こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

夕陽に染まる積乱雲、まだ3月なのに(2019年)

2019-03-30 | 

今月は気温の変化が激しかった。最高気温が前日と10℃以上も違う日もあった。逞しさの足りない者(自分)としては、大きな気温の変化にただただ驚くばかりであった。さて、今月中旬に、夏の到来かと錯覚しそうな積乱雲が発生したことがある。

 

東側の山並みの上空で、積乱雲は次第の夕陽に染まり始めた。わたくしには、この光景があたかも山火事のように見えた。

 

この山並みの奥に位置しているもう一つの山並みで、鎮火まで一週間以上もかかった山火事が発生したことがあるからだ。

 

それにしても、3月にこれほどまでの積乱雲が発生することは当地において稀である。

 

終わりに。積乱雲が消え始めたとき、上空に漂う長い雲が夕陽に染まった(雲と夕陽がもたらす光景から)。

左側の山並みは500-1,100 mクラスである。この山並みを桐生アルプスと呼ぶことにしている(わたくしは)。

 

撮影、3月16日夕刻、群馬県桐生市(桐生川沿いにて)。


ダイヤモンド浅間は撮れなかったが(2019年3月)

2019-03-29 | 夕景

浅間山(標高 2,568 m)は自分達の街の真西に位置している。そのため、春分の日には、街の展望台から眺めると夕陽が浅間山の山頂に沈む。その落日の様子を、自分はダイヤモンド浅間として何回か撮ってきた。しかし、今年は、落日の直前に山頂が厚い雲で覆われたために、ダイヤモンド浅間を捉えることができなかった。

 

 

 

3月21日撮影、群馬県桐生市にて。

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しかし、時には自然からの思わぬプレゼントがある。このときは、落日が進むにつれて、浅間山がグラデーション背景の中に浮き出てきたのであった。これほどまでに美しい光景は、夕陽が浅間山に沈むとき以外は見られないものである。

 

3月19日撮影、群馬県桐生市にて。


道端で咲いていたアズマイチゲの花(2019年3月)

2019-03-28 | 

花の季節になると、ついつい我が視線は道端や庭先に向く。そして、ときにはどうして、このよう場所で咲いているのであろうかと思いたくなる花に出会う。昨日は、わたくしたちはアズマイチゲが道路の草むらで花を開いていることに気づいた。花はまだ開いて間もないものであろう。このイチゲでは、夕日を浴びている姿は新鮮であり、赤味を帯びた花弁(萼片)が印象的であった。


花柄には柔らかい毛がかなり生えている。ところで、「山渓ハンディ図鑑2、山に咲く花、山と渓谷社」にはつぎの説明がある。多毛のものはオクノアズマイチゲ(シラゲノアズマイチゲ)として区別するが、近年が毛の多少が種によって連続することから区別しない考え方が強い。

 

 

少し変わっているように見える花を見つけて。

 

ところで、別の場所ではアカヤシオ(西日本に分布しているアケボノツツジの変種)の蕾が夕日で輝いていた。来月中旬になると、天候が順調に推移するならば、近所の山の頂上付近(鳴神山、980 m)はこのツツジの花で彩られる。

 

 

3月27日撮影。場所は不記載。


ミツマタの花、三境林道にて(2019年3月)

2019-03-27 | 

群馬県桐生市とみどり市を結ぶ林道沿いに、ミツマタの群生地がある。この群生地で撮った画像から。

花の魅力はやわらかい色と質感である。

 

谷側から群生地を見上げる。ガードレールは林道のものである。

 

 群生地の範囲は、広角17 mmでもワンショットで全範囲をカバーできないほどである。

 

大きな株のミツマタのそばで(ミツマタは高さ1-2メートルの落葉性低木と言われているが)。

 

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 林道は舗装されているが、乗り上げるとタイヤが傷みそうな落石が転がっている箇所が少なくない。

 

桐生市とみどり市を結ぶ隧道

みどり市側で眺める赤城山(左から、地蔵岳(アンテナ)、駒ヶ岳、黒檜山(最高峰)

 

みどり市側で眺める草木ダム湖(橋の先には国道122号との交差点がある)

 

みどり市側では、桐生市側にくらべて林道上に転がっている落石が多かった(27日)。

 

撮影、3月27日、晴れときどき曇り。


玄海ツツジ(光源氏)の開花(2019年3月)

2019-03-25 | 

今週から、ツツジの中でもっとも早く開花すると言われているゲンカイツツジ(光源氏、園芸種)の花々が朝日を浴びるようになった。赤紫から紫色を帯びた花びらがふんわりと展開する姿は、周囲に春の訪れを告げているかのようである。

 

 

 

 

 

 

 

 

雌しべが長いのは自家受粉を避けるためである。しかし、この時季、花を訪れる昆虫は少ない。そのためであろうか。これまでにタネができたことがない。

 

 

撮影、3月25日。

 

 

 


冠雪の浅間山を麓で眺める、軽井沢町追分にて(2019年3月)

2019-03-24 | 山を眺める

軽井沢町追分(早稲田大学セミナーハウス)で眺める冠雪の浅間山はまことに魅力的である。軽井沢町を訪れるとき、わたくしたちは毎回この場所で浅間山を眺めながら小休止をする。

 

  

この風光明媚な場所で学生のオリエンテーションなどが行われるのであろうか。

 

雪面には風紋が残っている。

 

浅間山の火山活動の歴史を物語るような地形のクローズアップ。

 

2枚組によるパノラマ。左奥に聳えるのは剣ヶ峰であろう。

 

撮影、3月中旬。


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火山活動が活発なときに撮った画像から(2008年11月下旬)


冠雪の浅間山を麓で眺める、国道146号(軽井沢)にて(2019年3月)

2019-03-23 | 山を眺める

日頃、浅間山を100kmほど離れた展望台で撮っていると、この山の大きさと美しさを麓で実感してみたくなる。ある日の午後、わたくしたちは軽井沢町(長野県)に向かった。このときの天候は3月にしては絶好の展望日和になっていた。撮影ポイントは、車でアクセスできる国道146号での峠の茶屋(峰の茶屋)などである。ちなみに、国道146号は軽井沢(国道18号)と長野原(群馬県)とを結ぶ路線である。


峠の茶屋(峰の茶屋)で眺める浅間山。雪面での陰翳と風紋が午後の陽射しで強調されている。

 

 縦構図にて

 

 

峠の茶屋は浅間山と小浅間山の登山口である。

 

2枚組でのパノラマによる山体撮影

 

この時季限定の造形から、雪が飛ばされて生まれた優美な曲線(稜線)

 

雪面での風紋のローズアップ

 

 曲線(稜線)のクローズアップ

 

国道146号(撮影ポイント付近、水洗トイレあり。このときは、路面は乾燥状態)。

 

国道146号、万山望(雄大な浅間山のビューポイント)にて。

 

万山望にて(その2)。

 


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撮影、3月中旬(午後2-4時)、色温度は5000 K。

 


午後の陽射しを浴びるミツマタの花、桐生川ダム湖にて(2019年3月)

2019-03-15 | 

桐生川ダムの西岸に造られた公園(梅田台緑地公園、梅田ローバイパーク)には、ロウバイとともに数十株のミツマタが移植されている。まだ、全体としてミツマタの蕾は膨らみはじめた程度であるが、幾つかの株においては花が芳香を発していた。

新芽が伸びる前に開き始めた花が、午後後半のやわらかな陽射しを浴びている。


ミツマタはかくも優しい色と質感の花を開くのかと、マクロレンズでクローズアップしながらつぶやく。

 

ここでのミツマタは園芸種ではないとのこと。

 

変わりものを見つけて。

 

桐生川ダム湖。ミツマタの蕾とまだ残っているロウバイの花。

 

湖畔でのミツマタの蕾。

 

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余談。ダム湖上流にある群生地(小高い丘、午後は日陰に入る)。

 

 

撮影、3月15日15-16時。


ある日の夕焼け(2019年3月)

2019-03-13 | 夕景

 

 

 

 

 


この頃、落日のときに空が驚くほど赤くなることがある。この日の夕焼けはその典型であった。このときは、浅間山や八ヶ岳連峰などが赤い背景から浮き出ることを期待した。しかし、結果はネガティブであった。厚いカーテンに邪魔されたからだ。それでも、夕焼けの彩りは展望台を去るのがもったいないと思うほど魅力的であった。

余談ながら、今回も夕陽の輪郭がはっきり見えることに、わたくしは安堵感を覚える。2011年3月11日の前後において、夕陽の輪郭をはっきりと撮ることができなかったからである。光は電磁波であるので、その進路は地磁気の変動を受けるはずだなどと推論してみたが、いまだにその原因は解明できそうもない。浅学非才の身を実感し反省するばかりである。

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来週は,夕陽が浅間山に沈む。ダイヤモンド浅間を撮るチャンスがあることを期待する。


撮影、3月9日桐生市にて。


ミツマタの開花を待ちながら、桐生川にて(2019年3月)

2019-03-11 | 

間もなくミツマタの群生地での彩りは大きく変化するはずである。桐生川沿いに生えているミツマタでは蕾が膨らんでいるだろうか。昨日、そのような心境で、わたくしたちはダム湖よりも上流の川沿いを散策した。

 

 

小高い斜面での群生は杉を伐採した後に出現したと聞いている。

 

今年は蕾の付き方が昨年にくらべて良い。まだ、全体として蕾は硬いようである。しかし、今日のような高めの気温が続けば、群れの彩りは下旬に大きく変化するだろう。

 

 群れでの株は小さくない。

 

ところで、道端で気の早い株を見つけた。

 

天候は曇りであったが、開花を楽しみしているわたくしたちにとって、この花の発色は強く印象に残るものであった。

 

散策での余禄から。川沿いにマンサクが生えていることを知ったことである。

 

清流に真上からレンズを向けてみる。わたくしたちの街では、この水を水道の源にしている。

 


3月10日午後、桐生川上流にて。


ツバキ「タマグリッターズ」の開花(2019年3月)

2019-03-07 | 

一作日の雨は膨らみはじめていた蕾が開く駆動力になったようである。交配種であるタマグリッターズが一輪の花を開いた。

 

 

 

 

このものは、五島市で発見されたヤブツバキの突然変異種でありツバキの世界的な名花と言われている「玉之浦」から、米国で生み出された交配種である。「玉之浦」については、枝などの乱獲により原木そのものがすでに枯れてしまったとの悲しい物語がある。


3月6.7日撮影、庭にて。

 


ジンチョウゲ、朝の光を浴びて(2019年3月)

2019-03-05 | 

朝霧が消えると、昨日からの雨に打たれていたジンチョウゲ(沈丁花)の花が、近くの尾根を越えて射してきた朝の光で活気を取り戻した。逆光で見る花の彩り、質感そして香りは、レンズを向けている者にとって、この時を逃したら後悔すると思いたくなるほど印象的であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

花びら(実は萼)は多様で優しい彩りをもっている。

 

「沈丁花」江戸時代に中国から渡来した。花名は沈香(香木)と丁子(香木)の香りを合わせもったような香気があることに由来するとのことである。 


撮影、3月5日朝、庭にて。

 


今日の夕陽(2019年3月)

2019-03-02 | 夕景

明日の天候を予測させるかように、夕陽は厚い雲の中に沈んだ。眩しくない夕陽によって生み出された彩りはいつまでも続いてほしいと思うほど美しかった。

森羅万象の一端に触れた気分で。

 

 

 

落日が終わると、浅間山が市街地の背後に浮き出てきた。

 

 

3月2日午後5時半過ぎ、桐生市にて。


今日のザゼンソウ、沼の窪(前橋市)での自生地にて(2019年3月)

2019-03-01 | 

赤城山の麓に、ザゼンソウの自生地がある。案内パンフレットによると、最盛期には1,000株ほどの花が木道沿いで開くとのことである。前橋市内での用事を済ませた後、わたくしたちはその自生地に向かった。

ザゼンソウ(座禅草)が午後の斜めからの陽射しを浴びていた。最盛期は過ぎたようであったが、何株かの花にレンズを向けてみた。

 

 

 

 

 

 前橋市と合併する以前に立てられたのであろう。

 

 ザゼンソウは人里離れた山里に咲く。この自生地は国道353号から裾野を登る杉林の中にある(道路は舗装されている)。

 

 

 

 

 

午後の陽射しで浮き出ている花を見つけて。

 

 不順な天候に耐えた花であろうか。

 

 

 

 

撮影、3月1日15時頃、EOS 6D、EF 100 mm F2.8L。