日差しがあると、アキアカネが飛び回りはじめた。今夏は何とも例えようがないような天候が続いている。既に、オホークツ海高気圧が天気図に現れている。かつて籍を置いていた職場が冷房と無縁であった頃、この高気圧の出現が待ち遠しかった。ああこれで、暑さ我慢大会も終わるかと思ったからだ。
閑話休題。庭でタカサゴユリ、オシロイバナ、シュウメイギクなどの花が咲き始めた。これらは、鑑賞用などの目的で国内に入ってきた外来種であるが、世話いらずの植物として美しい花を開く。
トキワマンサクの茂みを背景として。
国立環境研究所の侵入生物データベースによれば、タカサゴユリは1920年代に鑑賞用として導入されたとのことである。このものは風媒花そして自家受粉が可能であり、種子は風に乗って多量に飛び散る。在来種との交雑や競合を防ぐ観点からは、花が咲く前に抜き取るべきであろう。しかし、小生は花の美しさの負けてついつい手心を加えてしまう。まあ、タネができる前には茎を切り取ることにしているが。
木漏れ日を浴びて(自宅の西側の尾根に日が沈む頃に)。
オシロイバナはオシロイバナ科オシロイバナ属の多年草または一年草(当地では一年草)だ。ものの本(たとえば、NHK「 みんなの趣味の園芸」)には、南アメリカ原産種として江戸時代のはじめ頃に到来したと書かれている。
花は夕方に開き翌日の午前中にはしぼむとされているが、例外も多い。花の色は白、赤、黄などと多様である。小生は黄色花でのしべの色に惹かれている。
今週から、シュウメイギク(秋明菊)が咲き始めた。これは古い時代に到来して野生化したものであると聞く。古い時代がいつ頃を指すのかはっきりとしていないようだ。
庭で咲くものでは、雄しべが花びらに変化している。数年前に突然変異が起きたのであろう。小生はこの翁咲き種が絶えないようと案じている。しかし、それは杞憂であるかも知れない。このものは地下茎を伸ばしてクローンの数を増やしている。
撮影、8月下旬、自宅にて。