ。ところで、他の場所の株では一重咲きの花のみが開いた。

花の上に落ちているものはキンモクセイの花、10月上旬。

 

 

終わりに、花の大歳事記(角川書店、1990年)から、シュウメイギクがキンポウゲ科の花であるにもかかわらず、自分が感動を覚えた句を引用する。「菊の香や垣の裾にも貴船菊 水原秋櫻子」。

 


深秋の朝景、桐生川ダムにて

2014-12-13 | 桐生川ダム湖

桐生川(群馬県)は延長57 kmの短い一級河川である。川には治水と利水目的のダム(桐生川ダム)が設けられている。そして、ダム湖(梅田湖)では、季節、時間帯、天候などに応じて多様な景観が現れる。


ダム湖での日の出は遅く、日没は早い(2014年11月中旬、午後4時頃)

 

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雨上がり後の朝景(2014年11月下旬、午前9時頃)。

 

雨上がり後の朝景(11月下旬、午前8時半頃)。



ダム湖には、県道としてコンクリート橋(梅田大橋、長さ100 m)が架けられている。橋はダム湖展望の場でもある。

雨上がり後にて、11月下旬(午前11時半頃)。



霧がダム湖を囲む山でしばしば立ち上る(11月下旬、午前9時半頃)。



橋から上流の方向(雨上がり後の朝、11月下旬、午前8時半頃)。

 

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ダム湖の上流は、桐生川源流林(2300 ha)は森林浴百選や水源の森百選に選ばれている。杉や檜などの植林が盛んに行われたために、天然林の割合は15%程度である。しかし、川沿いにはカエデ類が多い。

 

 


2014年の花から、カッコソウ(種の保存法・指定植物)

2014-12-12 | 鳴神山と周辺

カッコソウ(勝紅草)は特異なサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。例えば、このものの分布は鳴神山(群馬県桐生市・みどり市、980 m)に限られている。しかし、この世界で唯一の植物が、独立峰でもない鳴神山に局在している理由は明らかでない。四国ではシコクカッコソウが美しい花を開くが、このものはカッコソウとは別の種であると、遺伝子解析で明らかにされている。

不可思議とも言えそうな花名、そして花名の由来がはっきりしていないことも特異的である。勝紅草との漢字名は当て字に過ぎない。また、カッコウ(鳥)が鳴く時期に花が咲くので、花名をカッコウソウとするとの言い伝えもある。

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カッコソウは山頂近くの杉林の中に設けられている移植地で花を開く。花期(4月下旬から5月下旬)の頃は、カッコソウを目指す登山者が多くなる。


木漏れ日を浴びるカッコソウ(椚田(くぬぎだ)移植地にて、2014年5月)

 

 

 

 

花は直径2-3 cmほど大きさである。1本の花茎に数個から十数個、紅紫色の花が開く。如何にも山の花らしく、花茎、葉柄そして葉(裏側)には白い毛が密生している。葉は広円形である(椚田(くぬぎだ)移植地にて、2014年5月)。

 


今年は、春になってから気温が高めであったので、花茎が例年にくらべて長くなった。

 

この画像は2013年5月に撮った。

 

 

かつては、5月になると山肌が赤味を帯びるほど、花が多く咲いたとのことである。しかし、長年にわたる園芸目的の盗掘によって、近い将来に絶滅することが心配されるまでに、カッコソウは激減している。幸いにして、保護活動の先駆者が設けた移植地で、登山者は花をゆっくりと見ることができる。

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花には、雌しべが高い位置にある(雄しべは短い)長花柱花と雌しべが低い位置にある(雄しべは長い)短花柱花がある。これは自家受精(受粉)を避けるための仕組みである。

雌しべが飛びだしているので、このものは長花柱花である。

 

短花柱花、雄しべは見えるが雌しべは隠れている。

 

 

異花柱花間での受精によって種子がつくられるはずである。しかし、山ではカッコソウの種子がほとんどできないと言われている。花粉を運ぶ昆虫(マルハナナガバチなど)がコロニーまで飛んで来ないためである。結果として、カッコソウは地下茎によるクローン繁殖で増える。これが山での現実である。ところで、形質が単一化されと、その種はウィルス、病原菌、気候変動などによって全滅する可能性がある。これはクローン繁殖の危うさであり、遺伝子が異なった系統間での交配による種子繁殖が望まれる所以である。

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現在、カッコソウは絶滅危惧IA類として環境省「種の保存法」で法的に厳しく保護されている。氷河期の生き残りとされるこの多年草が鳴神山でいつまでも美しい花を開いてほしい。なお、桐生自然観察の森(桐生市)はカッコソウの種子繁殖に成功している。

 

 


2014年の花から、ベニバナナンザンスミレ

2014-12-11 | 

ベニバナナンザンスミレは面白いスミレである。花弁の色が鮮やかであり、花としての質感も魅力的である。このスミレに、私は長野県戸隠地区で初めて出会った。そのときは、これほどまで目立つスミレがあるのだろうかと、半ば唖然として花を見入ってしまった。そのためだろうか。育ててくれるならばと、お年寄りの方が私に株を分けてくれた。そのような経緯で、このスミレが庭で花を開くようになった。

 

2014年4月上旬

 

 

今年は開いた花の数は少なかったが、2年前は通りがかりの人々から声をかけられるほど花が多く開いた。

2012年4月上旬




花のクローズアップ

 

 

漠然とであるが、花の色と質感から判断してこのスミレが園芸種であると、私は思ってきた。ところで、いがりまさし著「増補改訂 日本のスミレ、山と渓谷社、2012年」には、アカバナスミレとベニバナナンザンスミレについての2ページ(pp.162-163)にわたる解説がある。解説の一部をつぎに引用させていただく。「ベニバナナンザンスミレ(通称)は栽培家の間で栽培されているが、出所は不明。」

 

出所はいずれとして、私は庭がこのスミレのコロニーになってほしいと思う。ところで、このスミレは実にしたたかである。一株が横幅20 cm程度まで広がり、花が終わった後でも閉鎖花をつけて自家受精で種子をつくっている。その結果、庭での株数は増えつつある。


庭で種をつけている株(一部)、2014年5月下旬。

 

閉鎖花でつくられた種子(クローズアップ)、2014年5月下旬。

 

このスミレが庭で咲くようになってから、ヒゴスミレやゲンジスミレなどが庭で咲くようになった。近所の人々がこれらのスミレを持ってきてくれたからである。何時か、それぞれとベニバナナンザンスミレとの交配種が生まれるかもしれない。

 

 

 


紅葉の映り込み、桐生川にて、2014年12月上旬

2014-12-04 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今は薄日が射している。昨日まで吹いた冷たく強い北風は止んでいる。しかし、周辺の山々では紅葉や黄葉の彩りが残っているものの、枯れ木立が見えるようになった。ところで、昨日(午前中)、桐生川ダム下流の紅葉スポットで映り込みを撮ってみた(3日午前10-11時)。


強い北風のため紅葉はかなり散っていたが、それなりの彩りを帯びた映り込みが見られた。

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画像は陽射しが左側の岩と早瀬の一部にあたり始めたときに撮った。

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ここでの映り込みは陽光の射す角度と見る位置によってかなり変化する。たとえば、陽射しが岩にあたらなくなると、

常緑樹の映り込みが紅葉にそれに加わる。

Mg8314a_2


画像はスポットを道路から眺めたものである。このときは、数人のカメラマンが重装備で映り込みを撮っていた。

ターゲットは早瀬(左下)の彩りであろう。余談ながら、日曜日はカメラパーソンで混み合っていたようだ

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なお、昨日の紅葉は、かなり散った状態であった。2日以上も吹いた強い北風のためである。

Mg8276a


比較のために、先週土曜日に撮った画像を再度アップする。風が吹いているとき、花吹雪の如くに

紅葉の吹雪、水面が赤い葉で覆われるなどの光景が見られたかもしれない。

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