こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

静かな夕景、権現岳(八ヶ岳)に日が沈む。2015年12月

2015-12-31 | 夕景

あと数時間ほどで、周囲から数種類の鐘の音が響いてくる。さて、昨日は、夕日が権現岳(南八ヶ岳)に沈んだ。

北風、雲、霞とは無縁であった落日の光景は、眺める者に格別の趣を感じさせるものであった。

30日16ー17時半。白葉峠(群馬県桐生市)

夕日が沈むにともない、光芒が八ヶ岳の各山頂や稜線を照らし出す。最右端の峰(独立型)は蓼科山である。

カシミール3Dによる展望図

落日後は、八ヶ岳や県境の山々による幾重かのシルエットがはっきりと浮かび出てくる。

そして、トワイライトタイムが始まり、上空の彩りは鮮やかになる。

車とそのそばに立つ写人は紅に染まる。


浅間山

夕日が傾くと。南側の雪面が日差しで輝きはじめる。

山座同定、カシミール3Dによる。

落日後は噴煙と雪面の存在感が増す。



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拙ブログへのご来訪、コメントありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。


谷川岳などの雪山を眺めながらの散策(1)、2015年12月

2015-12-29 | 山を眺める

谷川岳、苗場山、草津白根山、武尊山などの山頂や稜線が雪を被る時季になると、私達はこれらの山々を見渡せるスポットに向かう。今年は里山での紅葉や黄葉が今月上旬まで残っていたので、青空のもとでの雪山と紅葉に、私達は心を惹かれた。12月上旬、群馬県赤城山北側山麓(昭和村、標高 500-700 m)にて。

 

谷川岳連峰を望む。 左から、平標山、仙ノ倉山、万太郎山、俎嵓(まないたぐら)(険しい岩稜)、

オジカ沢ノ頭、トマの耳(山頂)、オキの耳(山頂)。そして、トマの耳に至る天神尾根と西黒尾根が見える。

市街地は沼田市である。

 

俎嵓の厳しい地形を望む。その右にはオジカ沢ノ頭、トマの耳(山頂)、オキの耳など。

 

武能岳が見える地点にて、オジカ沢ノ頭、トマの耳、オキの耳、一ノ倉岳、そして右に武能岳。

天神尾根、西黒尾根などの登山ルートがはっきりと見える。武能岳が鋭峰として見えることも面白い。

 

カシミール3Dによる展望図

 

かつて、デジイチと望遠レンズを持って山頂に登った頃の画像から(2010年9月下旬)

左に俎嵓、中央にオジカ沢ノ頭、万太郎山、仙ノ倉山などを望む。右奥の斜面型山頂は苗場山である。


俎嵓を望む(左側の麓には谷川温泉がある)。

 

苗場山と平標山・仙ノ倉山


雪を被った苗場山の姿は特異的である。


子持山と散り残っている紅葉

 

昭和村には、このような展望所が設けられている。


武尊山、草津白根山などの画像は次に記事でアップしたい。

 


雨が止んだ後の朝景、2015年12月

2015-12-25 | 朝景

前夜からの雨が止み、朝の日差しが強くなると、市街地を囲む山々では霧や雲がたちのぼる。そのような時、思わずカメラを持ち出したくなるような朝景が現れる。その朝景にはこの時季ならではの爽やかさと美しさがある。


里山で立ちのぼる雲と赤城山(地蔵岳、鳥居峠、そして篭山)

この視点で眺める地蔵岳には旧中央火口丘としての面影がある。

地蔵岳(1674 m)、鳥居峠、篭山、駒ヶ岳、そして黒檜山(最高峰、1828 m、外輪山)


雲が切れ始めると、草津白根山や横手山が赤城山の裾野と榛名山(鋭峰は相馬山)の間に現れる。


群馬と長野の県境の山並みの奥には、八ヶ岳連峰がある。

山麓に漂っているもやは標高1000 m付近に逆転層が生まれていることを物語る。

権現岳、赤ヶ岳(2900 m)などのクローズアップ

 

 

12月下旬、白葉峠付近(群馬県桐生市)にて。

 


夕景、富士山と関宿城、利根川境河岸にて、2015年12月

2015-12-20 | 渡良瀬川

先週土曜日は、茨城南部まで群馬から約230 kmの道のりを私達は往復した。途中で見え方が大きく変化する筑波山の姿、歴史を感じさせる茨城での街並みや民家などが視界に入る約7時間の経路(一般道)は、私達にとって疲れを感じさせないほど興味深いものであった。そして、帰路では、偶然にも自分達が初めて眺める落日の光景に出会った。


昨日の夕景から

夕日が沈むにつれて、富士山が紅に染まる。

対岸の天守閣(城郭)は関宿城である(千葉県野田市関宿町、千葉県立関宿博物館)

富士山がもっとも紅色を帯びる時を待って。

富士山、関宿城、そして利根川

利根川には、かつて水運で栄えた頃の河岸が復元されている。

落日が進むとともに、紅に染まった山体はシルエットに変化していく。

天守閣と富士山のシルエット(サンセット直後にて)。

 

 

利根川境河岸付近の堤防は、富士山と関宿(せきやど)城を一望できるスポットとして、国土交通省「関東の富士見百景」に選ばれている。この時は、スポットに数十人のカメラマン(カメラパーソン)などが集まっていた。

関宿は江戸川と利根川が分流する場所として江戸を守る要所(城下町)であった。境河岸付近の堤防は、富士山と城郭の組み合わせが撮れるスポットとして、カメラマンの間で全国的に知られているとのことである。


撮影:12月19日16時半頃、茨城県猿島郡境町(利根川堤防、国道354号沿い)にて。


初冬の浅間山を近望する。旧碓氷峠への道にて、2015年12月

2015-12-13 | 山を眺める

浅間山を心の富士山として近所の尾根で遠望する者として、私達は東側から程良い近さでこの山を眺めてみたいと思っていた。昨日の天候に後押しされて、私達は旧碓氷峠への道路(見晴通り)を見晴台(長野県と群馬県の県境)まで往復した。

昼景(14時頃)

雪化粧をしている山体、噴煙、そして雲

青空を背景とする初冬の姿は、眺めている者にとってきわめて印象的であった。

 

夕景(16時頃)

夕日に染まる山体と噴煙

 

見晴通りは国道18号(旧道)からの分岐道路である。道路は葉を落とした木立で囲まれていたが、途中には木立の切れ間となっている箇所があった。昨日、路面は乾燥状態であった。

そのような箇所では、浅間山、小浅間山、石尊山などを静かに眺めることができる。ここでは、浅間山を望遠(180-200 mm)で切り取った画像をアップした。


撮影、12月12日午後。 EOS 6D 、EF 70-200 mm F4L IS USM、DPP 4(RAW、現像)

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見晴台にて




逆光で観る古利の紅葉、崇禅寺(桐生市)にて、2015年12月

2015-12-10 | 紅葉

今年は山での紅葉が早めに始まった。しかし、暖かくなったためであろうか。里での紅葉では、今月になってもまだ葉があまり落ちていない。これからの天候次第では、冬紅葉が見られることになるかもしれない。

さて、地元の古利、崇禅寺(群馬県桐生市川内町)において、境内の紅葉が午後の日差しを浴びていた。逆光で観る紅葉では、その多様な彩りが印象的であった。

山門の周りでの彩り

 

境内にはカエデが多い。

 

逆光で観る紅葉の魅力は、色彩の鮮烈さと暗さとの混合であろうか。

 

 

境内での風情から

紅葉と宝鐸(風鐸)

紅葉そして横葉

 

境内と境外

崇禅寺を囲む山での色付きにも魅かれるものがある。

古利を物語る大木


古利は阿弥陀様の寺として知られている(崇禅寺HPから)。

紅葉と山門を背景とする、古利でのナンテンには存在感がある。

 

崇禅寺は1205年に開創され、1370年に臨済宗の禅寺として開山されたとのことである。

12月上旬14-15時、EOS 6D、EF 100 mm F2.8L(マクロレンズ)、EF 28 mm F2.8(単焦点)


冬紅葉(初冬の季語)

木の先にわずかにかたまって散り残っている紅葉、残る紅葉とも言われる(花の大歳時記、角川書店、1990年)

 

 



晩秋でのミツマタ、桐生川にて、2015年11月

2015-12-03 | 

 

ミツマタ(三椏)はジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉性低木である。このものの樹皮は良質の和紙の原料である。地元を流れる桐生川(上流)沿いでは、このものが半ば自生化している。


葉が落葉に向かって黄変化しつつある姿は、渓流での落ち葉とともに晩秋の雰囲気を醸し出す。

 

対生する葉の形は、枝の分岐のしかたと相俟って樹形を整えている。

枝先には来春の開花に向けての蕾がついている。

 

葉は落ちて蕾が残る。これは同じ科のジンチョウゲと対照的である。ジンチョウゲでは、常緑の葉の間で蕾が開く。

 

川沿いの山には群生地がある。

 

3月になると、花が春の訪れを待ちかねたように斜面を覆う(2015年3月下旬)。

 

湖畔でのミツマタ、桐生川ダム(梅田湖)にて

 

来春には、これらの蕾がすべて開花してほしいものだ。

 

撮影、11月中旬から下旬。


葉の展開に先がけて咲くミツマタの花、梅田湖にて(2015年3月中旬)

 

            


桐生川ダムにて(2)、夕日を浴びて、2015年12月

2015-12-01 | 桐生川ダム湖

今日から12月となったが、自宅周辺の低山での紅葉と黄葉は依然として美しい。

そして、今日の日射しは12月とは思えないほど強かった。

短い時間ではあるが、ダム湖を囲む山々の広葉樹が夕日で染まった。

その鮮烈な彩りは冬紅葉の開幕を想わせるものであった。

 

 

 

 

 

 

 

12月1日、16時過ぎ、桐生川ダム(梅田湖)にて