こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

秋景、浅間山への日の入り、2015年9月

2015-09-21 | 夕景

秋の夕景は変化に富んでいる。不安定な大気の状態を反映して、幾種類かの雲が日の入りのときに浮かぶことが多い。一作日は、浅間山の方向で巻雲が幾筋も流れの模様をつくりだしていた。そして、太陽が浅間山の山頂方向に近づくにつれて、模様は紅色に染まり多様になった。巻雲は秋に現れることが多い上層雲(高度、数千メートル 以上)である。


浅間山と巻雲による流れ模様(17時頃)

 

 

夕陽が山頂に沈む。肉眼では直視できない光景から(17時40分頃)


トワイライトタイムでの光景から (17時50分頃)

左から、矢の崎山(小さなピーク)、剣ヶ峰、浅間山、籠ノ登山、湯の丸山、浅間隠山(双耳峰)、榛名山(一部)

 


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撮影

9月19日、群馬県桐生市、EOS 6D、EF 40-200 mm F4L IS USM、フィルター類は不使用、手持ち。

 

 


夕景、落日での光芒(その2)、2015年9月

2015-09-18 | 夕景

来週以降、落日の位置は浅間山から八ヶ岳連峰へとシフトする。そして、落日での光芒は遠くから眺めると見立たない岩峰を次々に浮かび上がらせる。

 

 

先週での落日の光景から

 

落日の位置は浅間山の北側(向かって右側、榛名山)であった。

 

浅間山は雲で覆われていたが、妙義山(1100 m)や荒船山(1420 m)などには雲がかかっていなかった。

落日が進むにしたがって、光芒がほぼ水平方向に走りはじめた。

 

背後に見えるはずの八ヶ岳連峰は雲で覆われていた。そのため、荒船山などが浮かび上がってきた。


光芒の強さは刻々と変化する。

 

カシミール 3Dによる山座同定

 

落日は終わった。


これらの光景を前にして、自分にはある思いがたかぶってきた。

それは、周囲に埋没していてもその存在が必ず認められるときがあるということである。

多分、このようなことを感じるのは、自分がシニア世代に仲間入りしているからであろうか。

最近、仕事において one of them として埋没したくないと、かつてもがき苦しんだ頃の夢を見ることが多くなった。

 

撮影、9月11日、白葉峠にて。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L 。

 


フォトアルバム(9)、アルプス展望道路での夕景

2015-09-17 | 夕景

長野県道12号(長野市大岡地区ー麻績村)はアルプス展望道路と呼ばれている。この県道で眺める夕景は美しい。

2009年10月中旬16時半ー17時半頃


 左から爺ヶ岳、鹿島槍が岳、五竜岳である。

 

夕日を浴びる鹿島槍ヶ岳と五竜岳、そして紅葉の山波

 

 冠雪の常念岳、大天井岳など

日が沈むにつれて、上空の雲が赤味を帯びはじめた。

 

 駐車スペース(アルプス展望台)にて

 

 僅かの間(約5分間)であったが、上空の雲が突如として紅色に染まった。

 

(稜線は常念岳から燕岳付近まで)

 

道路(標高 900 m)からでも 、このような夕景が眺められるとは(私達の感想)。

 

 ところで、展望台から眺める秋景も魅力的であった。

 

 道端では、しめ縄で飾られた道祖神の石碑が夕日を浴びていた。

 

 

 

県道は広くない山道(片側1車線、当時)である。暗くならないうちに、私達は長野自動車道(麻績IC)に着こうと思っていたが。

長野自動車道・姨捨SAにて、夜景百選に入っている光景


夕景、落日での光芒、2015年9月

2015-09-15 | 夕景

夕刻、天候が回復したので、市内のパノラマ展望台で落日の光景を撮ってみた。浅間山や八ヶ岳連峰は厚い雲に覆われていたが、榛名山、草津白根山、妙義山、荒船山などは落日のときが近づくにつれて紅に染まった。そして、雲間からの光芒で彩られた夕景が市街地の彼方に広がった。 2015年9月10日17-18時頃、白葉峠(群馬県桐生市)にて。


光芒を浴びる市街地

 

 

9月になると、落日の位置は榛名山から浅間山そして八ヶ岳連峰方向に移動する(北から南へと)。

そして、秋分の日(前後)、太陽は浅間山の山頂に沈む。

 

 

日の入りのときが近づくにつれて、光芒が榛名山や浅間山の麓をライトアップした。



榛名山に日が沈み始めた。そして、草津白根山が光芒を浴びて浮き出てきた。

 

カシミール3Dによるパノラマ


雲間からの光芒が創り出した光景


榛名山への落日(17時50分頃)


依然として、浅間山は雲で覆われていた。願わくは、雲が離れることを。

 

浅間山(2560 m)まで広がる雲の彩り(落日直後)

左側のピークは鼻曲山(1655 m、浅間山の展望台)である。


このとき、展望台では、自分を含めて周囲の木々が紅に染まった。 


フォトアルバム(8)、草津白根山の秋景から、逢ノ峰で眺める紅葉

2015-09-10 | 谷川岳・草津白根山


草津白根山では、白根山(現火口、湯釜)と本白根山(火口跡)の間に、逢ノ峯と呼ばれる山頂がある。逢ノ峰の標高(2110 m)は前者のそれらとほぼ同じである。山頂にはパノラマ展望台としての東屋が建てられている。また、白根山のライブカメラが設置されている。その映像はインターネットで公開されている。

 

山頂で眺めるパノラマとナナカマドなどの紅葉

道路は国道292号(志賀草津道路)であり、分岐点から奥に伸びているルートは芳ヶ平方向への遊歩道になっている。


左側は白根山であり、右側の頂(岩の重なり)には鳥居と石祠がある。

この画像において、白根山の奥に岩菅山、右奥に八間山が見える。最奥の山波は白砂山など。


 このときは、雲間から日差しが白根山特有の雰囲気を強調していた。

 

 本白根山方向での紅葉


 逢ノ峰のそばには弓池がある。

 

白根山駐車場(火口湖(湯釜)の展望台へのコース)

 

 草津温泉から白根山に至る国道292号での駐車スペースにて、奥の山頂は逢ノ峰である。


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白根山の噴火活動レベルの引き上げ(レベル2、火口周辺規制)のために、

国道292号では通行時間が8-17時に制限され、駐停車禁止となっている(白根山駐車場は閉鎖)(9月10日現在)。

 

 

撮影、2009年9月下旬。

 


フォトアルバム(7)、草津白根山での紅葉と黄葉、芳ヶ平にて

2015-09-08 | 谷川岳・草津白根山

 

 

 

草津白根山を背景とする湿原での草紅葉(白根山にはナナカマドが多い)

 

 

芳ヶ平ヒュッテとその周辺(湿原と地糖はヒュッテの左奥に位置している)

 

湿原の背後での彩り

 

雲間からの日差しを受けて

 

渋峠方向での紅葉と黄葉

 

国道最高地点(渋峠付近)を見上げると

 

 

 

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撮影、2010年10月上旬。

この時はナナカマドの紅葉、ダケカンバやシラカンバの黄葉が美しかった。今年は、どのような秋景が現れるであろうか酷暑、それに続く急激な冷え込み、停滞している秋雨前線など、今年の天候は実に複雑である。この天候を乗り切っての彩りは、間もなく発現するだろう。


逆光で引き出される魅力から、ハグロトンボ

2015-09-05 | 鳥/蝶/トンボ

近くの山林では、ハグロトンボがひらりひらりと飛んでいた。あたかも残暑の時を惜しむかのように。生息環境の変化(水質汚染や河川改修)によって、一時期、このトンボの数は減ったが、近頃は羽ばたく姿をよく見かけるようになった。 なお、日本のレッドデータ検索システムによると、東京都ではこのものが絶滅危惧種I類(絶滅の危機に瀕している種)に指定されている。

 

 

木の葉に止まったハグロトンボを逆光で撮ってみた。

 

 

均整のとれた形と生気に満ちた有様、翅(はね)を支えている筋(翅脈)の輝きなどの美しさに、私は感動を覚えた。強い日差しによって翅の模様が木の葉の上に映っていたことは、撮り手とって望外の喜びである。

ハグロトンボ(羽黒蜻蛉、カワトンボ科アオハダトンボ属)は9-10月(とくに、7-8月)に活動する。雌の体色は黒褐色であり、雄のそれは光沢のある緑色である。

 

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山道での花や景色から。

キキョウ(桔梗)。僅か一輪の花でも、このような姿には心を動かされる。

 

ミズヒキ(水引、タデ科イヌタデ属の多年草)。花の列は上から見ると赤いが、下から見ると白い(花名の由来)。

 

 

霞む市街地(浅間山や八ヶ岳連峰が見えることも期待したが)。

 

撮影、9月4日午前、近所の尾根にて。

 

昨日は久し振りに青空が見えたが、屋外ではむし暑かった。今日の早朝は爽快であったが、今は上空に積乱雲が広がり日差しが弱くなっている。

 


突如として朝日が射して、ホウセンカの花

2015-09-02 | 

今朝(2日)は、突如として雨が止み朝日が射してきた。雨と曇りの連続で色が沈み勝ちであったホウセンカ(鳳仙花)の花弁や炬が日差しを浴びて輝き始めた。

 

炬の形は、ホウセンカがツリフネソウ科ツリフネソウ属であることを、見る人に納得させる。


 

花の形はあたかもランのそれを想わせる。



 

 

 10分間程度と束の間であったが、花は久し振りの日差しで舞遊ぶことができたようだ。そして、花や茎の上でアリが活発に動き回っていた。

 

かつて、ホウセンカは庭のありふれた草花であったが、近頃はその姿を見ることが少ないような気がする。ホウセンカは何もしなくても実が弾けて種を周囲に飛ばす。そして、放っておいても翌年の5月頃に種が発芽する。育つ上での環境が適合すると、このものは手間のかからない庭の定住者になる。


フォトアルバム(6)、芳ヶ平の秋景、国道最高点(渋峠付近)にて

2015-09-01 | 谷川岳・草津白根山

群馬県と長野県とを結ぶ国道292号(志賀草津ルート)には、国道の最高地点(渋峠付近、2,172 m)がある。そして、この地点は芳ヶ平湿原(群馬県中之条市)の展望台である。撮影、2011年9-10月。


湿原の草紅葉が始まり、笹の葉の緑が淡くなっていた(9月上旬)

右最奥の山波は榛名山である。

 

 芳ヶ平のクローズアップ(地糖と湿原を一周するルート)

 

湿原の草紅葉(9月下旬

右上には白根山駐車場からのルート(片道1時間)、奥には草津温泉が見える。

 

秋景(10月中旬)

湿原での草紅葉と周辺でのダケカンバやシラカンバの紅葉(黄葉)が美しかった。

 

紅葉(黄葉)と針葉樹林との対比

 

ここでは、白根山(火口湖、湯釜)と本白根山(旧火口)と対照的景観が視界に入ってきた。

白根山では噴気が立ち上っている。一方、本白根山は緑と花(コマクサなど)の山である。

このときは、背景が浅間山(右奥)と雲海であった。

左側に、白根山駐車場からのルートが見える。

 


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タイトルから外れるが、冠雪の草津白根山の画像をアップする(旅客機にて、2013年3月)。

 

 

ところで、白根山周辺ではナナカマドの紅葉が美しい。白根山駐車場(ビジターセンター)から芳ヶ平に至るルートで、私達は鮮やかな色付きに目を奪われたことがある。しかし、現在、このルートは火山周辺立入規制の区域に入っている。錦秋の候には、火山活動が沈静化することを期待する。